Bialystocks甫木元空 大学時代、父の死をきっかけに「一番素直な気持ちで書いた」楽曲『夜よ』誕生秘話
2026.02.13
アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。ゲストの人生に刻まれた「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)”を探ります。
2月6日(金)、13日(金)の放送は、ポップデュオ「Bialystocks(ビアリストックス)」のボーカルであり、映画監督としても活動する甫木元空(ほきもと・そら)さんをゲストに迎えました。この記事では、美大生時代を振り返った6日の放送の内容をお届けします。
1992年、埼玉県生まれの甫木元さん。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年に青山真治さんプロデュースで、甫木元さんが監督・脚本・音楽をつとめた「はるねこ」で長編映画デビュー。2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画、音楽、小説などジャンルにとらわれない横断的な活動を続けています。今年7月には日本武道館公演も控えるなど、今最も注目を集めるアーティストの1人です。
*
こっちのけんと:それでは、甫木元空さんの人生3つ目のモーメントは?
甫木元:「2017年、父の死をきっかけに『夜よ』という曲を作ったこと」です。
こっちのけんと:2017年というと、まだお若い頃ですよね。
甫木元:大学3年のときに父が亡くなって。その頃、青山真治監督が大学に赴任してきたんです。父は、僕が生まれてから幼稚園くらいまで毎日ホームビデオを撮っていて、その膨大な素材を再編集して、最後に、現代の自分が出てきて歌う、という卒業制作を撮りました。
それを見た青山監督に「卒業した後、どうするんだ」と言われて。「監督か……バイトっすかね」なんて言っていたら、「何も決まっていないなら脚本と劇伴(※劇中で流れる背景音楽)を持ってこい」と言われて。そのときに一番素直な気持ちで書いたのが「夜よ」でした。
こっちのけんと:どうやって作ったんですか?
甫木元:アコギを弾きながら、ひたすら歌ってボイスメモに録る。翌日聴いて「なんでこれいいと思ったんだ?」と首を傾げる……その繰り返しです(笑)。でも、凹んだときほど曲ができやすくて。
こっちのけんと:めっちゃわかります! かさぶたのように、怪我した部分を塞ぐために自分から何かを生み出しちゃう。不思議な感覚ですよね。
こっちのけんと:その当時、聴いていた楽曲は?
甫木元:ロバート・ワイアットをよく聴いていました。毎週のように青山監督の事務所にCDを持っていくんですけど、青山さんがデータで聴けない方だったので、目の前で一緒に聴かなくちゃいけなくて。あれは地獄の空間でした(笑)。
こっちのけんと:地獄すぎる(笑)!
甫木元:終わると「あー」って言って「まあ、とりあえず違う曲聴くか」って(笑)。負の感情も含め、青山さんもどういう言葉をかけたらいいか、いろんなことを考えてくれていたのだと思います。
◆“最初は臨時メンバー”から武道館へ
こっちのけんと:それでは最後、人生4つ目のモーメントは?
甫木元:「2019年、Bialystocks結成」です。
こっちのけんと:勝手に“幼馴染とデビューしました感”を想像していたので、意外と最近で驚きました。
甫木元:青山さんと「変わったイベントをしよう」という話になり、映画上映と劇伴の再現ライブをセットですることになったんです。そこで半年前に知り合った菊池剛(きくち・ごう)さんに「手伝ってほしい」と声をかけたのが始まりでした。
こっちのけんと:最初は臨時メンバーだったんですね。
甫木元:やってみたら楽しかったので、「もうちょっと延長しよう」という軽いノリで(笑)。でも、やっていくうちに「アルバムを作らないと話題にならないらしいぞ」とか「シングルの後にアルバムを出すのがいいらしい」とか、いろんな人に聞きながらゼロから音楽業界を学びました。
◆新曲「Everyday」と、日本武道館への想い
こっちのけんと:新曲「Everyday」がリリースされました。
甫木元:相方の菊池が作る仮歌は基本、英語なんです。それを日本語にはめていく作業はパズルのようで。
こっちのけんと:むずい(笑)。
甫木元:映像の編集と同じで、言葉も並べ方で見えてくるものが変わる. 何気ない毎日を歌う「Everyday」は、そんなパズルの中から生まれました。
――ここで「Everyday」をオンエア。
こっちのけんと:ちょっとすごいじゃないですか! なんですか、この壮大感というか。
甫木:大変でした(笑)。
こっちのけんと:そうですね、確かにライブで歌うのすごそう、というか難しそう。
甫木:そうですね。1曲目とかやだなぁ(笑)。
こっちのけんと:そして、7月15日(水)には初の日本武道館ライブも!
