2016/11/27
寒い日が続きますね。
木曜日には雪が降り、東京都心では、11月に初雪が観測されるのは1962年以来54年ぶり。そして、観測史上初めて積雪を確認したそうです。
「世の中には、好きな人と嫌いな人というのが存在する。嫌いな人というのは、自分の映し出しであったり、依存心であったりもするのです」という江原さん。
今日は『好き・嫌い』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇涙のフィーリング / REOスピードワゴン
◇風 / 江原啓之



「昨年、バツイチの男性と出会って3ヶ月で結婚しました。旦那さんには12歳の女の子がいて、3人で一緒に暮らしています。私はその子に対して愛情を持つどころか、物凄く意地悪な感情が出てきたりしてしまいます。その子の旦那さんに対する言葉も、旦那さんを喜ばせようとしているのか、凄くわざとらしくて嘘くさく感じてしまい、イラッときてしまいます。旦那さんは、私やその子の様子をよく見ています。私がその子に対して嫌悪感を持っていると、旦那さんはそれを察します。旦那さんには何度か“出て行け、お前じゃないといけない理由なんてない”。そこまで言わせてしまいました。話し合って仲直りをしてを繰り返してしまいます。今もまた、その子に対しての嫌悪感が出ています。“愛する覚悟を決めたなら、そんな感情は出てこない。お前は覚悟が出来てないからそういうふうになる。覚悟が出来てないなら出て行ってくれ”と言われます。旦那さんの事は好きです。今日も旦那さんが何かを察している感じです。子どもに対しての嫌悪感が、自分の中でなくなる日がくるのか分からないです」というメールをいただきました。

江原さん
「類は友を呼ぶ。波長の法則。旦那さんは娘さんを守ろうとして、そう言うのだろうけれど、その突き放しが余計にあなたの娘さんに対する嫌悪感を強くしているのかもしれませんね。あなたは“旦那さんの事は好きです”と言っているけれど、好きじゃないのだと思う。自分の事が一番好きなんです。自分の身を守ろうとしているだけ。旦那さんを好きという事は、絶対に旦那さんの子どもも好き。その子どもに嫌悪感を持つという事は、旦那に嫌悪感を持っているんです。相手がバツイチで子どもさんがいて、その子を愛そうと決めて結婚するというのは、表面的には分かる。どうしてその子を愛せるのかというと、旦那さんへの愛の延長の愛情だから。そして、その後に、人類愛や人間愛もあると思う。12歳の子と張り合うというのは、どう理性的に考えてもあまりにも愚か。理性的に考えても、まず恥じるべきだと思う。旦那さんの取り合いではない。あなたは本当に旦那さんの事を愛しているのかどうか。“好き”と“愛する”は違う。愛するのであれば、子どもの事もすべてを愛さないといけない。自分たちの子どもでもできたら絶対に差別しだしてしまう。あなたが本当に旦那さんの事を愛していないのであれば、別れた方がいい。今後、意地悪をするくらいなら、自分から身を引いた方がいい。そうでなければ、このまま地獄に進んでしまう。12歳の子が、旦那さんを喜ばせようとしているのが、わざとらしく嘘くさく感じるというけれど、そうしないと愛情をもらえないという事をさせてしまっているんです。それに対しイラッとしてしまうのは、同じ精神年齢。普通ならば、そうさせてしまっている事を申し訳ないと思うべきなのです」


「5ヶ月前まで私には嫌いな人がおりました。嫌いだから、彼女に嫌な態度をとったり、わざと挨拶をしなかったり、売られたケンカを買って出てました。同じ土俵に自分もいました。でも、これじゃいけないと思い、江原さんの本をだいぶ読みました。彼女は自分の映し出しだったんですよね。彼女のおかげで自分が周りにしてきた事を反省出来て、自然と感謝の気持ちでいっぱいになりました。彼女に対して心の中で感謝しました。感謝したら、自分の中にある怒りが“ふわ”って消えたんです。彼女と出会えたから気付けたんです。今はとても心が穏やかです。江原さんの本に色々と救われました。ありがとうございました」というメールをいただきました。

