詩人の菅原敏さんが登場 詩と手紙の共通点とは?
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- 2022/05/29
詩人の菅原敏さんをお迎えして


小山「デビュー作は英語だったんですか?」
菅原「日本語で書いていて、序盤のみ編集者が英語で書いてくれているんですけど、基本的には日本語で書かれたものが、アメリカの出版社から出ているので、すごく不思議なご縁で」
小山「なぜ、そんな経緯に?」

小山「『季節を脱いで ふたりは潜る』という詩集を見ると、まず言葉のレイアウト自体が作品みたいな感じじゃないですか。縦書きがあるかと思うと横書きがあったりとか。これも菅原さんが考えるんですか?」
菅原「そうですね、基本的にはデザイナーと相談しながらの部分は大きいのですが、詩を書く人が他の書き手と違う部分は、ページのインクの部分だけが詩ではなくて、全体として考えているので。小説であれば、情報的な感じで入れられると思うのですが、詩の場合は余白をどう取るかとか、デザインの遊びのようなものとか、絵的な部分での楽しみを考えているかもしれないですね」

菅原「季節をテーマにしていたので、移ろいとともに多少なり、手触りが変わっていくといいなと思って。編集者の方、デザイナーの方と膝を突き合わせていろいろ案を出し合って。部活みたいな感じで作らせてもらったので、大変だったとは思うのですが、感謝ばかりですね」
小山「この詩集、読者特典が“電話朗読”なんですね? これは何ですか?」
菅原「巻末に袋とじが付いていまして。袋とじをはさみを入れて破いていただくと、私の電話番号が書いてあるんです」
宇賀「ええっ! そんなことあります?(笑)」

小山「新しいですね!」


小山「菅原さんはラジオがすごくお好きだそうですね」

宇賀「嬉しいですね。あと、ちゃんとやらなきゃって(笑)」
小山「背筋が伸びましたね」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしていますけど、菅原さんは普段、お手紙は書かれたりしますか?」
菅原「旅先からはがきを出すことが多いんですけども。新しい街に着いたら郵便局に行って、その国のはがきを買って、切手を選んでそこから出すことが多いですね」
宇賀「これまで書いたり、受け取ったりした中で印象に残っているお手紙はありますか?」

宇賀「今日は、『いま手紙を書きたい人』に宛てたお手紙を書いていただいているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
菅原「私の好きなアメリカの詩人で、チャールズ・ブコウスキーという詩人がいるのですが、彼に宛てて手紙をしたためてきました」
菅原さんの書いたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(6月5日まで聴取可能)。

菅原「意外とおすすめなのは、筆記具を変えてみるということで。ノートと新しいペンを用意して、先にキャンバスを用意してあげることで、いつもと違うチャンネルで言葉を書けたりすることもあって。あとは物理的にペンのなめらかな滑りによって、次の言葉が生まれるみたいなことは、時々あるなと思っているので。ちょっと筆記具に頼ってみたり」
小山「僕はすぐにノートを買いに行きます! 菅原さんは、作品は手書きですか?」
菅原「手書きが多いですね。鉛筆とノートで走り書きみたいなものを最終的にまとめるのはPCを使うんですけど。薫堂さんは?」

宇賀「それぞれ使い分けていらっしゃるんですね」
小山「でも、ノートは買おうと思います(笑)」
宇賀「それを踏まえて、詩を書いて菅原さんに送ってくださった方の中から、抽選で30名様に、なんと菅原さんの直筆の詩が書かれたはがきの返信がある、と。いいんですか?」
菅原「私の詩でよければ書きたいなと思うので」
宇賀「すごいことですよ」
小山「これは、菅原さんが(送られてきた)詩を読んで、返すにはこれかな、という感じで詩を送られるんですか?」
菅原「そうしましょう。楽しそうですね」

詩を書いていただいた方も、同じく【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】宛にお願いします。

『季節を脱いで ふたりは潜る(雷鳥社)』
#手紙にしよう


「&POST #手紙にしよう」
また、切手の発売を記念した記念押印と、貝淵さんとアミイゴさんのサインが入ったカードを抽選で5名の方にプレゼントします。ご応募は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POSTアミイゴさんはがきプレゼント係】までお願いします。当選は、カードの発送をもって代えさせていただきます。
ポストカーが東京蚤の市に登場!
6月3日(金)よりおよそ2年半ぶりに開催される「第17回東京蚤の市」に、移動型郵便局「ポストカー」が登場します。日本各地から古道具、古着、雑貨など、200組以上のお店や、作り手の方々が集結。物々交換の本棚、プレゼント付きスタンプラリー、音楽ライブなど、1日中楽しめる企画が盛り沢山です。会場のメインビジュアルは、イラストレーターのオカタオカさんによる作品。ポストカーでも、オカタオカさんオリジナルデザインのカードでお手紙を書けるそうです。
日程は、6月3日(金)から、5日(日)までの3日間。場所は、東京都立川市 国営昭和記念公園です。ポストカー自体は無料ですが、東京蚤の市は入場料がかかります。詳細は、東京蚤の市のサイトでご確認ください。
「東京蚤の市」
今週の後クレ

「入社して初めて配属された郵便局は、都心の高層ビルの中にありました。毎日、そのビルに入居されている企業の方々に、たくさんの郵便物を窓口でお渡しする業務をしていたのですが、その頃は新人で失敗も多く、落ち込んでいるとその企業の社員の皆さまが『誰だって最初は失敗するものだから頑張ってね!元気だしてね!』といつも励ましてくださいました。まるで自分の後輩のように私のことを見守ってくださって、そのお言葉やその方々のおかげで新人時代は頑張れたな、という思い出があります。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1-7
SUNDAY'S POST宛