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Bialystocks甫木元空 美大を“ゆうパック”で受験!?「“旅”というテーマがあって、そこで得たものを入れて…」

2026.02.06
アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。ゲストの人生に刻まれた「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)”を探ります。
2月6日(金)、13日(金)の放送は、ポップデュオ「Bialystocks(ビアリストックス)」のボーカルであり、映画監督としても活動する甫木元空(ほきもと・そら)さんをゲストに迎えました。この記事では、美大生時代を振り返った6日の放送の内容をお届けします。

(左から)甫木元空さん、こっちのけんと



1992年、埼玉県生まれの甫木元さん。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年に青山真治さんプロデュースで、甫木元さんが監督・脚本・音楽をつとめた「はるねこ」で長編映画デビュー。2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画、音楽、小説などジャンルにとらわれない横断的な活動を続けています。今年7月には日本武道館公演も控えるなど、今最も注目を集めるアーティストの1人です。
 

 
こっちのけんと:本日のゲストは、Bialystocks of 甫木元空さん。よろしくお願いします!
 
甫木元:初めまして、よろしくお願いします。
 
こっちのけんと:マジで、めちゃくちゃお会いしたかったです!(Bialystocksの)「頬杖」って曲が大好きで、仕事で2時間ドライブするとき、ずっとループして聴いてるんですよ。

 
甫木元:ありがとうございます(笑)。
 
こっちのけんと:キーが高いから口ずさんでいると声が枯れちゃうんですけど、それぐらい大好きなんです。今日はお会いできて光栄です!
 
こっちのけんと:早速ですが甫木元空さんの1つ目のモーメントはなんでしょうか?

甫木元:「2009年、屋久島への旅」です。高校卒業のときなので、18歳ですね。

こっちのけんと:これは、お一人で?

甫木元:はい。僕、多摩美術大学の「映像演劇学科」という、すごいざっくりした学科に行っていて。演劇も映画も、とにかく物作りしたい、みたいな人が集まる学科で。僕もなんとなく「何かやりたいな」って漠然としていて。別に何がやりたいとかも何も考えてなかったんですけど。何かどうやら……全然ギリギリまで調べなかった僕が悪いんですけど……“美大”ってところに行ったほうがいいらしいと。

こっちのけんと:おお、なるほど。

甫木元:でも、美大って1年ぐらい予備校に行って、デッサンとか芸術の知識を得て受験するらしいんですけど、僕は全然そんなの知らなくて。でも調べてたら、AO入試(現・総合型選抜)っていうか、ちょっと特殊な学科で。ゆうパックに、“旅先で得たもの”を入れて送ったら合否が出るという。

こっちのけんと:えっ!?

甫木元:「旅」というテーマがあって、そこで得たもの。その概念も人それぞれで。例えば同級生だと、「近所の猫を1日遊びかけてみた」とか。

こっちのけんと:へえー!

甫木元:「猫はもしかしたら、過ごした1日を旅と思ってるかも」っていう猫ルートを必死に追いかけて。だから、着眼点というか、それをどう受け取って“旅”とするか、という。で、僕は、もう普通に「旅といえば屋久島でしょ」みたいな(笑)。

こっちのけんと:「屋久島で何か得られるだろう」と。

甫木元:父から「屋久島に友達がいる」と言われたので、屋久島のマンゴー農園にファームステイにいきました。

こっちのけんと:ええ!

甫木元:朝5時に起きて、何百本のマンゴーに肥料をあげたり。でも、実際に行ったら全然友達でも何でもなくて、“友達の友達”ぐらいの感じで。ただ働かされる“人手”として送り込まれた人みたいな(笑)。船着き場を降りたら「あ、じゃあ明日からこれやって」みたいな感じで、バイト先が屋久島になっただけっていう。

こっちのけんと:(笑)。

甫木元:でも一人旅もしたことなかったですし、地元は埼玉なんで、ある種そういう土着的な風土に触めることもあんまりなく、すごいいい刺激的な体験で。結局、ゆうパックに何を送ったのかっていうと、そこの家族と屋久島の自然を写真で撮って、ぶち込みました。

こっちのけんと:合格の理由とかって聞けたりするんですか?

甫木元:なんとなく聞いた感じでは「気合を感じた」と。「辞めなそう」って(笑)。

こっちのけんと:(笑)! パッションで行けたんだ。

甫木元:僕以外はすごい、切り口というか、センスで入ってたんですけど、僕はもう本当に気合。真っ直ぐに旅して送ってくるやつはいなかったんでしょうね。
 
◆卒業後も脚本を見せ続けた恩師・青山真治監督との師弟関係
 
こっちのけんと:続いて、甫木元さんの人生2つ目のモーメントは!

甫木元:「2012年、自分の恩師の先生との出会い」です。映画監督の青山真治監督が赴任してきて。青山さんは映画だけじゃなくバンドもやっていましたし、音楽も造詣が深くて、本当に“表現”全体を教えてもらいました。

こっちのけんと:甫木元さんとしての入り口は映像から?

甫木元:母親が家でピアノの先生をやっていて、小学校のときに習っていたんですけど……母が怖すぎて(笑)。皿洗いをしながら、遠くから「あ、今の違う」みたいに言われるのが、3~4歳にして心折れてしまって(笑)。でも、父親が舞台のミュージカルの演奏をしていたので、“何かを表現する人”が身近にいたのは大きかったのかもしれません。

こっちのけんと:青山監督といえば、うちの兄(菅田将暉)も「共喰い」という映画でお世話になっていて。何かご縁を感じて、今、ジーンときてます。

甫木元:ちょうど「共喰い」が公開する年(2013年)とかだったと思います。「青山ゼミ」では、みんな「脚本とにかく書け」と言われて。持っている個性みたいなものを潰さずに、育ててくれるのがすごい得意な人で.夏に青山さんが監督して、全部学生スタッフ・学生役者で短編を撮るのが一番の勉強になりました。物作りとの距離感とかコミュニケーションの仕方とか、いろんなことを教えてもらいましたね。

こっちのけんと:どのくらい作るもんなんですか?

甫木元:僕は年に1本、脚本を準備して映画を撮って。卒業してからも、青山さんが亡くなるまでずっと脚本を見せ続けていました。だんだん青山さんも、本当に友達みたいに付き合ってくれて。卒業制作を見せたときに「卒業した後どうするんだ」って言って、青山さんがプロデューサーで劇場公開作品(「はるねこ」)を作る機会を僕にくれて。そのときに「CDと脚本、俺のところ持ってこい」って言われたんです。

こっちのけんと:CD?

甫木元:僕がカラオケでQueenか何かを歌っていたのを聴いて、「この声は残したほうがいい」と思ってくれたらしくて。「何でもいいから曲を入れたCDと脚本を持ってこい」と言われて。そこで初めて曲を作ることになるんです。

こっちのけんと:ここで音楽になるんですね!

甫木元:監督に、映画と音楽の背中を押してもらったというか、(成長をするために)崖に突き落としてもらった感じはすごくありますね。

<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moment/
番組公式X:@TFM_THEMOMENT

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