昆虫を撮り続けて55年! 昆虫カメラマンの海野和男さんが登場
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- 2025/03/02
昆虫カメラマン 海野和男さんをお迎えして

海野さんは1947年東京生まれの現在77歳。小学生の頃より昆虫と写真に興味を持ち、東京農工大学で昆虫行動学を学んだあと、フリーの昆虫写真家としてご活躍。主なフィールドは長野県小諸市とマレーシア。現在も、100日を目標に熱帯での撮影をされています。
小山「海野さんは写真が先だったんですか? 昆虫が先だったんですか?」
海野「ほぼ同じですね。小学校の時からカメラが好きだったので」
小山「最初に昆虫写真家として活動を始めたのはいつ頃ですか?」
海野「大学を卒業した時。そのままどこも勤めないで昆虫写真家になると。写真家って、別に自分で写真家だと言えばいいわけですから。資格があるわけでもなんでもないじゃないですか」
小山「昆虫の写真を撮るためには、まず昆虫を探さなきゃいけないですよね」
海野「そうですね、特に昔はフィルムだったので大変だったんですけど、今はデジタルのミラーレスですから、見つければ撮れるという。だから誰でも撮れるんですよ。そういった意味では、今、昆虫写真は結構ブームで撮る人がいっぱいいます。僕が若い頃は全然いなかったですね」
宇賀「特別な機材が必要というわけでもないんですか?」
海野「全然必要ないですね。どんな写真を撮りたいかで機材は決まるわけですね。たとえばその、蝶々が表紙の写真集は、魚眼レンズですね」
宇賀「きれい!」
海野「それは180度映る魚眼レンズのカメラなんですけど、それで撮ったものですね。蝶々との距離は20センチくらいですね」
宇賀「基本的には追いかけるんですか? それとも待っていることが多いんですか?」
海野「ものによって全然違う。蝶々の動的な瞬間を撮りたいと思ったら、追いかけて撮る。あとは、その後ろに蝶々がいっぱい飛んでいますよね、100匹くらい。それは待って撮ります。待って画角を決めて、それでオートバイが通り過ぎるとわーっと蝶々が飛ぶので、オートバイが来るのを待って撮る。まったく、何を撮るかで全然違うわけね。僕の専門は昆虫の擬態、かくれんぼなんですけど、そういうやつは通常マクロレンズというので接写で撮ります。ディティールをちゃんと撮りたいということで」
小山「擬態というのはつまり、葉っぱの一部になっているとか?」
海野「そうですね。虫は敵が多いので、鳥と一緒に共進化というか。鳥は虫を見つけたい、虫は鳥から逃げたいというので、そんな姿が生まれてきたんじゃないかと」
宇賀「こんなの全然わからない!」
小山「絶対に見つけられないですよね」
宇賀「虫をきれいに撮るためのコツってあるんですか?」
海野「虫の気持ちになって撮るということですね。あとは虫と同じ目線から撮ると。つまり低いところにいるやつはしゃがんで撮るとか、今はミラーレスで上から見たりできるから昔と比べれば簡単ですね。地面にいる虫だったら地面にカメラを置いて撮るとか。虫の目線になるということがいちばんポイントですね」
小山「撮影の時に這いつくばって泥だらけになって撮るとか?」
海野「日常茶飯事ですね。この頃はちょっと歳をとって厳しくなったのですごく楽に撮っています(笑)」
宇賀「最近、子どもだけじゃなくて大人も虫が嫌いっていう人が多いですよね」
海野「逆に僕の子ども時代の方が、虫が嫌いって人が多かったと思う。今の方が虫が好きっていうお母さんがいたり。僕がびっくりするくらい。僕のファンも女性が結構多いです」
宇賀「よく知らないで嫌いになってしまっている人に、好きなる方法みたいなものってありますか?」
海野「やっぱりね、虫だって嫌いな人に好きになってもらいたくないよね。小学校時代って、結構虫が好きな子も多いんですよ。自分の子どもにつられて、お母さんの方が夢中になるっていう人は結構いますね。特に写真を撮ったりとかいう人はね」
小山「海野さんが、もしも虫に生まれ変わるなら……何がいいですか?」
海野「昔は『虫になりたい』って言ったこともあるけど、虫になんか生まれ変わりたくないね。あんな鳥に食われちゃう生き物には……」
小山&宇賀「(笑)」
海野「鳥に食われたくないですよね」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は海野さんに『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」
海野「特定の人じゃなくて、虫とか自然の写真を撮っている方へというお手紙です」
海野さんから、昆虫や自然の写真を撮っている方へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(3月9日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、海野さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 海野和男さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
海野「ほぼ同じですね。小学校の時からカメラが好きだったので」
小山「最初に昆虫写真家として活動を始めたのはいつ頃ですか?」

