ゴルゴ松本さんの命の授業
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- 2022/06/19
ゴルゴ松本さんをお迎えして



宇賀「ゴルゴさんは漢字にお詳しいんですよね」
ゴルゴ「そうですね、なぜこの国は漢字を使っているんだろう?と思い始めまして、研究をしておりますね」

小山「“命の授業”というのはどういうものなんですか?」

宇賀「どういうメッセージを伝えていくんですか?」
ゴルゴ「その環境や状況で捕まって少年院に行くと、やっぱりネガティブな子が多いですね。『幸せですか?』って聞くと、やっぱり幸せじゃないんですね。99%が『不幸だ』『辛い』と。そのうちの何人かは『今、幸せです』『捕まらなかったら、自分を省みることができなかった』という子もいるんです。その中で、考え方や心と頭を変身させることによって、未来は変わりますよ、と。実は、未来を変えるには今の心を変えなきゃいけない。今を変えると、過去も変えられるよっていう話なんです。過去は変わらないけど、過去の自分の心を変えることによって反省できるから、未来も変わるんだ、という話はします」
小山「なるほど、過去の心は変えられる」
ゴルゴ「だから反省は大事なんだよ、という話はしますね」

ゴルゴ「みんな大人ですね」
小山「連絡とか来ることはあるんですか?」
ゴルゴ「たまにですね。コロナ禍前の話なんですけど、僕が行った講演先で、お母さんと一緒に来た人がいて。お母さんが興奮しながら、〈うちの息子が少年院から出てきたら、『お母さんありがとう』って何度も言うんです。今まで悪さばっかりしていたのに、なぜこうなったか知りたかったんです〉と。その少年が手紙を書いてきてくれたんですけど、その中に、〈お母さんに迷惑をかけた。お母さんにありがとうを言ってもらいたいから、僕は今料理人を目指しています〉とありました」
小山「ゴルゴさんがいちばん好きな漢字は何ですか?」

小山「じゃあ、命って何ですか?」
ゴルゴ「僕は、命令だと思っています。母親のお腹に宿るじゃないですか、“宿命”です。生まれ出てきて未来に運ばれる“運命”でもあるし、その中で使わなきゃいけない“使命”でもありますから。人生の中で“一生懸命”、命を使って、“天命”“寿命”をまっとうしていくと思っているので。生きている間に何かしなさい、何かしないとあなたの命は救われませんよ、次に繋げられませんよ、というのがこの時代に生かされているんじゃないかなと思っています。誰かの命令なんですよね、ご先祖さんなのか、この地球なのか宇宙なのか……そんな感覚で僕は捉えています」


宇賀「命が大切にできないとか、どうやって大切にしたらいいのかわからないという方もいらっしゃるのかな、と思うんですけど」


ゴルゴ「僕の命をこの世に誕生してくださった母親に対してです」
ゴルゴさんの書いたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(6月26日まで聴取可能)。また、漢字や言葉の意味についての授業も披露いただいています。こちらもぜひ、音声でお聴きください。

『「命」の相談室〜僕が10年間少年院に通って考えたこと〜(中央新書ラクレ)』
『「あっ命」の漢字ドリル(プレジデント社)』

今週の後クレ

「私は、お客さまファーストの考えを大切に、困ったことがあったら頼ってもらえるような、また、地域の郵便局社員としてだけでなく、『釣』という個人として見てもらえるように心がけています。 以前勤めていた郵便局を転勤するときに、ずっとお世話になっていたお客さまがいたのですが、最終日に「私のところに是非いらしてください」とおっしゃるので、私もこれまでのお礼とともにお菓子を持っていきました。その時に『みんなで食べてください』と泣きながら、私が持っていったよりもたくさんのお菓子やケーキをくださったのが印象深く、今まで頑張ってきたことが報われたなと思いました。」
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