2021.5.29
◆槙原寛己から見た“大谷翔平”の凄さは?
丸山:今回は、槙原さんに大谷(翔平)選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の話を聞きたいなと。僕たちから見ると、(投手か打者か)どちらか一本のほうがすごいことを成し遂げるんじゃないかと思ってしまうんですよね。二刀流をやっていていいのかという素朴な疑問なんですけど。
槙原:僕もどちらかに絞ったほうがいいなと思っていたんですけど、正直(投手と打者の)どっちでいけるかと言うと、今はホームラン王争いをしているわけだからバッターのほうが当然いいと思うんですけど、ピッチングもかなり良くなってきましたよね。
丸山:そうですよね。また160km/h台が出ていますから。
槙原:彼はもう160km/hはいらないと思いますよ。155km/hぐらいでいいので、コントロールできるように少しずつセーブしていったほうがいい。155km/hぐらいで制球できれば今の彼の感じだと、アメリカ(MLB)で十分勝てます。
丸山:なるほど。
槙原:そこまで肘も回復してきているんですよ。彼は膝も手術しているので、下半身も使えるようになってきているので。だから「(投手か打者か)どちらか選べ」と言われても、あれだけの才能があったら選べないですよ。
丸山:そっかあ……。
槙原:ほかの人には、はかり知れないものがあるので。彼のように“野球が好き”というのはものすごいことで、本当に楽しそうに野球をやっている。何年後かにはすごい契約が待っていると思うけど、お金のためにやっている感じがしないので、野球ファンや僕たち野球に携わってきた人間からすると、彼はものすごく年下だけど、リスペクトの思いがすごくありますよ。
丸山:そうですよね。野球に真摯に向き合っているのは間違いないと思います。
槙原:打って、投げて抑えて、本当に漫画の世界ですよ。だって、(ピッチャーで)先発した次の日にDH(指名打者)で試合に出てヒットを打つなんて、あり得ないですよ! (普通の選手なら)先発した次の日は体中が痛くて。
丸山:しかも、あれだけ走って内野安打も。
槙原:僕たち野球経験者はその大変さがわかるから、当然彼に対するリスペクトは増していきますよね。
◆槙原寛己、ゴルフの飛距離に心が折れる!?
丸山:槙原さんは、いつからゴルフを始めたんですか?
槙原:僕は、18歳のときからやらされたんですよ。
丸山:えっ!?
槙原:プロに入って、1年目から「絶対にやれ」と。(現役当時は)ナイター生活ですから、ゴルフで朝早く起きるなんて18歳、19歳の頃はキツイんですよ。だから当時はすごくイヤだったんですけど、本当にありがたい教えだと思っています。今の選手たちもみんな言いますよ。
丸山:ゴルフをやってよかったと。
槙原:僕らの頃に比べて、今の選手たちはトレーニングも多くてオフにそれほどやれないですけどね。現役を辞めてからいくらでもゴルフできけど、ちょっとはかじっておかないと。選手会でゴルフもあるので、野球選手はゴルフ好きが多いですよ。
丸山:最近はどのぐらいのペースでやっているんですか?
槙原:最近はやれていないですね。
丸山:どうしてですか?
槙原:ビックリするほど(ボールが)飛ばないんですよ(苦笑)。
丸山:ハハハハハ!
槙原:僕らよりも年上の65歳ぐらいの人と回ることもあるじゃないですか。打った後、僕が先に歩いていって「ボール、ここにありますよ」って言ったら、「それ、槙原さんのですよ」って言われたことが何回もあるので(苦笑)。
丸山:どうしちゃったんですか!?
槙原:初速は僕のほうが勝っていて“バーン!”っていくんですけど、全然……。
丸山:(ボールが)前にいかない?
槙原:転がらないんですよね。スピンの量が多いんですかね?
丸山:それはシャフトを替えれば、すぐに直りますよ。
槙原:そうなんでしょうけど、全然飛ばなくなってきたことを認めたくないのか、ちょっと(ゴルフへの)熱量が冷めているので(苦笑)。
丸山:なんでですか(笑)!?
槙原:でも、今日丸ちゃんと会ったから、これから力が入ってくるかも。
丸山:そうですよ、やってくださいよ。
槙原:頑張ります。
丸山:最後に、槙原さんにゴルフの魅力も聞かせていただければと。
槙原:ゴルフのように泣けるスポーツってそうないなと。(松山英樹プロのマスターズ制覇を観て)あらためてそう思ったし、その大変さがわかるから僕も泣けてきたし、今までのレジェンドたちの思いみたいなものも感じるものがあった。スポーツの良さをあらためて感じることができましたね。
丸山:なるほど。
槙原:これからゴルフをやる人が増えて、松山英樹プロよりも感動を与えてくれるような子が出てくるかもしれない。それは僕たちにとっても幸せなこと。野球に関して言うと、僕は(現役を退いて)伝える側なので、“僕も大谷選手のようになりたい!”って野球をやる子どもたちがどんどん出てくることが夢なので。
丸山:そうですね。
槙原:共に感動を与えるという意味では、(ゴルフも野球も)共通点があると思うので。僕も丸ちゃんも伝える側なので、お互いの業界のために尽力できたらなと思っています。
次回5月29日(土)の放送は、タレントのユージさんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2021年5月23日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
槙原寛己が“二刀流”大谷翔平を絶賛! ピッチャーで勝利を重ねるには「155km/hぐらいで制球できれば十分勝てる」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。5月22日(土)の放送は、前回に引き続き、元プロ野球選手の槙原寛己さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆槙原寛己から見た“大谷翔平”の凄さは?