江原さん
「偉い。仰る通り。マザー・テレサが言うように“すべては自分と自分の内なる神との間の事。他の人とあった事は一度もない”のです。なぜその人が嫌いなのか。それは、嫌いという理由が自分の中にあるから。トラウマや、自分が最も自分で嫌いな所をその人が持っていたり。人間は面白いもので、意外と自分と似たものが嫌いだったりもする。自分のトラウマを乗り越えられるかどうかが境になったりするのです。すべては自分。自分自身の内なる神を見つめるべきなのです」


「私は昔から友人もいなく、恋人もまともに出来たのは、学生時代に一人だけで、いつも孤独を感じています。学生時代から人との縁がないのか、仲が良いと思い込んでいた人たちにも結局仲間外れにされたり、無視されたりして友人が出来ませんでした。社会人になって仲が良くなっても、結局、私から連絡しなければそのまま切れるような関係の人ばかりです。恋人も作ってみようと出会いの場に行ったりしましたが、体目的や、束縛男、最近の出来事では、私が好きになってアプローチをかけて付き合う事になったのにも関わらず、すぐに相手が海外出張に行く事になり、それ以来、音信不通になりました。心を踏みにじられたようで、とても辛いです。なぜ、私はこんなに人と縁がないのでしょうか。何がいけないのでしょうか。アドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「第一ポイント。感謝がない。学生時代に一人だけ恋人がいた事がある。一人いる事だけでもすごい事。世の中には様々な理由で、一度も恋愛をしていない人もいる。そして2つ目は、愛されようとはしているけれど、愛そうとしていない。人は、愛さないと愛されない。だから利用目的ばかりが寄ってきてしまう。あなたも相手をどこかで“恋人という存在を作ろう”と利用しているだけ。そんな事を言っていないで、人が好きなら人とどんどん関わって、その中で相手の良い所をちゃんと見出す。交流をしていく中で、愛が芽生えるのを待つ方がいい。最初から“恋人ありき”になってしまっている。今日、塩が足りないからスーパーに買いに行くというような事と似たような感じになってしまっている。そうではなく、愛というものは、湧き出るものなのです」



●11月生まれの方 誕生日おめでとう!! ―――
11月生まれのみなさんは、優しさと信念の持ち主。
しかし、ときに頑固になりすぎませんように。
※たくさんのメールいただきました!すべての方の名前をご紹介できずに申し訳ありません。

●12月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ生きていること、生まれてきたことに感謝したい。
12月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇ Dr.Recella城嶋さんへのお便り募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、
失敗談などみなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
城嶋さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言

「嫌いは依存心の顕れです」
「自分に都合の良い依存心が嫌いを作っていませんか?」

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2016/11/20
『24時間テレビ』をきっかけに、障がいについて11月6日の放送ではご紹介しきれない程、たくさんのご意見やお便りをいただきました。
「『障がい』という言葉は、物理的な問題。たましいには障がいはないと私は思っています。あるのは個性。『障がい者』というのを作ってしまうのは『健常者』と言われる人たちが、手助けをできない想像力のなさだと思う。
たくさんのメールをいただきましたが、その立場にある方の言葉というのは、たましいが宿っていて、やっぱり敵わない。私も学ばせていただきました。言葉に力が宿っている。机上の空論のように、表面的な善悪だけで述べていてはいけないのです」という江原さん。
今日も『障がい』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Ebony and Ivory / ポール・マッカートニー&スティービー・ワンダー
◇モズのために / 江原啓之