甫木元:どうしよう……! というのが本音です(笑)。でも、日本武道館は特別な場所。凝りすぎてどこでもできるようなライブにならないよう、あの場所だからこそできるステージにしたいですね。
<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moment/
番組公式X:@TFM_THEMOMENT
2月6日(金)、13日(金)の放送は、ポップデュオ「Bialystocks(ビアリストックス)」のボーカルであり、映画監督としても活動する甫木元空(ほきもと・そら)さんをゲストに迎えました。この記事では、美大生時代を振り返った6日の放送の内容をお届けします。
甫木元空さん、こっちのけんと
1992年、埼玉県生まれの甫木元さん。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年に青山真治さんプロデュースで、甫木元さんが監督・脚本・音楽をつとめた「はるねこ」で長編映画デビュー。2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画、音楽、小説などジャンルにとらわれない横断的な活動を続けています。今年7月には日本武道館公演も控えるなど、今最も注目を集めるアーティストの1人です。
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こっちのけんと:それでは、甫木元空さんの人生3つ目のモーメントは?
甫木元:「2017年、父の死をきっかけに『夜よ』という曲を作ったこと」です。
こっちのけんと:2017年というと、まだお若い頃ですよね。
甫木元:大学3年のときに父が亡くなって。その頃、青山真治監督が大学に赴任してきたんです。父は、僕が生まれてから幼稚園くらいまで毎日ホームビデオを撮っていて、その膨大な素材を再編集して、最後に、現代の自分が出てきて歌う、という卒業制作を撮りました。
それを見た青山監督に「卒業した後、どうするんだ」と言われて。「監督か……バイトっすかね」なんて言っていたら、「何も決まっていないなら脚本と劇伴(※劇中で流れる背景音楽)を持ってこい」と言われて。そのときに一番素直な気持ちで書いたのが「夜よ」でした。
こっちのけんと:どうやって作ったんですか?
甫木元:アコギを弾きながら、ひたすら歌ってボイスメモに録る。翌日聴いて「なんでこれいいと思ったんだ?」と首を傾げる……その繰り返しです(笑)。でも、凹んだときほど曲ができやすくて。
こっちのけんと:めっちゃわかります! かさぶたのように、怪我した部分を塞ぐために自分から何かを生み出しちゃう。不思議な感覚ですよね。
こっちのけんと:その当時、聴いていた楽曲は?
甫木元:ロバート・ワイアットをよく聴いていました。毎週のように青山監督の事務所にCDを持っていくんですけど、青山さんがデータで聴けない方だったので、目の前で一緒に聴かなくちゃいけなくて。あれは地獄の空間でした(笑)。
こっちのけんと:地獄すぎる(笑)!
甫木元:終わると「あー」って言って「まあ、とりあえず違う曲聴くか」って(笑)。負の感情も含め、青山さんもどういう言葉をかけたらいいか、いろんなことを考えてくれていたのだと思います。
◆“最初は臨時メンバー”から武道館へ
こっちのけんと:それでは最後、人生4つ目のモーメントは?
甫木元:「2019年、Bialystocks結成」です。
こっちのけんと:勝手に“幼馴染とデビューしました感”を想像していたので、意外と最近で驚きました。
甫木元:青山さんと「変わったイベントをしよう」という話になり、映画上映と劇伴の再現ライブをセットですることになったんです。そこで半年前に知り合った菊池剛(きくち・ごう)さんに「手伝ってほしい」と声をかけたのが始まりでした。
こっちのけんと:最初は臨時メンバーだったんですね。
甫木元:やってみたら楽しかったので、「もうちょっと延長しよう」という軽いノリで(笑)。でも、やっていくうちに「アルバムを作らないと話題にならないらしいぞ」とか「シングルの後にアルバムを出すのがいいらしい」とか、いろんな人に聞きながらゼロから音楽業界を学びました。
◆新曲「Everyday」と、日本武道館への想い
こっちのけんと:新曲「Everyday」がリリースされました。
甫木元:相方の菊池が作る仮歌は基本、英語なんです。それを日本語にはめていく作業はパズルのようで。
こっちのけんと:むずい(笑)。
甫木元:映像の編集と同じで、言葉も並べ方で見えてくるものが変わる. 何気ない毎日を歌う「Everyday」は、そんなパズルの中から生まれました。
――ここで「Everyday」をオンエア。
こっちのけんと:ちょっとすごいじゃないですか! なんですか、この壮大感というか。
甫木:大変でした(笑)。
こっちのけんと:そうですね、確かにライブで歌うのすごそう、というか難しそう。
甫木:そうですね。1曲目とかやだなぁ(笑)。
こっちのけんと:そして、7月15日(水)には初の日本武道館ライブも!
甫木元:どうしよう……! というのが本音です(笑)。でも、日本武道館は特別な場所。凝りすぎてどこでもできるようなライブにならないよう、あの場所だからこそできるステージにしたいですね。
<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moment/
番組公式X:@TFM_THEMOMENT
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