俳優 八嶋智人さんが登場!
- 2024/11/24
八嶋智人さんをお迎えして
今回はスタジオに、俳優の八嶋智人さんをお迎えしました。
宇賀「八嶋さんは奈良県のご出身。大学進学で上京されて、劇団を立ち上げ、以来、俳優一筋なんですね」
八嶋「僕のこと、俳優だと思っていらっしゃらない方もこれを聞いている中にはいらっしゃるかもしれませんが、そういうことになっています」
小山&宇賀「(笑)」
小山「いつ頃からお芝居に興味を持ったんですか?」
八嶋「関西にいて、とにかく人の前に出るのが小さい頃から好きで。それをどういうふうにやっていこうと。1980年代というのはバンドブームがあったり、小劇場ブームがあったりということもあり。関西にいると面白いやつは吉本に行ったらいいじゃん、というのがあるんですけど、その分芸人さんのすごさみたいなものも肌感でわかっているから。ちょうどその時に現れたのが小劇場、バンドブーム。バンドもやっていたんですけど、ちゃんと技術がないとダメで。と、なると『僕は役者だ』と言えば、小劇場の俳優は当時、時代的には個性で何とかなるという時代だったので。それで夢の遊民社だとか大阪だと南河内万歳一座だとかを見始めて、どんどんハマっていった感じです」
小山「最初に舞台に立った時の役って、どういう役だったか覚えていますか?」
八嶋「何だったんだろう、何役もやる役だったので。水着一丁で暴れ回ったりとか、いろいろやってきましたね。人間じゃないものもいろいろやってきました」
小山「人間じゃないもの?」
八嶋「前回公演ではサメとワニを。ちょっと笑っちゃうかもしれませんけど、それが象徴的には天照大神みたいな、神話をベースにしたいろんなものが出てきます」
小山「子どもの頃も、演劇会とかに出て、褒められたりとかしていたんですか?」
八嶋「そうですね。親戚が集まって、扇子とかがあったらおばあちゃんから借りて、舞いのようなことをすると大人は喜ぶんだな、とか、幼稚園くらいの時から感じていて。注目されると嬉しいし、思春期になってくるとモテたいとか、ちやほやされたいとかっていう時に、僕は勉強もできない、運動もあんまりできない、見てくれもあんまりよくないとすると、たくさん人前に出て楽しい振る舞いをすると、そういうのが楽しいと言ってくれる女の子がいたりもして。一生懸命やっていました、それを」
小山「人を喜ばせたいというのが根底にあるんですね」
八嶋「それもあると思いますし、自分が楽しいことに、周りにいる人が楽しそうにする、ということが勝手に条件に入っているから。よくドラマの現場とかでも『ムードメーカーだね』とか『盛り上げてくださってありがとう』とか言われるんですけど、人のためじゃないんですよね、あんまりね」
小山「自分のためなんですね(笑)」
八嶋「自分が楽しむために、周りにいる人が楽しそうにしているのが好きみたいな」
宇賀「八嶋さんが普段から心がけていることというか、演じる上で気をつけていることはありますか?」
八嶋「基本的に、場所を楽しむ能力みたいなものが俳優には必要なんだろうなと思うんですね。キャスティングされて台本のようなものがあって、自分の役割があって、それをイメージして演じるというのは一緒なので。そのためには、それをちゃんとまっとうしないといけないという。受けた以上、その場所をいかにその役として楽しめるかどうかという仕事なので。だから責任感はあんまり持っちゃいけないなと。責任は全部ディレクションをされる方、監督だとかそういう方。舞台だったら演出家の方。お客さんにどう見せるかの仕事をされている。僕らはそれに従って、それをやる。責任を負っちゃうと自分の美意識が出てくるんでしょうけど、基本的には自分の美意識を捨てるように」
小山「ある意味、道具のような気分で」
八嶋「その方がいいんじゃないかなと齢を重ねるごとに思えてきましたね」
宇賀「八嶋さんが旗揚げされた劇団の公演が、来月開催されるそうですね!」
八嶋「僕の原点のカムカムミニキーナという劇団でございます。来月、公演を行います。『鶴人』というタイトルで、今回は奈良時代をモチーフにして。うちは歴史絵巻とか、日本の神話とかをモチーフにした、現代の我々がどういうふうに多様性の中で生きていくのかを歴史から学ぶみたいな、そういうのを面白おかしくやるのが最近の作品なんですけど。奈良時代のある時期って、女帝の時代なんですね。結構ね、中継ぎ感がすごくあるんですよ。自分たちの孫を帝にするために何とか今を繋いでおく。その女性たちの思い、政治的なたくらみみたいなものも相まって……という史実にずいぶん基づいたお話なんです。
