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自分が楽という理由だけで妻を選んだ、愚かで失礼な男が語り手。のっけからこの夫の酷さが全開で小川さんも私もあっけにとられてしまいました。しかし「最も平凡」と表現されている割には、頼もしいぐらい料理が上手だったり、ゴキブリを手のひらで撃ち殺せる(!)という奥さん…全然平凡じゃないし!と思わずツッコミ。とにかく、夫が最初からまるで彼女のことを見ていないのがよくわかります。彼の存在もまた彼女を壊していった大きな要因の一つなのでしょう。さて今回番組では本に収録されている3つの物語のうち最初の1つをとりあげましたが、彼女の話はその後も続きどんどん哀しい展開になっていきます。ちなみに愚かな夫は予想通りあっという間に逃げ出しました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年08月09日
原民喜『夏の花』
2020年08月02日
舟崎克彦『ぽっぺん先生の日曜日』
2020年07月26日
江戸川乱歩『鏡地獄』
2020年07月19日
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

アーカイブ
母さん姉さん/ナフナ
ハン・ガンの「そっと静かに」は、彼女の音楽のルーツ、思い出の曲についてつづったエッセイ集。これは父の実家で家族と離れて過ごした7歳の冬、おばさんに教わった思い出の曲。生きていてよかったと思わせてくれる、いまも口ずさむ曲、だそうです。
彼女がはじめて泣いた日/キム・グァンソク
これも「そっと静かに」に登場する曲。絶頂期の1996年、32歳という若さで自ら命を絶ったシンガーソングライター。ハン・ガン(1970年生まれ)は、同じ時代を生きたアーティストとしてたくさんの思い出があるが、1曲選ぶならこの単純なラブソング、と書いています。
 
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