山田雅人さんが登場 唯一無二の話芸“かたり”とは?
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- 2022/04/24
山田雅人さんをお迎えして“かたり”の世界へ


小山「宇賀さんは、“かたり”というジャンルは聞いたことがありましたか?」
宇賀「落語とか漫談とかはあるじゃないですか、また違うものということですよね?」
山田「そうです。自分で取材をして、自分で作るんです」

山田「ひらがなで“かたり”というのは13年前に僕が作りました。独自の話芸なんです」
宇賀「取材して、見たり聞いたりしたものを物語にするということですか?」
山田「そうですね、ご本人に会ったり、同級生に取材をしたり」
宇賀「“かたり”は今、何人分あるんですか?」
山田「126人ですね。13年前からやっていますので、1年に12人くらいですね」
小山「台本は頭の中に入っているんですか?」
山田「全部、頭の中にあります」

山田「大体1時間ですね。独演会だと、休憩を挟んで2本ですね」
宇賀「それをたとえば、15分バージョンでとか、5分バージョンでとか?」
山田「もちろん、シングルバージョンも作っています」
宇賀「そもそもどうして13年前にかたりを始めることになったんですか?」

小山「それは誰をやったんですか?」
山田「『稲尾和久物語』と『江夏の21球』の2本をやりました」
小山「完成した時にはご本人にも聞かせるんですか?」

小山「その時に印象的だったリアクションはありますか?」
山田「32歳で亡くなった津田恒実さんの奥様が、終わってから泣きながら楽屋に来て。『あの時、主人はこうだったんです』と泣きながら教えてくれるんです。たとえば、津田さんが原辰徳さんをアウトにとるシーンを僕がやったら、『あの時、実は津田の母が亡くなったんです』と。それで次にやる時は変えるんです」
小山「アップデートするんですね」

山田「尊敬する人です。たとえば松井秀喜さんの姿を見て、尊敬して取材をしたいと思ったら石川県に行くんですよ。ご自宅に行って、そこから星稜高校への道のりを歩くんです。寺井駅からストーブ列車に乗るんですよ。あの松井秀喜が学生服を着て、自分で扉を開けてストーブ列車に乗っている姿が感動するわけですよ」

山田「波動をもらうんです」
小山「面白いですね。聞いてみたくなるでしょ?」
宇賀「聞いてみたいです、早く」
山田「誰のかたりがいいですか?」
小山「やっぱり長嶋茂雄ファンとしては、長嶋さんのものを聞きたいです」
山田「わかりました。時間を言っていただければ、1時間のものを合わせます」
小山「4分でもいいですか?」
山田「わかりました」

放送では、山田さんに「長嶋茂雄物語」の4分版を披露いただきました。こちらはぜひ、radikoでお楽しみください(5月1日まで聴取可能)。

小山「かたっている間、ずっと目をつぶっていらっしゃいましたね」
宇賀「頭の中に思い浮かべていらっしゃるんですか?」
山田「映像をね」
小山「今、取材をしたい人はいるんですか?」
山田「作っている作品はあります。西郷輝彦さんです。お会いして取材ができたんですよ。西郷さんの『どてらい男』というドラマがあって、それとリンクをさせて2つのかたりを作っています」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、これまで書いたり、受け取ったりした中で印象に残っているお手紙はありますか?」
山田「お手紙は大好きで。よく旅先からも書きますね、寅さんみたいにお世話になった人とかに。薫堂さんがコーディネートされた宮崎のシェラトンの……」
小山「(フェニックス・シーガイア・リゾートの)レタールームですね!」
山田「毎年、宮崎でかたりをやる時はあそこに泊まって、必ずレタールームで手紙を書いています」
小山「嬉しいです。それは10年後とか、ご自分に書かれたりするんですか?」
山田「あとはお世話になった人たちとか。宮崎は2月の(巨人の)キャンプの時に、かたりで行くんです」
小山「巨人の選手の皆さんは、長嶋さんの物語とか感動するんじゃないですか」
山田「やりましたね。松井秀喜さんが聞いてくれて、感動してくれて。それで松井秀喜物語にも許可をいただいたんです」
宇賀「そして今日は、『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただいているんですよね。どなたへのお手紙ですか?」

小山「原稿用紙に書いてくださったんですね」
山田さんのお手紙の朗読も、ぜひradikoでお聞きください。

山田「あります」
宇賀「聞いてみたいのがありすぎて、時間が足りないですね」
小山「近々、ライブはあるんですか?」
山田「8月7日に九州で、『赤塚不二夫物語』をやりますね。コロナがちょっと収まってきたので、ようやく。7月10日は兵庫県丹波篠山で、7月に大阪のABCホールでもやりますね」
宇賀「みなさん、ぜひ山田さんのホームページなどをご覧ください。そして、今回の放送を聞いて、山田さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。責任をもって本人にお渡しさせていただきます。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST山田雅人さん 宛】 にお願いします」

山田雅人Twitter
山田雅人 ホームページ
今週の後クレ

「配達の際、お客さまがご自宅にいらっしゃらない場合、ご自宅の裏の畑などを見て、声をかけさせていただき、お客さまに郵便物を渡すことがあります。お客さまから毎日、『配達ありがとうございます』と仰っていただき、また、ある時には、お客さまの畑で採れたミカンなどをいただいて、とても嬉しかったです。」
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