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SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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四国 お遍路の歴史/緊急!ポスト会議

  • ON AIR
  • 2020/04/12

お遍路結願の寺 大窪寺を訪ねて

写真 日本各地の魅力を音と手紙で届けているSUNDAY’S POST。今回、おじゃましたのは四国・香川です。
※スタッフが取材に訪れたのは、放送日より1ヶ月以上前です。
写真 宇賀「ここで薫堂さんにクイズを出したいんですけど……お遍路で回る霊場の数、いくつでしょう?」

小山「八十八?」

宇賀「もちろん、そうですね。その霊場を築いた人とは?」

小山「弘法大使空海?」

宇賀「弘法大師と空海って、どう違うかご存知ですか?」

小山「肩書きじゃないんですか? それか、空海が八十八ヶ所回って弘法大師になったとか?」

宇賀「空海が入定してしばらく経ったあとに、醍醐天皇から送られた名前が“弘法大師”なんだそうです。そして今年が弘法大師になられて千百年。記念の年なんですね」
写真 香川県さぬき市の南部に位置する山の中。
弘法大師・空海が修行をした、四国八十八ヶ所の霊場を回る「お遍路」。その八十八番目の霊場が、医王山(いおうざん) 大窪寺(おおくぼじ)。結願の寺としても知られています。
写真 写真 今年は4年に一度の「逆打ち」と呼ばれる年。八十八番札所の大窪寺から反時計回りでお参りをすると、一番札所の霊山寺から回る“順打ち”よりも、大きなご利益を得ることができると言われているため(逆打ちの方が厳しい道のりなのだとか)大窪寺から回る方も多いそうです。
写真 写真 お遍路さんの由来と、そしてこの「逆打ち」について六十五代目住職の槙野恵純さんにお話を伺いました。

「昔、愛媛県に豪族で衛門三郎さんという人がいまして、非常に強欲であったと伝わっておりまして。そこへ弘法大師が托鉢に訪れて、何度伺っても門前払いをされて。何回か行くうちに、衛門三郎もしびれを切らして、しまいには追い払うだけでは済まなくて鉄鉢を地面に叩きつけて割ったり……そうしたところ、叩き割った鉄鉢が八つに割れていまいました。実は衛門三郎には8人の子どもがおりまして、その8人の子どもが次々、謎の死を遂げるんですね。それはあまりにも不自然なことで、どうしたものかと考えていたところ、托鉢に来たお坊さんに非礼を働いたせいではないのかと思い立ちまして」
写真 そのお坊さんが弘法大使であると気がついた衛門三郎は、非礼を詫びるために四国を回り始めたのが、お遍路の始まりである、という説もあるそうです。

何度八十八ケ所を回っても弘法大使と会えない衛門三郎。「逆に回れば会えるのではないか」と、それまでとは逆に回ったものの、十二番所焼山寺の麓・現在の枝杉庵で衛門三郎はついに力尽きて倒れてしまいます。

「その衛門三郎の元に弘法大師が現れ、『あなたの罪は許されているんですよ』、という話をされます。『最後に望みはありますか?』と聞かれた衛門三郎は『今度生まれ変わったら、もっと善良な領主になりたい』ということを言い、亡くなる時に、衛門三郎の手に弘法大師が小さな石を手に握らされるんですね。石には〈衛門三郎再来〉と書いてありました」
写真 その後……愛媛県の豪族・河野氏の元に、赤ん坊が生まれます。しかしその赤ん坊は片方の手を握ったまま開こうとしません。

「近くにあった安養寺のお寺に両親が相談に行くんですね。そこの住職にご祈祷してもらったら、手が開いて、そこに〈衛門三郎再来〉と書いた石が握られていた、という伝説があるんです。その衛門三郎が弘法大師に会えて息を引き取った年がうるう年だったという風に言われています」
写真 写真 最後に、槙野さんに、結願の寺の住職としての想いを伺いました。

「一番からスタートして八十八番で最後、いう方は、感慨もひとしお、というのはどなたにも見えます。中には泣き出す方もいらっしゃったり。現代でもやはり、お遍路される方の思いの深さは、その時に垣間見えますね。ここは責任の重いお寺だと思っています。弘法大師のようにありたいとは、もちろんとてもとても足元には及びませんけど、目標ではあります。比喩的な表現ではありますけど、やっぱりお遍路さんは弘法大師を求めているということは事実だと思いますので。誰かにとっての弘法大師になれますように、とは思っています」
写真 小山「衛門三郎という人が、言ってみればお遍路を最初に回ったわけですか」

