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『忍ぶ川』を取り上げて以来、三浦哲郎さんにメロメロな我が番組。今回も期待を裏切らない、いや、ますます三浦ワールドの虜になった良き作品との出会いでした!寡黙で余計なことを言わない東北の男性の代表のようなお父さん。でも子ども達への愛情はいっぱいで、子ども達もそんな父が大好きなんですね。別れの場でつい「えびフライ」と言ってしまったり、お経の中になぜか「えびフライ」が混じったり、この一家はすっかりえびフライに取り憑かれてしまいましたが、そんなユーモアもあるこのお話は、現代を生きる私たちが見逃しがちな「素朴な幸せ」に気付かせてくれます。「誠実に一生懸命生きている人を、温かい眼差しで捉えているのが三浦さんの文学」と小川さん。他の17編もじんわりきそうです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年08月22日
ベバリイ・クリアリー『ゆうかんな女の子ラモーナ』
2021年08月15日
半藤一利『日本のいちばん長い日』
2021年08月08日
ヘルマン・ヘッセ『庭仕事の愉しみ』
2021年08月01日
土家由岐雄『かわいそうなぞう』

アーカイブ
瀬音/宮城道雄(作曲、箏)
この文庫本には「自作について「盆土産」のこと」というエッセイも収録されています。短編は、最初の一行が大切で苦しいことを、箏の名人、宮城道雄が、とりわけ短い曲を弾くときは最初のひと弾きが大事、と語ったエピソードとともに記しています。「盆土産」の姉弟は、お父さんのために川で雑魚釣りをしているシーンにちなんで「瀬音」を選びました。
家に帰るのさ/みなみらんぼう
「盆土産」のお父さんは、えびフライをお土産に持って家に帰ってきました。
心と響きあう読書案内/小川洋子
2007年にスタートした「メロディアス・ライブラリー」の最初の1年間の内容を、小川洋子さんが再構成した書籍が、電子書籍として読めるようになりました!
 
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