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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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ミュージシャンのEPOさんが登場!

  • ON AIR
  • 2025/06/01

ミュージシャンのEPOさんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、ミュージシャンのEPOさんをお迎えしました。
写真 宇賀「EPOさんのご紹介を私からさせていただきます。1980年にシュガー・ベイブの名曲『DOWN TOWN』のカバーでデビュー。この曲が『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマに起用されます。透明感あふれる歌声と洗練されたポップスで、『う、ふ、ふ、ふ、』などのヒット曲も多数。今も、幅広い世代から愛され続けていらっしゃいます」

小山「実は僕、EPOさんに会うのは2回目なんです。44年前に……」

EPO「44年前ですか?(笑)」
写真 小山「デビューして1年目の時に、(山下)達郎さんのコーラスで参加されて、1981年12月1日に熊本市民会館でライブがあったんですよ」

EPO「私がコーラスでステージに立っていたということですよね?」

小山「僕、出待ちをしていまして一緒に写真を撮ったんですよ」

EPO&宇賀「えー!」
写真 宇賀「(写真を見ながら)薫堂さん、これ高校生ってこと?」

小山「そう、高校1年生だったんですけど」

EPO「そんなことが! ありがとうございます」
写真 写真 小山「東急インというホテルの前で待っていて、そしたらEPOさんがまずいらっしゃって写真を撮ってもらって。その後に達郎さんが来て写真を撮ってもらっていたら、ホテルの人に追い出されたんですけど」

EPO「私、感じ悪くなかったですか?」

小山「全然、もう先輩と一緒に撮ってもらって『めっちゃいい人だった』って言い合って」

宇賀「そんな怖いですよ、ホテルまで来たら普通(笑)」

小山「お会いできて光栄です。ありがとうございます」

EPO「すごい話ですね」

小山「達郎さんに初めてお会いしたのはいつ頃だったんですか?」
写真 EPO「デビューする前ですね。これからデビューするぞという時に、レコード会社の会議があったんですね。その会議の時に、みんなが神妙な顔で『シングル向きの曲がないよね』という話になっちゃったんです。それで『もうちょっと頑張ってみる?』と言われて。私はそもそも音楽作りは自分のためにしていて、ヒットするとかシングルとかそういうのを今まで考えたことがなかったから。プロになるってこういう大変なことなんだなと思いながら、会議が終わって、所属していたRCAレコードの2階か3階かに小さなスタジオがあったんですけど、そこの外のロビーで呆然としていたら……目の前を達郎さんが通ったんですよ。こんな奇跡ってありますか。私、達郎さんの大ファンでシュガー・ベイブを中学の時に聞いて稲妻に打たれたような気分になるくらい好きだったんです。達郎さんが目の前を通った時に、目に見えない誰かが『今だ!』と言って私の背中を押したんです。それで達郎さんに『今度デビューするEPOと言うんですけど、シングルになりそうな曲がなくて、これから書いてみないかと言われて途方に暮れていたのですが。私は達郎さんの『DOWN TOWN』が大好きで、あの曲をシングルでリリースさせていただけないですか?』ということを直接お願いしたんです」

小山「通った瞬間にいきなり言ったんですか? 初対面で?」

EPO「そうです。通りすがりの達郎さんを呼び止めて自己紹介をしたあとお願いしたんです。達郎さんはすごく喜んでくださって、『どうぞ』って言ってくださった。それがシングルになって、おかげさまでとても恵まれたデビューだったんですね」

小山「『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマだったじゃないですか。それは誰かディレクターが見つけたんですか?」

EPO「当時、『オレたちひょうきん族』のプロデューサーの方で永峰さんという方がいたんです。あの方がシティポップスが大好きで、よくライブに来て応援してくださっている中で、『DOWN TOWN』をわーっと騒いだあとに流したらいいんじゃないか、というアイデアから、あの作品を使っていただいたので。82年か3年にもう一回リリースしているんですよね。ありがたいことです」
写真 宇賀「シティポップが今世界中で注目されて。これについてはいかがですか?」

EPO「とっても嬉しいことですね。うちもこの10年、海外から問い合わせをもらうことが多くて。『どうしてシティポップスが今、人気があるんだと思いますか?』聞かれる時に、まず頭に浮かぶのは楽曲の良さとアレンジャー。アレンジャーの力がすごいし、あとはプレイヤーですね。プレイヤーの人たちはアレンジャーの人が作った地図、いわゆるどうやって曲ができるのかという設計図を忠実に弾いていた。自分らしさというよりは、本当に忠実にこのメロディじゃなきゃだめ、このフレーズじゃなきゃだめ、という中でちゃんと再現していた。あの時代の音楽を作った基本はアレンジャーの力、アレンジャーの設計図の作り方と、再現するミュージシャンの力もすごくあったと思います」

