Columbia / Oasis
本日はですね、川上洋平流のOasis特集をやりたいなと思います。まあいろいろ今ね、来日も控えてますから、いろんなラジオ番組、テレビとかでも特集やってますけど、ちょっと川上洋平は少しひねくれてるので、まあできる限りラジオオンエア可能な曲の範囲内で、ちょっとレアな曲だったりとか、ひねくれセトリを作ろうかなと思います。はい。まずは1曲目なんですけど、僕ね、Oasisといえばこの曲かな。全てが詰まってるのかなと思った一曲なんですけど、何を隠そう、一番最初にNoelがThe Rainというバンドだった、そしてOasisに参加してセッションした曲だそうです。聴いてください。Columbia。
お送りしたのはOasisでColumbiaでした。Noel Gallagherが作曲をし始めた頃の曲ですね、このColumbiaは。Oasisの初期の曲でもあるんですけども、Noelにとっての初期の曲だそうです。僕にとってはこう、Oasisを一番体現してる楽曲の一つかなと思ってるのが、何でしょう、ずーーーっと一定じゃない?雰囲気が。
だからある人にとっちゃ「なんかつまんなくない?」「なんかどこで盛り上がればいいのか、どこで乗ればいいのかわかんないんだけど」っていう人もいると思うんですけど、僕からすると「そこがいいんじゃん」って思ってました。ここがUSロックとUKロックの分かれ道だと思うんですけど、この浸れるか、もっと言うと酔えるかどうかっていうのが、UKロックの割と特徴だなと僕は思ってるんですけど。これを一番体現してる楽曲だなと思います。
日本では、どうなんでしょうね。個人的な意見では、やっぱり日本ではやっぱ US ロックの方が受けてるかなと思います。やっぱりわかりやすいじゃん、USロックって。Aメロはギターだけテッテッテッテッテッテッて。
で、そして途中からツッツッツッツツッてハートが入って。そしてサビでイエアアアアみたいなさ。まあカッコいいですよ。カッコいいんだけど。なんかね、やっぱ UK ロックってやっぱすごいダルなんですよ。だからわかりにくいっちゃわかりにくいんですよね。
そういう意味では、まあ日本ではあまりこう流行りにくい音楽のジャンルだったのかなと思うんですけど。Oasisはその中でもやっぱりサビが割とわかりやすかった。特にセカンドアルバムぐらいからはそこがすごい顕著に現れてたのは、Noelがね、アメリカをやっぱりちょっと意識したアルバムだったんですよ。セカンドのね、『(What's The Story)Morning Glory?』っていうのは。だからそこからやっぱこう、皆さんご存知の『What's sleepin' in our soul』、みたいなサビが分かりやすい楽曲も増えていったんですよ。だから最初実はセカンドアルバムのMorning Gloryってイギリス国内ではね、酷評されてたんですよ。「何これ?」みたいな。「なんでこんなポップなわかりやすいアルバム作ったんだよ」みたいな感じになったんですけど、まあそれはね、やっぱりイギリス国内だけの話だったんで、最初やっぱね、海外ではめちゃくちゃウケて。おそらくMorning GloryはOasisの中ではアメリカで一番受けたアルバムになったんじゃないかなと思います。
まあだからこそファーストはまだまだUK臭がプンプンする意味で、そんなアルバムになってますので、まずはやっぱりファーストアルバム聞いてほしいなという意味で、このColumbiaという曲をかけました。
一番このファーストアルバム『Definitely Maybe』の中でも、このColumbiaが一番その UK色がプンプンする曲かなと思いますね。 Lord Don't Slow Me Down / Oasis
お送りしたのはOasisでLord Don't Slow Me Downでした。この曲はですね、Lord Don't Slow Me Downっていうタイトルの楽曲なんですけど、このタイトルそのまんま、実は映像作品、ロードムービーのタイトルになっています。これまあDVDとかBlu-rayとかで日本では販売されたと思うんですけど、この映像作品の主題歌的なものになっております。でこの映像作品どんなものかというとですね、もう全編白黒でツアードキュメントっぽい感じでこれが描かれてるんですけど、まあつまんないんですよ。ただ、ファンにとっては最高に面白いんですよ。何かっていうともう単純にツアーの、そのなんかバックヤード、楽屋とか、あとライブをこう袖から撮ったりとか、あとインタビュー中になんかつまんなそうにこう受け答えしてる様子とかをただただ垂れ流してるってだけの映像作品です。
この曲もめちゃくちゃかっこいいんですけど、Noelが歌ってるんでね、Liamが歌ってもいいのかなと思ってんですけど、Liamが歌っちゃダメな歌詞かなと思ってます。というのも、歌詞の内容的には珍しいんですけど、Noelね、いつもポジティブなこと言ってんだけど、この頃は結構もうペッシミスティックになってるのかわかんないけど、もう俺だめだ、もう疲れたみたいなことずっとひたすら歌ってる曲なんですこれ。だからちょっとブルージーなとこがね。なんかその、ありますよね。うん。なんかあんま希望がないというかね。まあでもやるしかないよなみたいな感じの雰囲気が、もうギターのリフから現れてああと思うんですけど、そのなんか枯れ始めた感じもすごい好きですね。はい、ぜひぜひこんな一面もあるんだなと思わされる楽曲でございますので、皆さんね、まあライブではやらないと思いますけど、知っておいて損はないかなと思います。 Angel Child / Oasis
お送りしたのはOasisでAngel Childでした。この曲はシングルのBサイドとしてリリースされたんですけども、97年ぐらいか。Definitely Maybe、そして(What's the Story) Morning Glory?というね。もう世界で大ヒットしたアルバムの後に出されたBe Here Now。こちらのリードシングルとなりました。D'You Know What I Mean?というね。あの 7 分とか 8 分とかにわたる、もうクソ長い曲なんですけど、こちらの楽曲のBサイド、だから待望のシングルだったと思うんですよ。さあ、このあの 2枚のね、最高のアルバム出した後さ、次何を見せてくれるんだ?何を聴かせてくれるんだ?OASISという風にリリースされて、ちょっと正直不発に終わってしまった。Be Here Nowというアルバムのリード曲だから、みんな多分待望のシングルとして買った人多かったと思うんですよ。このジャケのね。かっこいい、あの丸刈りになったリアムギャラガーのジャケが印象的な、このジャケのD'You Know What I Mean?なんですけど、こちらのだからBサイド、Angel Child知ってる人多いんじゃないかなと思うんですけどね。