「24時間テレビは偽善者の自己満足だと、私は妻とよく話しておりました。私の父も交通事故で身体障碍者となり、事故直後は夜を越せるかどうかと言われておりましたが、その後22年も生きることができ、昨年天に召されました。父は頚椎骨折、首の神経断裂。一人で起き上がる事も不可能でしたので、色んな方のご支援を頂きながら施設で生活をさせてもらいました。そんな中“そっとしておいて欲しい、余計な事をしないで欲しい”といった事もございました。施設の方々はご理解頂いていますが、突然やって来る不特定のボランティアには色々あって…。お世話頂くのは大変有難い事。しかし、有難迷惑な事も結構あり。人それぞれにも関わらず、一律に勝手な事をされたり、押し付けられるに等しい事をされ、有難くない事を断れず、受け入れる事も少なくはありませんでした。最近のテレビは感動を売り物にし、身障者をダシにしているように感じられます。お金を集める為、お涙頂戴的な臭い演出が見え見えで嫌気がさします。募金をする機会を作るのは良いのかもしれませんが、やり過ぎは逆効果だと思います。障がい者をさらし者にして、お金を集めるやり方はやめた方が良いと思い、投稿させていただきました」というメールをいただきました。

江原さん
「確かに“お涙頂戴的な臭い演出が見え見えで嫌気がさします”という気持ちも分かります。けれど、こういう時にはそれだけを見ない方がいいとも思う。世の中の映し出し。映画などの“この映画は泣けます”というキャッチコピー、どう思いますか。泣けるという事を先に売り文句する。人間が人間の心を失ってきているなと思うんです。ものすごく麻痺してしまっている。電車の中での化粧についての問題も“迷惑行為だ”と言ったら“余計なお世話だ”という意見もいっぱいある。嗜みを忘れている。人前で物を食べたりする事も、昔はなかった。人前で大きく口を開ける事自体、みっともない事だと言われていた。けれど、そういうのも平気な時代。そういう事の映し出しで、感性が薄くなってしまっているから、何事も大袈裟になっていってしまう。なので、その事だけを問題にするのではなく、社会全般がそういう流れだという事を自覚しないといけないかなとも思うのです」


「“感動ポルノ”という言葉を使ったのは、オーストラリア人のステラ・ヤングさんという女性で、その方のスピーチをNHKの番組が取り上げたのです。ステラさんは、障がい者が特別視されず、普通に生活できる世の中になって欲しいという思いで“感動ポルノ”という言葉を使っていました。日本の社会と外国の社会の考え方が違う部分があると思いますが、障がいのある方がテレビに出る事で、世の中の視野が広がるという点で、24時間テレビのような番組やNHKの番組はどちらも必要な番組だと思います。けれど、別にお涙頂戴にもっていく必要はないと思います。普通の日常生活。周りの人と笑ったりケンカしたり。そういった日常を映すだけでも、見ている人の視野を広げると思うのです。見た目で障がいや病気があると分からない人たちもいっぱいいます。見た目は普通でも、見えない所に障がいや病気があると社会で生きづらいのです。周りからも理解されにくく、孤独に頑張っている人はたくさんいると思います。頑張って生きている姿を見せる事は、私は“感動ポルノ”や“見世物”だとは思いません。ただ、世の中に知って欲しいだけなんです。まず知る事が、理解への第一歩だと思います」というメールをいただきました。

江原さん
「私は“理解されるよりは、理解する事を”という言葉も同時に感じます。“お涙頂戴にもっていく必要はない”というのもその通りで、あなたが仰っている事は、ある意味で正論だと思います。その正論が、私にもないと言っている訳ではありませんが、もっと上からの広く俯瞰した目線ができないかなとも思う。理解してもらうには、社会を理解しなければならない。ただ理解してほしいと正論を押し付けてもダメ。社会を理解した上で“どうすればこの人たちが理解してくれるかな”というくらいの、傲慢ではなく、精神的な高みや包容力を持たなくてはいけないと思う。“ちょっとな”と思うような演出があったとしても“世の中が、今そうだからな”と思った方がいい。ただただ“普通の日常”だけを放送したら、誰が見るだろうか。間違って欲しくないのは、反対なのではない。非常にクールな視点で言っているだけだとう事をご理解いただきたいなと思うのです」


