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観察力、データ分析力、情報収集力、そして画力!全てが揃って生み出され、文学遺産となった『シートン動物記』、考えてみれば奇跡のような作品ですね。その中から今回は孤独に生き、孤独な王として君臨し、そして孤独の中死んで行った灰色グマ・ワーブの物語を読んだわけですが、やはり母の無償の愛を子どもの頃に失ったことが彼の一生に大きな影をおとしていて、母親の立場で読むと不憫でいたたまれなかったです。対して、ワーブの母親+子グマ3頭の生命を奪っておきながら、ドヤ顔で自分が開設する新郵便局に「四グマ局」と名付けたピケット大佐のセンスって本当に最悪!その悪趣味には、声を大にして抗議したいです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年10月10日
野村胡堂『銭形平次捕物控』
2021年10月03日
星野道夫『アラスカ 光と風』
2021年09月26日
庄野潤三『ザボンの花』
2021年09月19日
吉田知子『お供え』

アーカイブ
牧場のノクターン(バレエ組曲『ロデオ』より)/ロンドン交響楽団、アーロン・コープランド(指揮)
アーロン・コープランド作曲。牧場の雄牛、人間たちも登場します。シートンは、牧場に住んでそこで人々に聞いたいろいろな話からこの物語を創作しました。
Canyon Reverie/R.カルロス・ナカイ
ネイティブ・アメリカン・フルートの音色は、ワーブの生きた自然のイメージに似合います。谷の夢想、というタイトルです。「ワーブ」の名前をつけたのはネイティブ・アメリカン。シートンは、動物だけでなく、ネイティブ・アメリカンの人たちの暮らしや文化にあこがれ、研究しました。
サンシャイン・オン・マイ・ショルダー/ジョン・デンバー
「ロッキーマウンテンハイ」や「イエローストーン」という曲も書いたジョン・デンバーが愛したのは、この物語の舞台となっているアメリカ北西部の自然です。
 
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