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さぁ江戸時代だ!と思って本を開いてびっくり!『仮名手本忠臣蔵』って南北朝時代設定のお話だったんですね。しかし松井今朝子さんが現代語訳を担当されているだけに、舞台の情景が頭に浮かぶ歌舞伎好きにはたまらない空気ムンムンで、結末がわかっているのにハラハラしまくり。登場人物の行く末を心配しながらどんどんページをめくりました。小川さんは「○○に見せかけて実は〜というケースが多くてドキドキした」とおっしゃっていましたが、私は暗闇のなか義父を殺してしまったと勘違いして切腹した勘平が気の毒でなりません。電気があれば・・・携帯があれば・・・現代では絶対に起こりえない、だからこそ心揺さぶられる悲劇ですね。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年12月02日
久生十蘭『雲の小径』 2018年11月25日
安部公房『箱男』
2018年11月18日
プレヴォ『マノン・レスコー』
2018年11月11日
山田風太郎『笊ノ目万兵衛門外へ』

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組曲『日本にて』より1曲目、「忠臣蔵」/小川典子(ピアノ)
ハンガリーの作曲家、テオドル・サーントーによる日本をテーマにした組曲の1曲目は「忠臣蔵」というタイトルです。1918年から22年に作曲。
義太夫『仮名手本忠臣蔵』七段目「一力茶屋の段」/八世 竹本綱太夫 、七世竹本土佐太夫、三世豊竹つばめ大夫
作品中、もっとも華やかなシーンは「一力茶屋の段」。世を欺くため放蕩三昧の由良之助と、遊女になったお軽、その兄が出会います。
悪い星の下に/クリーム
勘平は「武士の運にみはなされ」たあとも不運の連続でした。武家社会の建前や見栄のために次々と失わなくてもいい命が失われていきました。
 
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