「私には重度の障がいを持つ18才の息子がおります。それまで私はハンディのある方と関わった事なく生きてきました。息子が養護学校に通っていた時から10年以上、たくさんのチャリティに助けられています。物資や音楽会、スポーツ観戦など、色々な形のまごころを頂きました。食事、お手洗い、通院、入院だけで1日がかりの生活に、心の喜びをもたらしてくれました。まだ障がいを受け入れられなかった頃は、病気のドラマを見て“現実はこんなに綺麗じゃないのに”と、辛くなってチャンネルを変えた事もありました。今は、テャリティは人の為に何かしたいと思ってくださる方の支援の形のひとつだと思えるようになりました。支援して頂く為にはまず知ってもらい、理解してもらわなければなりません。ドラマは、万人に理解しやすい表現だと捉えています。また、私たち親子は、たくさんの方の手を借り、知恵を貰えたから今日があります。なので、息子の姿を見て“頑張ろう!”と思ってもらえたら、誰かの役に立てた事を嬉しく思います。こんな風に思えるまで何年もかかりましたが、今は1日1日が大事に思えます。チャリティもドラマも、救われる人がいる限り、続けて欲しいです。健常とハンディキャップ両方経験のある者のひとつの意見として受け取って頂けたら嬉しいです」というメールをいただきました。

江原さん
「やはり、経験を持っているから言える事。高みの精神を持っているから“よく理解していただけたら嬉しいんです”という境地に立てる。ボランティアの方に、クリスマスが来ると、勝手に帽子を被らされたりと、良かれと思って押し付けられる事もある。“ハンドベルの演奏をいたします”と言われても、聞きたくない人もいる。喜ぶ人もいれば、嫌な人もいる。拒否する権利もある。有難迷惑だという方の気持ちもすごく分かるけれど、あなたのような境地には、頭が下がります。経験があるから感動がある。だから、今の境地に立たれてらっしゃるのだと思います」


「私の子どもには発達障がいがあります。その上で、バリバラ・感動ポルノについての私の意見です。この世に個性のない人はいない。多数派か少数派というだけで、それぞれ個性があります。この世で障がい者と言われる人は少数派なだけで、この世に学びに来ている事には何の変わりもないわけです。ですから、障がい者だからといって自分を卑下する必要もないし、売り物?見世物?にしていると自己憐憫になる必要もない。自分を悲劇のヒロインにしているからこそ、ネガティブに捉える。私はバリバラを観て、無関心でいられるより、関心を持ってもらえる良い機会だと思いましたし、それを見聞きし、感じる事は、自分自身の内側にあるものの映し出しだと思いました。ですから、ネガティブに取るも、ポジティブに取るも、その人自身の事なのだと。私はすぐにネガティブになる子どもに“あなたはその個性を選び、たくさんの事を学びにこの世にやってきたんだ。だから凄いんだよ」と、事ある度に伝え続けています。発達障がいもまだまだ世の中では、理解や関心が薄いので、テレビでそれを伝えたりする事は悪くない事だと思います。そして、障がい者を支える側として、私の想いが独り善がり、押し付けにならないように、常に相手の目線に立つ努力をしていきたいと思っています」というメールをいただきました。

江原さん
「俯瞰した包容力を持った視点でいらっしゃる。何事も“良い”“悪い”の視点ではなく、どちらに捉えるも、その人自身の事。そういう視点、視野にまで広がっていくといいですね」


●江原啓之 今夜の格言

「障がいがあるのは現世での不自由さです。
障がいをつくるのは、健常者と言われる人の愛と想像力のなさです」
「たましいに不自由はありません。あるのは個性のみです」

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2016/11/13
寒い日が続きますね。みなさん、風邪などひかれていませんか?
「最近、大手広告代理店のパワハラ問題がありました。夜は消灯するとの話もありましたが、パソコンを家に持ち帰って仕事をしていたら同じ事。また、残業に関しては、本当に多くを与えられての残業なのか、自分自身の問題の残業なのかという事もある。ケースバイケース。その人その人で違うから、何とも言えない。仕事の分量にもよる。分量がはっきりとしたのが、某電力会社の自殺された方の問題。限られた期限の中で、すごい分量の資料を全部作らなければならなかったらしい。寝る時間もない。広告代理店の彼女も東大卒で、すごく優秀だった。すごく出来の良い人に限って、視野が狭いという事もある。だから、適当にはできなかったのかもしれないですね」という江原さん。
今日は『職場・仕事』についてのメールをご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Down Under / メン・アット・ワーク
◇みちひらき / 江原啓之