丸山:今回は、槙原さんに大谷(翔平)選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の話を聞きたいなと。僕たちから見ると、(投手か打者か)どちらか一本のほうがすごいことを成し遂げるんじゃないかと思ってしまうんですよね。二刀流をやっていていいのかという素朴な疑問なんですけど。
槙原:僕もどちらかに絞ったほうがいいなと思っていたんですけど、正直(投手と打者の)どっちでいけるかと言うと、今はホームラン王争いをしているわけだからバッターのほうが当然いいと思うんですけど、ピッチングもかなり良くなってきましたよね。
丸山:そうですよね。また160km/h台が出ていますから。
槙原:彼はもう160km/hはいらないと思いますよ。155km/hぐらいでいいので、コントロールできるように少しずつセーブしていったほうがいい。155km/hぐらいで制球できれば今の彼の感じだと、アメリカ(MLB)で十分勝てます。
丸山:なるほど。
槙原:そこまで肘も回復してきているんですよ。彼は膝も手術しているので、下半身も使えるようになってきているので。だから「(投手か打者か)どちらか選べ」と言われても、あれだけの才能があったら選べないですよ。
丸山:そっかあ……。
槙原:ほかの人には、はかり知れないものがあるので。彼のように“野球が好き”というのはものすごいことで、本当に楽しそうに野球をやっている。何年後かにはすごい契約が待っていると思うけど、お金のためにやっている感じがしないので、野球ファンや僕たち野球に携わってきた人間からすると、彼はものすごく年下だけど、リスペクトの思いがすごくありますよ。
丸山:そうですよね。野球に真摯に向き合っているのは間違いないと思います。
槙原:打って、投げて抑えて、本当に漫画の世界ですよ。だって、(ピッチャーで)先発した次の日にDH(指名打者)で試合に出てヒットを打つなんて、あり得ないですよ! (普通の選手なら)先発した次の日は体中が痛くて。
丸山:しかも、あれだけ走って内野安打も。
槙原:僕たち野球経験者はその大変さがわかるから、当然彼に対するリスペクトは増していきますよね。
◆槙原寛己、ゴルフの飛距離に心が折れる!?
丸山:槙原さんは、いつからゴルフを始めたんですか?
槙原:僕は、18歳のときからやらされたんですよ。
丸山:えっ!?
槙原:プロに入って、1年目から「絶対にやれ」と。(現役当時は)ナイター生活ですから、ゴルフで朝早く起きるなんて18歳、19歳の頃はキツイんですよ。だから当時はすごくイヤだったんですけど、本当にありがたい教えだと思っています。今の選手たちもみんな言いますよ。
丸山:ゴルフをやってよかったと。
槙原:僕らの頃に比べて、今の選手たちはトレーニングも多くてオフにそれほどやれないですけどね。現役を辞めてからいくらでもゴルフできけど、ちょっとはかじっておかないと。選手会でゴルフもあるので、野球選手はゴルフ好きが多いですよ。
丸山:最近はどのぐらいのペースでやっているんですか?
槙原:最近はやれていないですね。
丸山:どうしてですか?
槙原:ビックリするほど(ボールが)飛ばないんですよ(苦笑)。
丸山:ハハハハハ!
槙原:僕らよりも年上の65歳ぐらいの人と回ることもあるじゃないですか。打った後、僕が先に歩いていって「ボール、ここにありますよ」って言ったら、「それ、槙原さんのですよ」って言われたことが何回もあるので(苦笑)。
丸山:どうしちゃったんですか!?
槙原:初速は僕のほうが勝っていて“バーン!”っていくんですけど、全然……。
丸山:(ボールが)前にいかない?
槙原:転がらないんですよね。スピンの量が多いんですかね?
丸山:それはシャフトを替えれば、すぐに直りますよ。
槙原:そうなんでしょうけど、全然飛ばなくなってきたことを認めたくないのか、ちょっと(ゴルフへの)熱量が冷めているので(苦笑)。
丸山:なんでですか(笑)!?
槙原:でも、今日丸ちゃんと会ったから、これから力が入ってくるかも。
丸山:そうですよ、やってくださいよ。
槙原:頑張ります。
丸山:最後に、槙原さんにゴルフの魅力も聞かせていただければと。
槙原:ゴルフのように泣けるスポーツってそうないなと。(松山英樹プロのマスターズ制覇を観て)あらためてそう思ったし、その大変さがわかるから僕も泣けてきたし、今までのレジェンドたちの思いみたいなものも感じるものがあった。スポーツの良さをあらためて感じることができましたね。
丸山:なるほど。
槙原:これからゴルフをやる人が増えて、松山英樹プロよりも感動を与えてくれるような子が出てくるかもしれない。それは僕たちにとっても幸せなこと。野球に関して言うと、僕は(現役を退いて)伝える側なので、“僕も大谷選手のようになりたい!”って野球をやる子どもたちがどんどん出てくることが夢なので。
丸山:そうですね。
槙原:共に感動を与えるという意味では、(ゴルフも野球も)共通点があると思うので。僕も丸ちゃんも伝える側なので、お互いの業界のために尽力できたらなと思っています。
次回5月29日(土)の放送は、タレントのユージさんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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聴取期限 2021年5月23日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/