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ホロコースト文学・・・何度読んでも慣れることができません。収容所の描写では、人間ここまで残酷になれるのかと目を覆いたくなるようなエピソードが延々続き、とにかく辛い。著者が助かってこの本を書いたとわかっているからなんとか読める作品です。そして主人公・エヴァが開放された後の話が全体の1/3位あり、そこにはアンネ・フランクの父・オットーのその後が描かれていたのも救い。家族でたった一人残されたオットー氏ですが、同じ傷を持つエヴァの母親と再婚し、エヴァの子どもたち=孫をとても可愛がったそう。エヴァの中に亡き娘たちを重ねたのでしょうか。想像していたより幸せそうな“その後”があって、私も少しホッとできました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2023年01月15日
堀江敏幸『送り火』
2023年01月08日
水上勉『土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―』
2023年01月01日
『漱石俳句集』
2022年12月25日
『マイ・ベスト・ブック2022』

アーカイブ
素敵なあなた/アンドリュース・シスターズ
アムステルダムで家族が幸せに暮らしていたころ、兄のハインツがピアノを弾き、エヴァが踊ったジャズ・ナンバー。英語で歌うときもサビは♪バイ・ミア・ビスト・ドゥ・シェーン♪というドイツ語です。
子守歌/二村英仁(ヴァイオリン)
この曲を作ったギデオン・クラインは、アウシュビッツ強制収容所で亡くなった作曲家です。アンネ・フランクの母は、娘たちが別の収容所に連れていかれた後、精神に異常をきたし、娘たちに、と食料をのこして自分は衰弱死してしまった、という最期を夫のオットーが知らされる場面も出てきます。たくさんの母性がこの手記に描かれ、そして、子供のエヴァも母のために生きようとしました。
 
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