「最近メディアで『ブラック企業』の話題を耳にします。私の職場もまさに真っ黒です。仕事が終わらない為、朝早くから皆出勤し、事務所はいつもお通夜のよう。常に時間に追われ、休む間もなく、疲れた体にムチ打って、遅くまで働き続けているスタッフだらけです。女性の先輩も厳しく、毎日“辞めたい。辛い。助けて”と、耐えてきました。数カ月前に神社で引いたおみくじには“いずれ春が来るので、今は耐えるとき”との言葉がありました。ところが今日引いたおみくじには“古きを捨て、新しきにつくがよい。元気を出して、捨てるべきは捨て、進む所へ進め”との助言が!まだ転職して10ヶ月ですが“新しい職場を探していいよ”という神様からのGOサインでしょうか。それとも逃げの転職になるので、また別の意味?アドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「人によって持っている体力も能力もケースバイケース。自分にとって限界だと思えば転職すればいいし、それは逃げではない。一番いけないのは、何でもかんでも“辛いから”“大変だから”という考え。繰り返してみないと職場の有難味も分からない。けれど、きっと今はどこの企業もキツキツなんだとも思う。経費削減。上司も上から締め付けられている。世界中を見ても、ほんの一部の富裕層がいるだけで、あとは貧困らしい。おみくじよりも自分の判断が大事だと思います」


「私は会社で濡れ衣を着せられる事が多いです。やってもいない事をやったように言われ、勘違いしてやってしまった事を、意図的にやったかのように言われたり。社員が大勢いる前で、何十分も怒鳴られ、悔しさと恥ずかしさから涙が止まらず、過呼吸になり、トイレから2時間出られなくなった事もありました。心身共に辛い数日を送っていたところ、他の社員に“あの件は解決したみたいだよ”と言われ、勇気を出して上司に“あの件は、解決したと聞いたんですが”と言うと“もう解決したし、それで良かったじゃないか”との不誠実な返事に、ショックで言葉が出ませんでした。濡れ衣を着せた上司達も、私に謝った事は一度もありません。社員たちは私の事を“怒鳴り散らされるくらいのミスをした人”だと思っているようです。でも、味方になってくれる人もいて、励ましてくれるので本当に有難いと思っています。その人たちを裏切れない気持ちがあるので、会社を休む事や辞める事を踏みとどまっていますが、こういう事が続くようなら辞めるしかないのかな…という気持ちもあります。私のように人に誤解されやすい人間が取るべき行動・態度がありましたら、教えていただけないでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「私なら、その上司に“解決したそうじゃないですか。私のせいじゃなかったですよね”と、大勢の前で言う。上司も怒鳴るのは問題かもしれないが、今は大勢の前で語らなければいけないらしい。“○○君、ちょっと”と言うのは、パワハラなんだとか。様々な企業では、そういった指導の項目もあって、上司が部下に対して何かを言うのでも、ものすごく大変らしい。あなたも毅然とみんなの前でしっかりと言うべきだとも思うし、仕事に感情はいらない。それに分かってくれる人もいる。そうであれば、それでいいのではないか。なぜそこまで仕事に対し、思い入れがあるのかが分からない。辞めたければ辞めればいい。食べていく事が目的。人は仕事をする為に生まれてきたのではない。生きる為に仕事をしている。仕事と人間が共依存になってしまっている。食べる為にやるべき事をしっかり果たせていればそれでいい。なぜ引きずる必要があるのだろうかと思うのです」


