天草が舞台の映画「のさりの島」と手紙
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- 2021/05/23
映画『のさりの島』上映プロデュースプロジェクト 渡邉夫妻をお迎えして

小山「公開は天草ではすでに始まっているんですけど、来週から東京でも公開されます」
宇賀「今日は、映画『のさりの島』上映プロデュースプロジェクトを担当されています、渡邉健さんと、奥様の綾香さんご夫婦に来ていただきました」
渡邉・綾香「よろしくお願いします」

オレオレ詐欺の旅を続ける若い男がたどり着いたのは、熊本県天草の小さな商店街。
金を受け取りに、ある老女の元を訪ねた男は、孫の「将太」と勘違いされ、そのまま同居生活がスタートしてしまう。奇妙な時間ながらも、居心地の良さに、少しずつ心が解きほぐされていく男。
一方、商店街の映画館・第一映劇では、昔の天草の8ミリ映像や写真を集めた上映会が計画されていた。ひょんなことから上映会に関わることになった男は、やがて老女の孫「将太」の秘密を知ることになる。
男は自分の正体を打ち明けるのか? なぜ老女は男を招き入れたのか?
“のさり”とは、いいこともそうでないことも、自分の全ての境遇は、天からの授かりものとして受け入れるという天草の優しさの原点ともいえる言葉。
天草の街を舞台に、嘘から始まった人と人との交わりが、優しく描かれていきます。
撮影は全編天草。監督を務めたのは山本起也。オレオレ詐欺を働く男を藤原季節さん、老女を原知佐子さんが演じています。

小山「天草の方言ですけど九州本土でも一部使うところがあるらしいです。天草の人は比較的よく使います。渡邉健さんは、今は東京に住んでいますけど、天草の出身なんですよね」
渡邉「18歳まで天草にいました。今は33歳です」
小山「今回の上映プロデュースプロジェクトはどんな経緯で?」

宇賀「奥様は天草の方ではなく?」
綾香「私は宮城県仙台市の出身です」
小山「天草に行かれたことは?」

宇賀「映画のプロデュースプロジェクトでは具体的にどんなことをされているんですか?」
渡邉「映画をきっかけに天草のことをもっと知ってもらいたいとか、天草に住む人と繋がってもらえるようなことをプロデュースさせていただいています」
宇賀「手紙を使ったプロモーションがあるんですね?」


小山「映画を通じて手紙で人と人が繋がるんですね」
渡邉「手紙を持ってきました」

綾香「映画に出ている方ももちろんですし、差し入れをした方とか、クラウドファンディングをした方、お食事を提供した方など、何らかのかたちで映画作りを一緒にやってくださった方々に書いていただいています。共感してくださった市役所の方や、第一映劇の方が、観客の方に呼びかけて集めてくださっています」
宇賀「巡り会うはずのなかった誰かと、劇場の誰かが出会うということですね。これも“のさり”ですか?」
小山「のさりですね」

渡邉「海を探してもらいたいなと思います。天草は外海と内海と呼ばれるんですけど、波がすごい高いところと穏やかなところがあるんですね。地形によって海の色も違いますし。岩場もあれば砂浜もあるし、自分らしい海が見つかる場所なので、探してもらいたいなと思います」
綾香「私は東北の出身でリアス式海岸の荒々しい海しか見たことがなかったので、こんなに穏やかな海があるんだというのは初めて知りました。倉岳という山のてっぺんの神社があるのですが、そこからは島がたくさん浮いている景色が見られるんですね。本当に天草らしい、優しい景色だなと思います」
宇賀「私は初夏に行ったことがあるのですが、天草の海は飛び込みたくなるくらいきれいでしたね」
小山「ただ、今は商店街はやや寂しい感じになっていて。その商店街の中にある楽器屋さんが映画の舞台なんです。本当にある、山西楽器というところで。僕も初めてギターを買ったのはここでした」


宇賀「どなたに書きましたか?」
綾香「天草の方々へ向けて書いてきました」

宇賀「今日の放送を聞いて、渡邉さんご夫婦にお手紙を書きたいと思った方もいると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任を持ってお渡しいたします。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 渡邉さん 宛】にお願いします」
小山「東京の映画館 ユーロスペースに天草の人への『のさりの手紙』を書きに来ていただきたいですね」
渡邉「コロナの影響もあってなかなかその場では書けないと思うんですけど、ぜひ感想なども書いて欲しいです」
宇賀「その場で書いてもいいし、持ち帰って書いてもいいんですね」
綾香「はい、郵送で送っていただいても」

映画『のさりの島』 公式サイト
渡邉健さん、綾香さん、ありがとうございました!


#手紙にしよう
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方言を募集!?

小山「方言で全国の人に共有したいものってありますよね。
番組で、この方言を使うのは自分のところだけではもったいない、他の地域でも使って欲しいという方言を募集しませんか?」
宇賀「みんなに知ってほしい方言ということですよね、いいですね。全国の皆さん、お待ちしています!」
小山「できたら年に1回、方言大賞をやりたいです。いちばん共有してよかった、世相を反映するような方言を」
宇賀「年末あたりに恒例になったらいいですね」
【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】まで、お待ちしています!
今週の後クレ

「片岡局に配属されて7年経ちますが、配属初年度にお会いしたお客さまがとても印象に残っています。初めてお会いした時はまだ赤ちゃんだったお客さまが、小学生になられて、お手紙を一生懸命書き、郵便局に遊びに来てくれました。他にも、大学進学の時に初めてお会いしたお客さまが、大学を卒業される時に郵便局に会いに来てくれたことも、とても印象に残っています。 お客さまが郵便局ファンになって下さり、成長されてからも郵便局をずっとご利用いただけると嬉しいなと思いますし、地域のお客さまと一緒に時間を過ごさせていただいて、私自身も郵便局の社員として、地域のお客さまに成長させていただいていると感じます。」
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〒102-8080 東京都千代田区麹町1-7
SUNDAY'S POST宛