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海外のダンスバトルで日本人初のチャンピオンに!「生まれた瞬間からダンスがあった」THE D SoraKiが語る幼少期

2025.07.04
アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。さまざまなゲストをお迎えし、生まれてからこれまでの時間のなかで、人の心に刻まれている「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)”を探ります。

7月4日(金)、11日(金)の放送ゲストは、ダンサーの「THE D SoraKi(ザ・ディー・ソラキ)」さんが登場。この記事では、4日の放送の模様をお届けします。ダンスを始めた経緯、ダンスの世界大会に挑戦したエピソードなどについて語ってくれました。

THE D SoraKi さん、こっちのけんと



2003年生まれ、神奈川県出身のTHE D SoraKiさん。4歳からダンスを始め、ソウル、ヒップホップなど、さまざまなスタイルのダンスを習得。2022年12月、南アフリカで開催された“即興”の1on1のダンスバトル「Red Bull Dance Your Style 2022 World Final」にて、日本人初の優勝を果たします。山下達郎さんの楽曲「SPARKLE」、星野源さんの楽曲「生命体」など、有名アーティストたちのミュージックビデオにも出演。国内外で注目を集めているダンサーです。




◆生まれたときからダンスが身近な環境だった

こっちのけんと:はじめましてでございます。まさかお会いできるとは! 今っておいくつですか?

THE D SoraKi:21歳です。

こっちのけんと:若々しい! この番組ではゲストの方の人生が変わった瞬間、モーメントを伺っていきます。早速ですが、SoraKiさんの1つ目のモーメントは?

THE D SoraKi:「2020年 やることがなくなり毎日ダンス動画をInstagramにアップする」です。

こっちのけんと:動画、観ていました! 5年前となると、ちょうどコロナ禍ですか?

THE D SoraKi:そうですね。コロナ禍が始まったのは、僕が高2ぐらいのときです。当時は本当にお金もなくて、バイトもできないし何すればいいかわからなかったんですよ。

こっちのけんと:なるほど!

THE D SoraKi:そうしたら先輩たちに「ダンス動画をアップしたほうがいいよ」って言われて。毎日上げるつもりはなかったんですけど、1本上げたら、今までフォローしてくれてた人たちが「いいね」してくれたんです。それで、動画を上げ続けたら面白いかもなって思いました。

こっちのけんと:そこからなんですね。そもそも、ダンスは何歳くらいから始めたんですか?

THE D SoraKi:ダンスは4歳からやっています。

こっちのけんと:早すぎる! ご家族がダンサーなのでしょうか?

THE D SoraKi:そうです。姉がダンスやっていて。僕の4つ上なんですけど、お姉ちゃんは2歳半からダンスをやっています(笑)。

こっちのけんと:マジで(笑)! お姉ちゃんのほうはなんでダンスを?

THE D SoraKi:ちょっと聞いた感じだと、公園で遊んでいた友達がダンスをやっていて、その子に誘われたらしいです。

こっちのけんと:そうなんだ。SoraKiさんはお姉ちゃんの影響でダンスを習うようになった?

THE D SoraKi:そうですね。お腹にいるときからずっとダンスの現場に連れて行かれていたから、生まれた瞬間からダンスがもうあった感じなんですよ(笑)。

こっちのけんと:お腹のなかにいたときから踊っていた説がありますね(笑)。最初のダンスのジャンルはヒップホップ系でした?

THE D SoraKi:そうですね。ずっとヒップホップをメインにやっていました。

こっちのけんと:SoraKiさんのダンスを見ていると、最初はハウス系なのかなって勝手に思っていたんですよね。でもいろいろ見ているとヒップホップのカッコよさもありつつ、かなりオールジャンルだなと感じています。

THE D SoraKi:基本的にはずっとオールジャンルですね。師匠が女性の方なんですけども、ソウルとか80年代の動きを取り入れている方なんですよ。

こっちのけんと:オールドスクールな感じなんですね。それでそのしなやかさがあるんだ! ちなみに当時はすでにダンサーとしてプロだったんですか?

THE D SoraKi:そもそも、ダンスって「プロ」がないんですよね。(プロダンスリーグ)「D.LEAGUE(D.リーグ)」ができてから“プロ”って呼ばれ始めただけで、実際のストリートカルチャーにはプロがないんですよ。勝手にプロって言ってふざけんなって感じですよね(笑)。

こっちのけんと:熱い(笑)! でも、気持ちはわかります。僕もアーティスト活動をしていて「何がプロなの?」って思うことがあるんですよ。自分が「俺ってプロかもな」って自覚したのは、結婚式で歌ったときです。何のウォーミングアップもせずにいきなり歌えて、しかもめっちゃうまかったんですよ。

THE D SoraKi:おお~!

