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飛翔通勤、人魚、泥から出てくる過去・・・いったいどこからどこまでが現実で、どこからがファンタジーなのか。最後のほうは「まぁインドだし、そんなこともあるかもね」と読者も妙に納得してしまう摩訶不思議な作品でした。芥川賞選考会は優秀な文学作品を表彰する場でもあるのでしょうが、受賞作をしばしば読むようになった最近、「今まで誰も触れたことがない、前人未踏の新文学を発見する機関」に思えてなりません。先週取り上げたワーズワス詩集しかり、観光パンフレットやガイドブックには載っていない生々しい南インド・チェンナイの現実を味わえるとあって、コロナ禍の今、旅好きさんには特におすすめしたい一冊です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年04月04日
『ワーズワス詩集』
2021年03月28日
ケストナー『ふたりのロッテ』
2021年03月21日
泉鏡花『春昼』
2021年03月14日
川上弘美『センセイの鞄』

アーカイブ
Raga Hamsadhwani(ラガ・ハムサダワニ)/M.U.Subbulakshmi(スブラクシュミ)
南インドを代表する女性歌手 スブラクシュミ。Ragaは、南インドの伝統音楽(カルナータカ音楽)の即興の歌のスタイル。Hamsadhwaniは、"the cry of the swan”という意味です。
ウルヴァン・ウルヴァン(映画「ムトゥ・踊るマハラジャ」)/A.R.ラフマン作曲
「藪から棒に歌って踊りだすインド映画のあの情熱世界はこの目ぢからにあって・・」とありました。映画「踊るマハラジャ」より。「インド的なエネルギーを、この音楽にも小説にも感じます。喧噪や混沌、饒舌は大阪に通じるものもあります」と小川さん。
そばにいて、だまるとき/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
「主人公の母は沈黙の人でしたが、「私」の心にしっかりとあしあとを残しました」と小川さん。♪遠く離れてる時も、そばにいて黙るときでも、穏やかな幸せ祈り また風に吹かれていく 明日は星にまかせて♪
 
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