東京公演は12月5日から15日、場所は『座・高円寺1』というところでございます。大阪公演は12月21日、22日、場所は「近鉄・アート館」というところでございます。チケットは発売中でして、シニアチケットとか学割チケットだとかいろいろありますので、カムカムミニキーナのホームページをご覧になってください!」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
八嶋「お手紙って普通、誰か1人とかに書くものなんだろうなあと思うんですけど、さっきのお話、歴史の大きな時間のうねりじゃないですけど、それをふと思っていた時に、2人に対して同時にお手紙を書くということに挑戦してみました。父と息子です」
八嶋さんから、お父様と息子さんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(12月1日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、八嶋智人さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 八嶋智人さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
八嶋智人さん、ありがとうございました!
カムカムミニキーナ webサイト
八嶋「僕のこと、俳優だと思っていらっしゃらない方もこれを聞いている中にはいらっしゃるかもしれませんが、そういうことになっています」
小山&宇賀「(笑)」
小山「いつ頃からお芝居に興味を持ったんですか?」
八嶋「関西にいて、とにかく人の前に出るのが小さい頃から好きで。それをどういうふうにやっていこうと。1980年代というのはバンドブームがあったり、小劇場ブームがあったりということもあり。関西にいると面白いやつは吉本に行ったらいいじゃん、というのがあるんですけど、その分芸人さんのすごさみたいなものも肌感でわかっているから。ちょうどその時に現れたのが小劇場、バンドブーム。バンドもやっていたんですけど、ちゃんと技術がないとダメで。と、なると『僕は役者だ』と言えば、小劇場の俳優は当時、時代的には個性で何とかなるという時代だったので。それで夢の遊民社だとか大阪だと南河内万歳一座だとかを見始めて、どんどんハマっていった感じです」
小山「最初に舞台に立った時の役って、どういう役だったか覚えていますか?」
八嶋「何だったんだろう、何役もやる役だったので。水着一丁で暴れ回ったりとか、いろいろやってきましたね。人間じゃないものもいろいろやってきました」
小山「人間じゃないもの?」
八嶋「前回公演ではサメとワニを。ちょっと笑っちゃうかもしれませんけど、それが象徴的には天照大神みたいな、神話をベースにしたいろんなものが出てきます」
小山「子どもの頃も、演劇会とかに出て、褒められたりとかしていたんですか?」
八嶋「そうですね。親戚が集まって、扇子とかがあったらおばあちゃんから借りて、舞いのようなことをすると大人は喜ぶんだな、とか、幼稚園くらいの時から感じていて。注目されると嬉しいし、思春期になってくるとモテたいとか、ちやほやされたいとかっていう時に、僕は勉強もできない、運動もあんまりできない、見てくれもあんまりよくないとすると、たくさん人前に出て楽しい振る舞いをすると、そういうのが楽しいと言ってくれる女の子がいたりもして。一生懸命やっていました、それを」
小山「人を喜ばせたいというのが根底にあるんですね」
八嶋「それもあると思いますし、自分が楽しいことに、周りにいる人が楽しそうにする、ということが勝手に条件に入っているから。よくドラマの現場とかでも『ムードメーカーだね』とか『盛り上げてくださってありがとう』とか言われるんですけど、人のためじゃないんですよね、あんまりね」
小山「自分のためなんですね(笑)」
八嶋「自分が楽しむために、周りにいる人が楽しそうにしているのが好きみたいな」
宇賀「八嶋さんが普段から心がけていることというか、演じる上で気をつけていることはありますか?」