小山「シティっていつから言い始めたんですかね? あの頃、シティポップスなんて言っていました?」

EPO「ニューミュージックって言っていましたね。シティはこの10年くらいですか?」
写真 宇賀「それまではやっぱり歌謡曲とかがメジャーだったのが、都会的なポップスに変わった時代っていうことですよね」

EPO「新しい言葉ですよね」

小山「そう思いますね」
写真 宇賀「EPOさんは今、デビュー45年ということで」

EPO「ねえ、長いですねえ」

小山「続けると思っていましたか?」

EPO「自分がずっと音楽をやっていくんだろうなとは思っていなかったんですけど、ただいつも、自分の中でヒットしているものがあるんですよ、音楽以外にもね。それを突き詰めていくことが自分の『今』になってきた。その割合でいくと、音楽を突き詰めていた時間が長いからたまたま45年、楽しんで出来てきたのかなと思います」

小山「イメージ的に常にフレッシュな感じがあります」
写真 EPO「それはあると思いますね。あとね、変わっていくのが好き。自分が。やっぱり元気なEPOでデビューしたということで、勝手に『いつもイメージ的に元気でないといけないんだ』みたいな思い込みがすごくあって。それが自分を追い詰めている時期もあることに気が付いたんですよね。『いいんだ、自分が好きなことをやればいいんだ』って30を過ぎてから思い始めてからは、すごく表現の幅が広がった。やりたい音楽のフィールドもいくつも増えて。それで音楽に新鮮にいられてきたのかもしれないですね。結構ファンの人は混乱していると思いますけどね、『EPOさんがあちこち行っている』って(笑)」

宇賀「そんな45年を記念したライブが行われるんですね。9月19日(金) LINE CUBE SHIBUYA。9月21日(日)大阪 サンケイホールブリーゼ。絶賛、チケット販売中です!」

EPO「ぜひ、皆さんいらしてください」

宇賀「どんなライブになりそうですか?」

EPO「今回はすごいですよ。私は東京都立松原高校出身なんですけど、1級下にギターの佐橋佳幸さんがいて、1級上に清水信之さんがいて。松原高校のあの時代の3人が、今回のツアーのメンバーに入っているんです」

小山「学園祭みたいですね!」

EPO「自分の45周年のお祝いですけど、この45年間みんなも元気で病気にもならず、こうやって再会できること、一生懸命に生きて来れたことってお祝いだよね、という気分がすごくあって。沖縄では“ヌチヌグスージサビラ”、命のお祝いをしよう、という言葉があるんです。こうやって笑顔で音楽を一緒に楽しめるということをお祝いしようという意味を私の中では込めています」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、歌を唄うということでいろいろな場所に行かれていると思うのですが、手紙が書きたくなる場所というと、どんなところが思い浮かびますか?」

EPO「沖縄からは手紙を書きたくなりますね。素晴らしい自然の中で自分がどう感じているか、何を食べているのか、昨日どんなことがあったかということを友達に伝えたくなります。だから手紙は書かないけれど、今は FacebookとかSNSの中で親しい友人なんかには『今日こんなのを食べた』とか『こんなのを作った』とか、そういうのを結構送っていますね」

宇賀「今日は『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただいたということで。どなたに宛てたお手紙ですか?」
写真 EPO「私に宛ててみました。いろいろ不安に思っていることもあった人生だと思うんですけど、安心させてあげようと思って」

EPOさんからご自身へお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(6月8日まで聴取可能)。
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、EPOさんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST  EPOさん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

EPOさんのライブ情報もぜひチェックしてください!

【EPO ベスト・ヒット・ライヴ 45th Anniversary PARTY!!】
2025年9月19日(金) 会場:LINE CUBE SHIBUYA(東京)
2025年9月21日(日)会場:サンケイホールブリーゼ(大阪)

EPO ベスト・ヒット・ライヴ 45th Anniversary PARTY!!

EPOさん、ありがとうございました!
写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、新潟県〈小千谷郵便局〉馬上学さんでした!

「子どもから初めてもらった手紙が心に残っています。子どもが幼稚園か保育園ぐらいの頃にくれた、『パパいつもありがとう』というメッセージと私の似顔絵が描かれていた手紙でした。『自分の子どもが字を書けるようになった』と実感して嬉しかったですし、昔、私自身が自分の親に手紙をあげた時に、『親はこういう気持ちだったんだな』ということを改めて知れて感慨深かったです。手紙として残っていると、数年後に見返しても心に沁みるし、ありがたい気持ちになります。」
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