「職場で周りに合わせる事や、世渡りが下手です。気付くと孤立していたり、頑張って合わせようと話しても、突拍子もない事や、場にそぐわない事を言ったり、足元をすくわれる事をします。上司や立場の違う人がいる中で、器用にうまくやっていく人を見習いますが、器が違うというか、スマートとは程遠く、ついていけません。同じ掃除をしていても、明らかに私の方がしっかりやっているのに、同僚の手抜きを私が悪いように決めつけられたりします。天は見ているといいますが、本当でしょうか。私の人生、自分に余裕がありません。どうしたら自分が損をしないで、泣かされないように勤め続けられるのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「ちょっとネガティブですね。自分ができないからって、そのままではなく、もっと主張したり、コミュニケーション上手になるべき。また、よくあるのは、本当はAさんに言いたいのだけれど、言いやすいBさんに言う事で、Aさんに伝えているという間接的な言い方もある。そういうのに使われちゃうタイプなんじゃないかな。それには“私だって不満はあるんですよ”というところを見せないとダメ。どれだけ自律心があるか。『スピリチュアル ワーキング・ブック』(王様文庫)という本を私は出していて、その中で“人間の成長には、子どもを育てる事か、部下を育てる事。これは一番ままならない事です。これをすると人間は大きくなります”と書いている。部下を育てるのと同じような事は、自分でビジネスをする事。すると、どれだけ大変かが分かる。働いている側と雇用する側は、まるで意識が違う。そういう事を経験すると、色々とまた分かるかもしれませんね。想像力を持たなければいけないのです」


「先日、私は職場で嘘をつきました。私は24時間営業のお店で、パートで働く主婦です。お店の人員不足は深刻で、副店長は1週間のうち6日もしくは7日。店長とベテランのパートさんは1週間のうち7日間働いています。みな身体を壊し、青い顔で足を引きずり店内を歩いているので、まるでゾンビが徘徊しているお店のようです。お店の状態も“この難局を今いる人員で乗り切ろう!”と妄信する決して関わってはいけない宗教団体のような雰囲気です。店長はどうやら経費節減で、派遣社員などを雇う気はなさそうです。先日“もっと働いてくれ”と言われたので、自分の保身の為“実母の介護がある”と嘘をつきました。78歳の実母は体力の衰えこそありますが、ピンピンしております。“自分の体力と精神力では今以上には働けないが、嘘をつくぐらいなら辞めるべきだったのか”と、帰宅後、嘘をついた罪悪感で、腹痛を発熱を起こしました。背負いきれない嘘などつくものではないなぁと感じました。種を蒔いた以上、自分に返ってくるものの覚悟をして、明日からまた働きに参ります。みなさまも決して『生きゾンビ』にならないようお過ごしください」というメールをいただきました。

江原さん
「これは、方便でいいと思いますよ。嘘も方便。難しいですね。そこの経営者の気持ちも分かる。便利を求めすぎていると無理がある。コンビニエンスは、人や心にとって非コンビニエンスなのかもしれない。終夜運転になれば、残業も多くなる。昔は、夕方になるとお父さんは帰って、家で夕飯を食べていた。けれど、昔といっても40年くらい前の事。たった40年でこうなってしまった。これは深刻に受け止めるべきではないかなと思います」


●江原啓之 今夜の格言

「人は仕事をするために生まれてきたのではありません。
生きるために仕事をしているのです」
「頭利口よりも、心利口になることが大切です」

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2016/11/6
11月に入りましたね。
「夏の話題になりますが『24時間テレビ』の放送を巡って、『感動ポルノ』ではないかとの物議もありました。この番組でも、みなさんの御意見をくださいと放送したところ、たくさんのメールをいただきました。この番組のリスナーさんは、熱心で真面目な方が多いですね。こういう問題はずっと考えていかなければならない。今日は、いただいたメールをご紹介していきたいと思います」という江原さん。
今日は『障がい』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Georgia on my mind / レイ・チャールズ
◇光の輪舞曲 / 江原啓之



