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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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歌手の加藤登紀子さんが登場

  • ON AIR
  • 2025/03/16

歌手の加藤登紀子さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、歌手の加藤登紀子さんをお迎えしました。
写真 宇賀「加藤登紀子さんは、東京大学在学時に日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝、1966年にデビュー。『知床旅情』『百万本のバラ』などのヒット曲で知られる他、女優としても高倉健さんと共演するなどご活躍されています」

小山「すごいですよね、東京大学に進学しながら在学中に歌手として注目を集めて。さらに女優としてお芝居も」
写真 加藤「女優としてというのはむしろ、予想外な。だけどもともとは、大学で私は演劇部だったんです。歌手になるつもりは全くなかったんですけど、その時に父がシャンソンコンクールに申し込んだというのがきっかけでね」

小山「東大を受験されるということは、将来何か研究をしたいとかはあったんですか?」

加藤「なくもなかったんですけど、うちの父は大反対だったんですね。『女が東大に行ってもなあ。何ともならないよ』って。実際に入ってみたら、そうでしたよ。あの頃はね、東大の女子というのは就職がすごく難しかった」

小山「えっ、なぜですか?」

加藤「女子の会社員は大体高卒が求められていたんですね。大卒の行くポジションがない、ポストがないみたいな」

小山「高学歴の女性は逆に」

加藤「大学出てくれない方が嬉しい、みたいなものもあったんですね」

小山「すごい時代ですね」
写真 加藤「大学に行ったら、学校の先生になるか、研究者になるかしかないって感じだったんです。だから、うちの父は『おもろうないといかん、人生は』。面白い人生を送るにはどうなんだろうというクエスチョンがあったので、私の父が自分から、私を脱落させるという(笑)。コンクールで優勝した時に、みんな『東大まで行って歌手になるなんて、親御さんは反対しないんですか?』って(笑)。うちは親御さんが、私をそっちの道に運び込んだ張本人ですから」

宇賀「歌うことになったきっかけはお父様なんですね」

加藤「そうですね。父は歌手になりたかったのね、昔ね」
写真 小山「当時はシャンソンが流行っていた時代なんですか?」

加藤「流行っていた時代ですね。流行っていたのと、(東京)オリンピックの年なんですよ」

小山「僕が生まれた年、64年ですね」
写真 加藤「東京オリンピックで、海外に日本人が自由に旅行できるようになって、それでキャンペーンですよね、ある意味で。Air Franceでどんどんフランスとヨーロッパに行ってくださいよ、というようなつもりで、そのコンクールが開かれたと思うんですよ。優勝すると、ハンブルグ、パリ、ローマに行ける。Air Franceに乗って行きます、と」

小山「行かれたんですか?」

加藤「1回目は落ちたんですけど、2回目で行きました」

宇賀「それまで歌はやっていらっしゃったんですか?」

加藤「1回目受ける時は全然歌手になるつもりはなかったので、やってなかったんですね。落ちたので、1年間レッスンに通って、だんだん歌にはまり込んで行って、2回目のコンクールで歌手になりました」
写真 宇賀「それで優勝できちゃうってすごいですよね」

小山「そのあと『百万本のバラ』など大ヒット曲に巡り合えるという幸せがありますよね」

加藤「大ヒット曲は巡り合うんじゃなくて、大ヒット曲に育てるんですよ(笑)」

小山「育てる! 失礼しました」

加藤「やっとのことって育った、そういうものがヒット曲だと思うんです」
写真 小山「家で、人に聞かせるためだけではなく歌うこともあるんですか?」

加藤「ない、つまんない(笑)」

小山&宇賀「(笑)」

加藤「相互関係なんですね、歌って。練習もあんまり好きじゃない」

宇賀「お客さんがいた方が絶対にいいと」

加藤「もちろん声の出し方とか練習はするけど、やっぱり違うんですよね。人が目の前で聞いていてくださって、歌が命を得るんですよね」
写真 宇賀「そんな加藤さんが書かれたエッセイ『「さかさ」の学校: マイナスをプラスに変える20のヒント』が時事通信社より発売されました」

