薫堂さんのお誕生日を記念して……ふるさと天草の旅
-
- 2019/06/23

宇賀「今日は、薫堂さんお誕生日スペシャルということで! ふるさとの熊本県天草に、私が旅をしてきた模様をお届けします」
小山「それ、意味わかんないんですけど(笑)。
誕生日スペシャルだったら、普通、僕が行くんじゃないんですか?」


小山「うらやましいですね……でも、宇賀さんが僕のふるさとを見てくれて、どんなリアクションをするのか、楽しみです」





小山「僕がはじめて、自分がものを書く仕事に就くかもしれない、と予感したきっかけが、『諏訪神社の大きな木』という小学生のときに書いた作文だったんです。それが市の作文コンクールに入選して、国語の先生に『小山くんは、ものを書く職業がいいんじゃないか』と言われて」
宇賀「そんな大事な場所だったんですね!」
続いて宇賀さんが向かったのは、本渡中央銀天街。ここにも、薫堂さんゆかりの場所があるそうです。


宇賀「おいしい! 生地がふわふわで、中のカスタードクリームも面白いですね。お茶が入っているから、甘くない。さっぱりしている。鉄の機械で焼いているのがいいのかな? ずっと冷めずにおいしい!」
まるきん製菓の創業は昭和22年。経営者の高齢化と施設の老朽化で一度、閉店に追い込まれたものの……薫堂さんと、幼馴染の高松聖司さんがなんとか残したいと協力をして、2017年にカフェのかたちで再オープンしました。高校生もお年寄りも訪れる、地元の憩いの場になっているそうです。

小山「僕は子どもの頃、丸いたい焼きがコンプックスだったんですよ」
宇賀「コンプレックス?」
小山「都会のたい焼きはみんなしっぽがあるのに、田舎のたい焼きは丸いと思っていて。しっぽのあるたい焼きに憧れて東京にきて、四谷の『ふたば』とか麻布十番の『浪花屋』とかで食べるうちに、むしろだんだん、ふるさとの丸いたい焼きが愛おしくなってきまして」

そして、宇賀さんが向かったのは、昨年世界遺産にも登録されて注目を集めた「崎津集落」です。


「世界遺産に登録される上で、もっとも大切なのはこの神社なんです」と、森田さん。1805年、5205名の潜伏キリシタンが見つかり、取り調べを受けた「天草崩れ」の舞台が、この神社だったのです。
当時の崎津の人口の半分以上が、潜伏キリシタン。しかし、数が多かったため、信徒たちは「心得違いのもの」として神社で取り調べを受け、アワビの貝などで見立てた信心具を踏み、それを差し出すことで見逃されていたといいます。
「ここを出た途端、走って家に帰って、戸口を開けたら水がめの水で足を洗って。その水は決して捨てずに、お茶にしてみんなで分けて飲んでいた。ここの潜伏の人たちは、そうして神に懺悔許しを乞い、自分たちの命と信仰を守ってきたんですね」と、森田さんは崎津に伝わるお話を教えてくれました。

教会に入り、正面にある祭壇が、禁教時代は絵踏みの場所だったと、森田さんは教えてくれました。

そして、最後にひとつだけ、と森田さんはこんなお話をしてくださいました。「禁教時代、崎津に住んでいた仏教徒の人も、地役人の人も……みんな自分の横にいる異教の人たちのことを知っていました。知っていたけど、助け合ってきたんです。キリスト教が入る前から、ここは助け合わないと生きていけんのです。畑が1枚ないですから。他のところは、おなじ天草でもキリシタンは根絶やしになってしまって、いないんです。助け合うのが、崎津の伝統なんです」

宇賀「神社が少し高いところにあって。上って、振り返ると、鳥居のなかにちょうど教会があるんですよね」
小山「そうだ、この界隈のお宅は、1年中しめ縄を飾っているんですよ」

小山「崎津に行くと、時間が止まったような感覚になりませんか? なんだか優しくなれるんですよね。許せる力を授かるような……そういう場所だと、僕は思うんです」
宇賀「隣の村からも遠いじゃないですか。キリスト教が伝わる前も、その当時も、今も。助け合わないと生きていけない場所なんだろうなと感じました」
宇賀さんの天草の旅。他にも、崎津教会から近い「南風屋(はいや)」さんで杉ようかんをごちそうになったり、天草宝島観光協会の赤澤さんに、牛深の漁港についてお話をうかがったり……薫堂さんのふるさとの音を、たっぷりとお届けしました。





「薫堂さんは小さい頃、どんなお子さんでしたか?」という質問に「優しい子でした」と答える薫堂パパ。そして、薫堂さんへのメッセージをお願いすると……「立派な大人になったな、という感じですね。もうひとりでやっていけるな、と思います。これからのアドバイスは……飲みすぎないように。人を大切に、みんなに優しくやってくれってことですね」
宇賀「優しいオーラとか、穏やかな話し方とか、ちょっとユーモアがあるところが、薫堂さんと似ていました」


小山「改めまして、今日の電波で、自分の誕生日に、自分のふるさとの音を聞かせていただき。そして、そのふるさとを想いながら歌詞を書いた嵐の『ふるさと』をかけていただる。最高のバースデープレゼントですね」
今週の後クレ

「市内の幼稚園の園児たちにお願いをして交通安全メッセージの絵を描いて貰い、その絵を郵便バイクに貼って子供たちの安全への願いを背負って配達をしよう!そして自分たちの安全意識を高め、さらにはその絵を見た地域の方々にも優しい気持ちになってもらえればな、という取り組みを実施致しました。本当に、私たち郵便屋さんの仕事は”いつもご苦労様”、”配達ありがとう”、小さな子どもも”あっ!郵便屋さんだ!”と笑顔で手を振ってくれる、地域のちょっとした正義の味方だと思って日々仕事をしております」
MORE

フリーライター・イラストレーターの二木繁美さんとパンダのお話を!
-
- 2025/05/18

「全日本盲導犬使用者の会」会長の山本誠さんが登場
-
- 2025/05/11

日本一の魚屋さん「根津松本」の松本秀樹さんが登場!
-
- 2025/05/04

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1-7
SUNDAY'S POST宛