「9月18日の放送を受け止め、少し考えてみました。自分も精神疾患で、障がい者手帳を持ち、自立支援医療費をもらっています。その事を知っていてなお、嫌がらせをしてくる人たちもいますが、相手にせぬよう、小さな努力をしています。逆に江原さんの愛情のように、心から親身に接してくれる人たちもいます。切羽詰っている時は考えている暇もありませんが、ふと立ち止まり俯瞰して冷静に自問自答すると、今、苦しみ続けている人たちには極論かもしれませんが、魂の上で、善悪も個性だと思えます。障がい者に対するマスコミの触れ方には賛否両論あるのでしょうが、障がい者に対する善は叡智、悪は磨き砂なのではないかと思っています。そして、羞恥も絶対に必要だと思います。国を挙げて、小学校・中学校・高校と、道徳の授業の中で、障がい者について考えるカリキュラムがあったら良いのではないかと思います。数十年前、自分が青少年だった頃には、そのような授業はありませんでした。今はどうなっているのでしょうか。東京パラリンピックに向けて、そういう気運の風が吹けば良いなと思います」というメールをいただきました。

江原さん
「確かにそうですね。けれど、悪意を向ける人もいるんですね。“磨き砂”。立派な方だなと思います」


「私は子どもの頃から24時間テレビが好きではなく、観てもいません。私自身思う事は、人は皆、大なり小なり、障がいとまで言わなくても、欠けている部分があると思っています。障がいがあっても前向きに生きている人もいれば、健常者でも引きこもったり、劣等感の塊のような人もいます。私は子どもの頃の愛読書がヘレン・ケラーの自伝で、いたく感銘を受けました。周囲も本人も、並々ならぬ努力や苦労を乗り越えて、人の為に、世の為に貢献していく姿に、私もこのような強い人間になりたいと感じました。それと同時に多大なサポートと完璧に作られたシナリオのある24時間テレビに対し、感動するという事ができませんでした。そして、障がいがある方をサポートしている芸能人の自己満足にも見える感動の押し売りに“自分に酔っているの?”とまで感じてしまいます。障がいがあるない関わらず、努力して成功したり、周囲に貢献したりする姿は感動を呼びます。わざわざ限られた人を集めて“感動して!障がいがあるのにすごいでしょ!?”というパフォーマンスでは、私は感動できませんでした」というメールをいただきました。

江原さん
「こういう意見もありますね。ただ、私は反論。そもそものテレビ番組の視点が分かっていないのだと思います。テレビ番組でなく、目的意識がなかったら、あなたと私は同じ意見。『真・添・控』と私はよく言うのですが、何を中心とするのか。バランス感覚。目的順で考えると、お金。寄付。そうでなければ、あなたの理想のようにこの世の中は成り立っていくでしょうか。寄付が集まるでしょうか。現に、多大なる寄付が、今までの歴史の中である。あなたが、どれだけの寄付をしているのかは分かりませんが、世の中は、そんなものなのです。そこまでパフォーマンスをしないと、善意は集まらない。人はものすごく計算高いもの。ずるい人達は、この世の中多い。それはいけない事ではなく、人はそもそも小我なものなのです。その視点で、敢えて演ずるという事は、大事。“『愛は地球を救う』のマークがついている車などを見た事がある人”と、講演会などで問うと、大勢手が挙がる。という事は、どれ程この国の中に、お風呂カー、サポートカーなど様々な物が寄付をされているのかという事。またスポンサーがどうとかも言いますが、スポンサーも番組が成り立つようお金を払ってくださっている。スポンサーもそういった事に協力しているという事も大事だし、スポンサーがいる限り、視聴率も取らなければならない。そうでなければ、番組は継続できない。すべてがどうこうと論ずるのは、私はナンセンスだと思う。もちろん、私も番組のすべてを肯定している訳ではありません。もっと改善すべきだとも思います。芸能人に対しても、自分に酔っているの?という意見もあるかもしれませんが、何もしないよりも、酔ってやってくれている方がよっぽどいい。もっと社会の奥底まで見て、大人の視点でみないと『24時間テレビ』は、なんとも論ずる事ができない。一面だけ見るだけではダメ。大人の視点になって欲しいなと思うのです」