小山「帯に『81歳。ひっくり返せば18歳!』とありますけど、加藤さん、いま81ですか!」

加藤「この本を書いておいて本当によかった。81になった途端に、18っていう気持ちになっているわけだから。あとは、歌手が60周年でしょう。60周年を迎えるってちょっと重いじゃないですか、テーマとして。この重いテーマに向き合う時に、『私、18』って言えるのはなかなか嬉しいです」

宇賀「素敵!」
写真 小山「〈素晴らしい嘘をつこう〉とか、〈らしく生きない〉とか」

宇賀「あと〈SOSを出す時は、元気よく笑顔で!〉とか。これいいなあと思って」

加藤「嬉しそうに、面白いことあるよ! って感じで助けに来てもらった方がいい」

小山「これを見ているだけで勇気づけられる感じですね」
写真 さらに、加藤さんにはスタジオライブを披露いただきました。楽曲は「時には昔の話を」。こちらはぜひradikoでお聞きください!(3月23日まで聴取可能)。
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は加藤さんに『いま、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました」

加藤「お父ちゃんに手紙を書いてきました。いつもね、母のことは本の中にもすごく書いていて、すごく母大好きなんです。ある時、『登紀子さん、お父さんがちょっとかわいそうじゃないの?』と言われたことがあるんですけどね。いまになってみると、やっぱりお父ちゃんというのはすごく私の大事な人だったなという気はしますね」
写真 加藤さんからお父様へ宛てたお手紙の朗読も、ぜひradikoでお聞きください。

小山「お父ちゃんの導きによって歌を始めて、81歳になっても歌っていると思われましたか?」
写真 加藤「私の父はね、本当に歌が上手だったの。オペラ歌手みたいなね、正式に習ったりしていたから。82歳で死にました。死ぬまでお父ちゃんは歌っていましたけどね。亡くなる前、たまたま珍しく……亡くなるとは思ってなかったんだけど、2人だけで喋ったことがあって。その時に『お前はまだまだやな。俺には及ばんな』って言われましたね。だからお父ちゃんは、まだまだやと思っているかもしれませんね」

小山「来年、お父ちゃんを超えるよって言えますね」

加藤「お父ちゃんの年を超える時はちょっと威張りたいですね」
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、加藤さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 加藤登紀子さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真 加藤さんの新刊『「さかさ」の学校: マイナスをプラスに変える20のヒント(時事通信社)』、ぜひお手に取ってみてください。

「さかさ」の学校: マイナスをプラスに変える20のヒント(時事通信社)

3月から「加藤登紀子 60th Anniversary Concert 2025 for peace 80億の祈り」がスタート。こちらもぜひチェックしてください。

加藤登紀子 60th Anniversary Concert 2025 for peace 80億の祈り
写真

ポストカーがよみうりランドにおじゃまします!

3月22日(土曜日)、23日(日曜日)に東京都稲城市にあるよみうりランドにポストカーが登場します!
ポストカーやアトラクションと一緒に撮影した写真をポストカードに印刷して、お手紙を書くことができます。
春休みのレジャーや卒業旅行としてよみうりランドにお越しの際は、ぜひその日の思い出をお手紙に書いてみるのはいかがでしょうか?ポストカーの時間は午前11時から午後4時までです。詳しくはよみうりランドのホームページをご覧ください。

よみうりランド ホームページ

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、沖縄県〈名護大北郵便局〉徳田しのぶさんでした!

「名護市は、海もあり山もあり、自然豊かなところです。私は仕事の帰りに海岸線を車で走るのですが、夕日がすごく大きくて綺麗で、『今日も頑張ったな。』と癒されながら帰っています。
郵便局で仕事を始めた頃に、失敗したことがありました。後日、お客さまからお手紙が届き、『誰にでも失敗はあるので、お気になさらず。』ということと、『いつまでもその一生懸命な気持ちを忘れないで、お体に気をつけて頑張ってください。』ということが書かれていました。すごく温かい内容で、お手紙をいただいたその時だけではなくて、今も何度も読み返し、何度も励まされています。」
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