八嶋「基本的に、場所を楽しむ能力みたいなものが俳優には必要なんだろうなと思うんですね。キャスティングされて台本のようなものがあって、自分の役割があって、それをイメージして演じるというのは一緒なので。そのためには、それをちゃんとまっとうしないといけないという。受けた以上、その場所をいかにその役として楽しめるかどうかという仕事なので。だから責任感はあんまり持っちゃいけないなと。責任は全部ディレクションをされる方、監督だとかそういう方。舞台だったら演出家の方。お客さんにどう見せるかの仕事をされている。僕らはそれに従って、それをやる。責任を負っちゃうと自分の美意識が出てくるんでしょうけど、基本的には自分の美意識を捨てるように」
小山「ある意味、道具のような気分で」
八嶋「その方がいいんじゃないかなと齢を重ねるごとに思えてきましたね」
宇賀「八嶋さんが旗揚げされた劇団の公演が、来月開催されるそうですね!」
八嶋「僕の原点のカムカムミニキーナという劇団でございます。来月、公演を行います。『鶴人』というタイトルで、今回は奈良時代をモチーフにして。うちは歴史絵巻とか、日本の神話とかをモチーフにした、現代の我々がどういうふうに多様性の中で生きていくのかを歴史から学ぶみたいな、そういうのを面白おかしくやるのが最近の作品なんですけど。奈良時代のある時期って、女帝の時代なんですね。結構ね、中継ぎ感がすごくあるんですよ。自分たちの孫を帝にするために何とか今を繋いでおく。その女性たちの思い、政治的なたくらみみたいなものも相まって……という史実にずいぶん基づいたお話なんです。
東京公演は12月5日から15日、場所は『座・高円寺1』というところでございます。大阪公演は12月21日、22日、場所は「近鉄・アート館」というところでございます。チケットは発売中でして、シニアチケットとか学割チケットだとかいろいろありますので、カムカムミニキーナのホームページをご覧になってください!」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」
八嶋「お手紙って普通、誰か1人とかに書くものなんだろうなあと思うんですけど、さっきのお話、歴史の大きな時間のうねりじゃないですけど、それをふと思っていた時に、2人に対して同時にお手紙を書くということに挑戦してみました。父と息子です」
八嶋さんから、お父様と息子さんへ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(12月1日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、八嶋智人さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 八嶋智人さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
八嶋智人さん、ありがとうございました!
カムカムミニキーナ webサイト
ポストカーが関西蚤の市におじゃまします
12月6日(金)から8日(日)にかけて開催される「関西蚤の市」に、ポストカーがおじゃまします。「関西蚤の市」の会場は、大阪・吹田市にある万博記念公園です。関西にお住まいの方はぜひ、足を運んでみてください。関西蚤の市 Webサイト
11月30日に大分で公開収録を開催します!
今年も、大分県での番組公開収録が決定しました!11月30日(土)午後3時から、別府市にあるトキハ別府店ブルーテラスにて行われます(オープンスペースです)。
現在、番組の中で、お手紙を読んでくださる方を募集しています。詳しくはFM大分のホームーページをご覧ください。
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、三重県〈伊勢郵便局〉中川剛志さんでした!「僕が以前所属していた、玉城郵便局での出来事なのですが、日本郵便で初の試みとして役場から依頼を受け、空き家調査を行いました。普段、集配業務で街を巡っている郵便局員としての経験を生かし、地域に貢献することができて嬉しかったです。空き家を放置していると、防災の面でも不安がありますし、今後、この活動が全国に普及していったらいいなと思っています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