「24時間テレビの件です。制作側や放送側への色んな意見があるとは思いますが、私は大切な番組だと思います。24時間テレビが始まったのは、私が中学生の頃でした。それまでは、申し訳ない事に私は、少し見た目が違う人を見かけると怖がっていました。ところが24時間テレビで誰も何も違わない事を知り、また、人一倍努力して生きている人たちでもある事を知り、中学生の私は衝撃を受けたのです。毎年色んな題材で、色んな視点で放送される事で、あの番組を通じて色々感じる人はたくさんいるはずです。又、毎年放送する事で、子ども達が何かを感じる機会があると思うので、放送側はどうあれ、必要な番組だと私は思います」というメールをいただきました。

江原さん
「“パラリンピックは、オリンピックに比べて報道が足りない。スポンサーがそういった時だけ出さないのではないか”という意見もある。スポンサーの味方をするわけではありませんが、敢えて私は言う事がある。パラリンピックの映像を見てください。オリンピックとお客さんの動員が同じでしょうか。決勝の時は多いが、そうでない時にはガランとしている。人の意識はこんなもんなんだと私は思うのです」


「今、私が考える障がいについて述べさせていただきます。障がいを持っておられる方と仕事をしました。それまでも今も何らかの不自由があるだけと思っています。ただ、関わるか関わらないかでは、その意味は綺麗事で、あたかもすべてを分かったかのように思ってしまう己を恥じました。障がい者に仕事を任せ、何か事が起こると怒鳴り、ダメ扱いする上司や同僚。教えてもらって失敗したら、言っている意味が分からないと喚く上司。障がい者任せで管理能力のない上司や、スキルのない事を任され、できない自分と向き合わない同僚を人として、嫌気がさしました。障がい者も健常者も、障がいを逃げに使ってはいけない。障がいがあり、できない事があれば工夫すれば良い。互いに喜びをもたらす事、悲しみを分かち合う事は、障がい者も健常者も関係はない。どんな目的があり、どうしたいのか単純に見れば、自ずと答えは出るだろうと考えます。その後は、他人に評価してもらう必要はなく、自分に問いかけ、自分がその答えを見出せばいい事と考えます」というメールをいただきました。

江原さん
「すごい!きちんとした意見ですね。素晴らしいと思います」


「私はある時から『24時間テレビ』に嫌悪感を抱いていました。亡くなった養父の左足は、障がいを抱えていました。自分で出来る事はすべて自分でやっていました。サポートが必要な時だけ“ちょっと…”と、周りに声をかけていました。そんな生活が当たり前だった背景が私にはある為か、障がいのある人を利用して、涙流すのが感動のような風潮が嫌になり、やがて“偽善”と、捉えていました。しかし、4年前たまたま『24時間テレビ』を観て“ここまでよく毎年やってるなぁ。偽善だけで毎年は続かないだろうし、スポンサーも協力しないだろう”と感じ、次の年以降も見るように。“24時間テレビって『世の中には様々な障がいを抱えている人たちや、サポートしている人たちなどを幅広く教えてくれているもの』なのかも”と思え“偽善”という言葉は消えました。確かに“感動ポルノ”ととらえられる箇所はありますが、受け手側も、障がいに対する認識を改める時期なのかもしれません。現に、リオパラリンピックでは、健常者の記録を超えた人が何人もいました。あと、チャリティーの在り方も“24時間テレビ”から大いに考えるいい機会をいただいているとも思います」というメールをいただきました。

江原さん
「仰る通りですね。私ももちろんすべていいとは思いません。“感動ポルノ”という部分もある。こういう議論になって少し行き過ぎたところは改めていくのではないでしょうか。非難ではなく、切磋琢磨という愛情で、よくしていこうという視点。『24時間テレビ』のようなチャンスがなければ、様々な障がいや知らない病気に私たちは無関心になってしまう。私も100%素晴らしいと言っているわけではない。ただこの世の中は、お金は大事。障がいだけではなく、これから特に老齢化していく。現世の中で助けが必要な人たちはいる。その事を忘れてはいけませんね」


●2016年年末から2017年新春にかけてのイベントスケジュールはこちら


●江原啓之 今夜の格言

「理性的に、そして客観的にみつめるとき、真実が見えてくるものです」
「いま理解できなくても、いつかわかるときが来ます。それが成熟なのです」

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