宇賀「お遍路さんを見かけるとお菓子とか飲み物を差し上げる文化も、地元にはまだ残っているんですよね」

小山「僕も50歳になった時に、お遍路に行ってみようかと思ったんですよ」

宇賀「1ヶ月お仕事をお休みされた時ですよね」

小山「それが7月か8月だったんですよね。高野山のお坊さんにその2ヶ月前くらいにお会いした時に、『夏は絶対にやめたほうがいい』と言われまして。『とにかく暑くて水を飲む。水を飲むとお腹を壊してトイレを探すのに苦労する』と言われまして。初心者は夏ではなく、もっと気候がいい時がいいですよと言われて、断念したんです。でも今、車遍路とか、タクシー遍路もあって歩かなくても巡れるシステムもありますけどね」

宇賀「四国の皆さんには特別なものなんだなと感じましたね。私もいつかは行きたいですね」

小山「人の優しさに出会いたいですよね」

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#42

全国の郵便局と連携をはかりながら、手紙や音にまつわる企画を考えるコーナー「ポスト会議」。新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けて、今回は急遽、こんな会議をお届けします。
写真 小山「今回は『緊急!ポスト会議』です。最近は自宅にこもっていなければいけない方、テレワークが続いている方いらっしゃるかと思うんですけど。ラジオを聞いている方も多いでしょうから、このラジオが軸となって心の拠り所をつくれるようなコーナー、あるいは企画ができたらな、と思っておりまして」

宇賀「この番組は手紙の良さを伝える番組ですから。家にいる時間が長くなった今だからこそ、手紙を書いてみよう、ということを提案できたらなと思っています」

小山「手紙を書くことで、まずは心が落ち着きます。メールでもいいんですけど、やはりペンを持って自分の字を書くことによって心が穏やかになるのではないかなと思います。そしてメールやSNSでは伝わらない想い。より魂が入るというか……やっぱり、もらった方が嬉しいですよね」

薫堂さん自ら、スタッフと一緒に企画を考えました。

小山「企画その1。以前番組にもご出演いただいた絵手紙の創始者 小池邦夫さん、イラストレーターの小池アミーゴさんのお二人に協力いただいて、誰でもかける“絵手紙ワークショップ”を動画で配信するのはどうかな、と。ご自宅で見たお父さんお母さん、そしてお子さんが一緒に絵手紙を作って番組に送っていただくのはどうですか?」

宇賀「いいですね。学校もお休みになっていますし、みんなで楽しめますしね」

小山「と、言いつつ、まだ小池さんたちには何の相談もしていないので(笑)。まずはお二人に相談をします。OKをいただいたら、番組スタッフが動画を撮りに行って、すぐに公開をします。番組のホームページだったり、もしくは来週の放送で告知できるかもしれません。状況が整い次第、公開していきたいと思います」
写真 小山「企画その2。1年後の自分に手紙を書く。この状況が収束しているであろう、そう願いたい1年後の自分に手紙を書いてください。そして書いた手紙は、番組に送ってください。これを番組で責任を持って1年間保管をしまして、1年後にみなさんの元に送り返します」

宇賀「いいですね。……1年後、番組が続いているといいですね(笑)」

小山「万が一、番組がなかったとしても実行します!(笑)」

宇賀「私たちも書きましょう」

小山「あとは……ゴールデンウィークに向けて、手紙で帰省キャンペーン。遠方へ帰省する代わりに、親御さんに手紙を書くとか」

宇賀「いいですね。私もいま、祖母へは会いにいけないので」
写真 小山「そうだ、こういうのはどうですか? 番組で1日すべて、このコーナーに向けたお便りを紹介するだけの日を設けましょう。5月の2週あたり、ゴールデンウィークあたりはいかがですか?」

宇賀「やりましょう!」

それぞれのお手紙の宛先は……【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】です。

5月10日の放送でご紹介させていただきます。手紙だから伝えられる想い。ぜひ、筆をとって書いてみてください。お待ちしています。

さらにもう1つお知らせです。4月26日の放送で、ゲストに生活密着型ラウドロックバンド 打首獄門同好会の皆さんをお迎えします! そこで打首獄門同好会の皆さんへの質問やファンレターを番組にお寄せください。4月14日(火)必着でお願いします(速達でお願いします…!)
宛先は同じく、【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、岡山県<倉敷郵便局>千々和智美さんでした!

「今まで一番印象に残っているのが、いつも郵便局をご利用頂いていたお客様に転勤が決まった事をお伝えしたことがあって、私の最後の出勤日にわざわざ挨拶にいらっしゃいまして「いつも無理なことばかり相談してしまって、それでもいつも丁寧に対応してくれてありがとう、担当が千々和さんで良かった。」と言って頂いたことが、大変恐縮しつつも涙が出るくらい嬉しい出来事でした。」
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