イメージ
イメージ
キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
カラー
カラー
カラー
Every Monday 8:38 〜8:48
Every Monday 8:38 〜8:48
「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2021 04.19
スマートフォンを活用したセルフレジ 「どこでもレジ・レジゴー」

null
このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介していきます。
今日は、スマートフォンを活用したセルフレジ 「どこでもレジ・レジゴー」をご紹介しました。

様々な業界で人手不足が社会課題になっていますが、スーパーなどの小売業界も例外ではありません。
そんななか、コンビニやスーパー各社でもセルフレジの導入や、ICタグを用いてレジに置くだけで金額を読みとるレジ、
さらに、無人決済店の実験など様々な効率化や合理化をして改善をしてきています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大から、非接触や衛生面への配慮も今、求められています。

そこで今回ご紹介するのが、セルフレジの進化版で、スマートフォンを活用することで、
レジ待ちストレス解消や非接触で安心して買い物ができる「どこでもレジ・レジゴー」なんです。
どんなシステムかというと、まず、お店の入り口に専用のスマホが置いてあって、それを手にとって買い物をはじめます。
買う商品が決まったら、その商品のバーコードをスマホでスキャンして、カゴに入れていきます。
商品はスキャンするたびにスマホ上に、どんどん登録されていきます。(途中、何を買ったか、スマホ上でチェックできます)
買い物が全て終わったら、専用レジに行き、レジゴーアプリに表示される2次元バーコードを読み取らせることで買い物データを連携し、
支払い方法を選択するだけで会計が行えるというシステムになっています。
つまり、買ったものをレジでいちいちスキャンする必要がないため、レジに到着したらすぐに会計ができるんです。

この「どこでもレジ・レジゴー」を導入している イオンリテール株式会社の執行役員でシステム企画本部長の山本実さんに、レジゴーの導入の背景について伺いました。

「レジスターといえば、事務機器、会社側の機械だったが、
そのレジスターの概念が2000年代にセルフレジが入ってきてから少し変わってきています。
中国・欧米では、全てE Cが主導となった客自身が会計する仕組みになっている。
つまり、レジの決済・会計が会社側からお客さんの手元に変わる大きな変化が生まれている。
そんな大きな変化を背景にレジゴーを導入しました。
また、現在はレジの専任の担当者の人数自体が増やせない中で、
多くの売り場の方とか、後方にいる事務の方が応援でレジに入っている時間が増えており、
この時間を解消して本来の業務をしてもらうことで、全体の生産性をあげたいということもあります。」

気になる導入の効果なんですが、山本さんによると、お客さんが慣れるまでは若干並ぶものの、
導入した店舗はほとんど1ヶ月か2ヶ月経つうちにレジ待ちの並びがゼロになっているそうです。
コロナ禍の今、並ばなくていいのはお客さんにとっては、嬉しいことですよね。

山本さんによると、レジゴーを導入したことで思わぬ効果もあったそうです。

「当初、お客さんから余分な買い物をしなくて済むという声が多かった。
ところが、実際は15%くらい点数が増えて、客単価も上がっているんです。
実は、広い売り場で買い物をする場合、調味料などの買い忘れがあって結局、
買い物をした後、近くのコンビ二やドラッグストアで買い足しをしていた実態があることが分かったんです。
そういった買い忘れが、このレジゴーのシステムでなくなっているんです。
確実に細かいものまで、1回の買い物で買えるようになって売り上げにも貢献しています。」

お店は売り上げが増えて、お客さんも買い足しの手間が省ける、お互いに良いことずくめなんです。
最後に、レジゴーの導入などデジタル化によって、お買い物のスタイルは今後どんな風に変わっていくのか?山本さんに伺いました。

「今月末からお客さま用のアプリがスタートします。そうなると、個人の買い物情報と連動した形でレコメンドをかけたり、
個別の商品に対する特売とか割引とかクーポンといったものが、有機的に出せるのではないかと考えています。
もう一つは、商品そのものの良さを伝えられないかというメーカーさんのニーズがあったが、これまではコマーシャルくらいしかなかった。
それが、お店の棚のところにレジゴーと連携したプロモーション、商品説明をしっかり流すことで、
お客さんの属性にあわせた商品の説明、レシピなどを流せるようになります。
これはすでに実験が終わっているので、実際に展開していきたいと考えています。」

デジタル化によって便利になるだけではなく、スーパーなどのお店での買い物のスタイルも、いろいろ変化していきそうですね。
山本さん、貴重なお話をありがとうございました。

ツイッター Facebook
Top