こっちのけんと:そのときにプロかもなって思えました。SoraKiさんが「もしかしたらいけるかもしれないな」って思った時期はありますか?

THE D SoraKi:めっちゃ仕事をこなして、ラストまで完璧に踊りきったときは「俺ってプロかもしれない」って思います(笑)。

こっちのけんと:やっぱりそう思うときってありますよね! 嬉しい~(笑)! そういうときって、自分のことをより好きになるんですよね。

THE D SoraKi:めっちゃわかります!

こっちのけんと:続いて、人生2つ目のモーメントは?

THE D SoraKi:「2022年 世界大会で生のダンスを見てもらったこと」です。

こっちのけんと:資料によりますと、SoraKiさんは2022年にダンス界で今もっとも有名なアムステルダムでの世界大会でのバトル(「SUMMER DANCE FOREVER」)で、初めて良いところまでいけたと書かれております。初めて?

THE D SoraKi:海外にほとんど行ったことがなかったんですよ。

こっちのけんと:そうなんですか!? 幼い頃からダンスで海外留学をしていたのかなと勝手に思っていました。

THE D SoraKi:お金がなかったんで(笑)。

こっちのけんと:この世界大会って、自分で応募するものなんですか?

THE D SoraKi:実は、このときお母さんが旅行費とか全部払ってくれたんですよ。

こっちのけんと:かっこいい!「行ってみなよ」ってことですね。

THE D SoraKi:大会は現地に行って、直接エントリーする形式なんです。たとえば「12時〜14時」みたいなエントリー時間があって、そのタイミングでいけばいいみたいな感じでした。

こっちのけんと:すごい!

THE D SoraKi:(参加者は)500人ぐらいいて、訳がわかんなかったですね(笑)。

こっちのけんと:かっこいいダンサーの方たちがちゃんと律義に並んで受付をして(笑)。良いところまでいけたというのは?

THE D SoraKi:予選に上がれる日本人のダンサーって、そもそもほとんどいないんですよ。当時、日本人は自分だけだった気がします。

こっちのけんと:すごいですね。しかもバトルだし。ダンスバトル自体はけっこうやってたんですか?

THE D SoraKi:そうですね。小1から出ていました(笑)。

こっちのけんと:どういうこと(笑)? ダンスを始めたのが4歳で、6歳くらいでバトルって早すぎるんだよなあ(笑)。バトルしながら技を覚えていく感じですか?

THE D SoraKi:そうですね。現場でみんなから教えてもらう感じでした。

こっちのけんと:前回のオリンピックでブレイキンが正式種目になりましたけども、ダンスバトルのときに意識していることってあります?

THE D SoraKi:ないです(笑)。

こっちのけんと:やっぱそうですよね(笑)。SoraKiさんのダンス動画を観ていると、技術面というよりかは「音をどれだけ体で表せてるか」「どれだけ楽しんでるか」が大切なんだろうなと思っていました。ダンスバトルをしている人たちに向けたアドバイスはありますか?

THE D SoraKi:う~ん。「適当に来たほうがいいよ」ですかね(笑)。

こっちのけんと:めっちゃわかる~(笑)! 僕も「曲作りや歌い方のこだわりはありますか?」って聞かれるけど、「自分を信じるしかないですね」みたいなことを言っちゃう(笑)。結局はそこですよね。

THE D SoraKi:そうですね(笑)。

こっちのけんと:音楽って不思議で、型にはまるのももちろん素晴らしいし、そこから逸脱していく楽しさもあるんですよね。SoraKiさんのダンスって今までに見たことがないというか、しなやかさや緩急じゃなく、大小で見せているなって感じるんです。まるで3Dとか4Dみたいな感覚の楽しみ方があります。

THE D SoraKi:嬉しいです!

こっちのけんと:世界大会で、生でダンスを見てもらったことで、変わったことはありましたか?

THE D SoraKi:やっぱり世界中の人に知ってもらえたことが嬉しかったですね。めちゃくちゃみんな盛り上がってくれたので、「うわ、幸せだな」って思いましたね。2年間毎日動画を上げ続けたことがプラスになったなって感じです。

こっちのけんと:ダンスで食べているような人たちに見てもらうとなると、環境が変わりそうですね。

THE D SoraKi:そうですね。しかもこの時期、フライト代がめちゃくちゃ高いんですよ。

こっちのけんと:そうか!(海外のオーディションを受けるための遠征費を出してくれた)お母さん、めっちゃ頑張ってくれたんだなぁ。

THE D SoraKi:本当にありがたいです。

こっちのけんと:親のありがたみって、大人になってから気づくことが多いよね。SoraKiさんは当時からそういう感謝の気持ちをちゃんと行動で返してたというか、親孝行できているのが素晴らしいなと思います。

<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moment/
番組公式X:@TFM_THEMOMENT

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