小山「昆虫の写真を撮るためには、まず昆虫を探さなきゃいけないですよね」

宇賀「特別な機材が必要というわけでもないんですか?」
海野「全然必要ないですね。どんな写真を撮りたいかで機材は決まるわけですね。たとえばその、蝶々が表紙の写真集は、魚眼レンズですね」

海野「それは180度映る魚眼レンズのカメラなんですけど、それで撮ったものですね。蝶々との距離は20センチくらいですね」
宇賀「基本的には追いかけるんですか? それとも待っていることが多いんですか?」


海野「そうですね。虫は敵が多いので、鳥と一緒に共進化というか。鳥は虫を見つけたい、虫は鳥から逃げたいというので、そんな姿が生まれてきたんじゃないかと」

小山「絶対に見つけられないですよね」
宇賀「虫をきれいに撮るためのコツってあるんですか?」

小山「撮影の時に這いつくばって泥だらけになって撮るとか?」
海野「日常茶飯事ですね。この頃はちょっと歳をとって厳しくなったのですごく楽に撮っています(笑)」

海野「逆に僕の子ども時代の方が、虫が嫌いって人が多かったと思う。今の方が虫が好きっていうお母さんがいたり。僕がびっくりするくらい。僕のファンも女性が結構多いです」

海野「やっぱりね、虫だって嫌いな人に好きになってもらいたくないよね。小学校時代って、結構虫が好きな子も多いんですよ。自分の子どもにつられて、お母さんの方が夢中になるっていう人は結構いますね。特に写真を撮ったりとかいう人はね」

海野「昔は『虫になりたい』って言ったこともあるけど、虫になんか生まれ変わりたくないね。あんな鳥に食われちゃう生き物には……」
小山&宇賀「(笑)」
海野「鳥に食われたくないですよね」

海野「特定の人じゃなくて、虫とか自然の写真を撮っている方へというお手紙です」

宇賀「今日の放送を聞いて、海野さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 海野和男さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

熊本での公開収録を行います!
「SUNDAY’S POST」の熊本での公開収録が決定しました! 3月16日(日曜日)午前10時30分から、「くまモン誕生祭」が開催されている熊本市中央区の花畑広場で行います。会場ではみなさんからのお手紙をお待ちしています。「熊本のここがいい!」「本当は教えたくない、熊本の隠れたスポットを教えます!」……そんな熊本自慢や、「日頃、言えない家族への感謝の手紙」「大好きなあの人へのラブレター」などもお待ちしています。
会場にお手紙をお持ちいただいた方には、ちょっとしたプレゼントを差し上げます。
たくさんのご来場、お待ちしています!
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ

「私には四歳の娘がいるのですが、先日その娘から、『大好きな幼稚園の先生にお手紙を書いていい?』と聞かれました。『いつもありがとう。大好きだよ。』ということを伝えたかったようです。『自分の気持ちを伝えたい』と言い出したこともすごく嬉しかったのですが、それと同時に、伝える手段としてお手紙が出てきたことに対して、『配達の仕事をやっていてよかったな。お手紙に関わる仕事をしていてよかったな。』と、すごく感じました。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