TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
from

NEWSNEWS

医師で作家の中山祐次郎さんが登場

  • ON AIR
  • 2025/02/16

医師・作家の中山祐次郎さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、医師で作家の中山祐次郎さんをお迎えしました。
写真 宇賀「中山さんは現在、湘南東部総合病院に勤めながら小説やエッセイを書かれています。代表作の『泣くな研修医』は累計55万部を突破。ドラマ化もされ、話題になりました」

小山「55万部ってすごいですね! いま、おいくつですか?」

中山「44になります」

小山「専門は何になるんですか?」

中山「私は消化器外科医と申しまして、主に大腸がんの手術とか、抗がん剤とか治療全般を中心に専門にしています」

小山「そもそもの医者になろうと思うきっかけは何だったんですか?」
写真 中山「15歳の時にある新聞記事を読んだんです。東南アジアのある地域でとてもひどいことが行われているという記事を読みまして、自分と同じくらいの歳の少年少女がひどい目に遭っているのを見て、この不公平を何とかしたいと思ったんですね。その不公平を何とかするための方法としていろいろ考えた中で、いちばん現実的に浮かんできたのが医者という職業でした。それで医者になりたいと思いました」

小山「それを止めるのが医者だったら出来る、何か解決策を見出せるということだったんですか?」

中山「お金持ちになってお金をそこに注ぎ込むとか、革命家になるとか、いろいろな方法を考えたんですね。大げさに言うと、世界の不公平を少しでもならすために。ただ、それは現実的に難しそうだと。自分ができそうなところで考えたのが医者という仕事で、医者になって大変なところに行って、片っ端からどんどん傷ついた人を治していくような、そういうことを考えました」
写真 宇賀「今回、あさま社から『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』という本が出版されました。こちらはどういう本なんですか?」

中山「もともと鹿児島県の地元の新聞社で月1回のエッセイを書かしていただいていて。私が鹿児島大学というところに通っていた関係で、その頃の思い出を書いたようなエッセイだったんです。そのエッセイから派生した、自分の主に失敗談をまとめて1冊にした本です」
写真 小山「でも、タイトルが『医者の父が息子に綴る』という、誰かに宛てた手紙じゃないですか。最初から息子さんのために書こうと思って書かれたんですか?」

中山「そうですね、いま2歳と4歳の息子がおりまして。まだ読めはしないんですけど、大きくなったらもしかして読んでくれるかもしれないということで、直接宛てた手紙のつもりで書きました」

宇賀「息子さんへの手紙というかたちにしたのは、どういう意図があったんですか?」
写真 写真 中山「エッセイをまとめて本にしようと思っていたのですが、本を作る段階で担当の編集者さんと、ただのエッセイ集では面白くない、有名人でもない私が書いてもしょうがないというところで、編集者さんと僕がお互いの子どもに読ませたくなるような、読ませたい本を手紙をまとめて1冊にしよう、ということにしたんですね。そうすると当然ですけど嘘も書けないし、盛ったようなことも書きづらい。本当に思っていることを、しかも押し付けがましくなく書かなければいけないと、非常に個別性をあえて高めるような書き方で、私の手紙として書きました」
写真 放送では、本の1節を宇賀さんが朗読。ぜひradikoでお聞きください(2月23日まで聴取可能)。

小山「本の表紙の裏に『これは息子たちへの手紙であるとともに、私の遺書である。』と言い切っていらっしゃいますけど、この本の中でも特に伝えたかったことは何ですか?」
写真 中山「いちばん伝えたかったことは1つだけで、『あなたのやりたいことをやって生きてください』というメッセージです。あなたの人生はいつお開きになるかわからないから、ということなんですけども」

小山「やはり日頃、生死と向き合っている仕事をされているから、実感されるということですか?」

中山「そうですね、自分より年上の方もたくさんおられますけど、場合によっては自分と同い年、自分より若い方をお見送りすることも少なくはないので」

小山「『人生には締め切りがある』とも書いてありますね」

宇賀「誰にもわからないですものね、自分の残り時間がどのくらいなのか」
写真 宇賀「15歳の時に医師になりたいと思って、その時思い描いていた医師になれているという実感はありますか?」

中山「半分くらいはなれているかなと感じているのですが、15歳の時に思った紛争地帯ですとか、戦争をしているところに行きたいという気持ちはいまもずっとあって。いつかいつかと思いながら44になってしまったんですけど。子どもがちょっと大きくなって、自分に万が一のことがあっても何とかなる歳になったら、絶対に行こうと思っています」

小山「いろんな方を手術したり、助けたり治療をしたいと?」

中山「半ば自分のためみたいな気もしているんですけど、はい」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

中山「私の父と母への手紙を書きました」
写真 中山さんから、ご両親さんに宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。

宇賀「今日の放送を聞いて、中山さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 中山祐次郎さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

中山祐次郎さん、ありがとうございました!
写真 中山さんの新刊『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』(あさま社)、ぜひお手に取ってみてください。

『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』

熊本での公開収録を行います!

「SUNDAY’S POST」の熊本での公開収録が決定しました! 3月16日(日)午前10時30分から、「くまモン誕生祭2025」が開催されている熊本市中央区の花畑広場で行います。
会場ではみなさんからのお手紙をお待ちしています。「熊本のここがいい!」「本当は教えたくない、熊本の隠れたスポットを教えます!」……そんな熊本自慢や、「日頃、言えない家族への感謝の手紙」「大好きなあの人へのラブレター」などもお待ちしています。
会場にお手紙をお持ちいただいた方には、ちょっとしたプレゼントを差し上げます。
たくさんのご来場、お待ちしています!

くまモン誕生祭2025 特設サイト

皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、岐阜県〈多治見郵便局〉渡邉英祐さんでした!

「高校生の時に付き合っていた彼女とは、当時、メールのやり取りの他に、手紙の交換もしていました。普段の生活のことや部活のこと、言葉ではなかなか直接伝えることのできない自分の気持ちも、手紙にして送っていました。その後も手紙のやり取りがあり、交際も続き、今では妻となって、私のそばで支えてくれています。今でも妻から手紙をもらうことが結構あります。手紙を貰うと自分自身嬉しい気持ちになるので、私も手紙を書いて妻に送っています。手紙は、普段言葉で直接伝えることのできない思いでも、相手にその気持ちを伝えられる素晴らしいものです。それが手紙の醍醐味の一つであると思っています。」
MORE

ARCHIVEARCHIVE

MORE

CONTACTCONTACT

番組宛に手紙を贈る

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。

〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛

番組への要望・リクエストを送る

番組宛にメールでメッセージを
送るにはこちらから

詳しくはコチラ