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2021 07.12
コロナ禍で利用者が急増しているタクシー配車アプリの最新事情とその背景

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介していきます。
今日は、コロナ禍で利用者が急増しているタクシー配車アプリについてご紹介しました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、苦境に陥っているタクシー業界ですが、そんなタクシー業界の中で、存在感を増しているのが「タクシー配車アプリ」なんです。
タクシー需要自体はまだまだ回復はしていませんが、アプリ配車の市場はコロナ禍の中、順調に拡大しているんだそうです。

そこで今回は、AIを取り入れたタクシー配車アプリ「GO」を運営する株式会社Mobility TechnologiesのGO事業本部の江川絢也さんに、
タクシー業界のDXを牽引する「アプリ配車」の最新技術と利用拡大の背景についてお話を伺いました。

江川さんによると、タクシーの総利用というところでいくと、コロナ前の6割ぐらいになっているそうです。
そんな中、コロナ禍という点もあってアプリの利用が非常に伸びてきていて、江川さんの会社が運営する配車アプリ「GO」の利用数は、
一昨年2019年の3月と比べると、今年の3月に関しては倍増しているそうです。

利用者が増えている理由について、江川さんは、このようにおっしゃっていました。
「コロナ前は、もともとのタクシーの利便性が一定担保されていたというところもあって急激に伸びるということがなかったが、
コロナ禍でリモートワークなど人々の生活が変わってきました。都心に出てきて、道で流しの車両があってというところから自宅の周辺でお仕事をされるなど、生活する場所が変わってきています。
都心だと車が走っているんですが、東京でも環七に行くとそんなに車がいるかというと、いなかったりする。
そういうところがあって、アプリで呼ぶという利便性が非常に高まりました。
もしくは、これまで電車に乗られていた方も、ソーシャルディスタンスという観点でタクシー利用される方も出てきていたりするので、
そういう点で配車アプリの利便性、これまでだと、『流しでいいよね』というところから、『アプリを使う価値があるよね』というところに少しずつ変わってきている部分はあると思います」

また、江川さんによると、AIを活用することで、タクシー会社側、乗客側に、こんなメリットも生み出しているそうです。
「タクシーの予約というのは宿泊施設の予約等と違って、枠数が決まっていて、そこに在庫がありますというものではありません。
日々、道を走っている中で流しでもお客さんが乗ってきますし、電話でもお客さんがきますという中で、確実におさえておこうとすると、
場所によっては30分前から車をおさえておかないといけないということがあった。その30分抑えたことによって予約ができるというのは、タクシー会社さんからするとあまり効率的ではなく、ただお客さんから求められるのでサービスとして、ある意味、身銭を切ってやられていたというところがあったんです。
一方で、その裏返しとして、予約に対応している会社も半分ぐらいしかいなかったりとか、対応されてる会社でも、その一社一社で枠管理を人力でやられているので、なかなか数が出せないという課題があって、コロナ前だと、乗ろうと思ってもなかなか予約が取れないという状態になっていたんですが、
「GO」ではAIを活用することによって、我々が提携させていただいている多くのタクシー会社さんの車両を全体トータルして、予約の差配ができるというところと、
事前に我々のビッグデータを解析したアルゴリズムの方で、何時何分ここだったら今これぐらいの方が予約しているので、
次入ったとしても99.9%以上で予約ができるから受けていいよねみたいな判断が瞬時にできるようになったので、結果として、最大でいくと2桁ぐらい枠数を増やすことができています」

さらに、江川さんによると、予約だけでなく、収集したビッグデーターを解析することで、どの経路を走ると営業生産性が上がるということがわかったり、
さらに、裏を返すと、お客さんが近いところにタクシーが寄ってきてるという形になるので、間接的にはなりますが、一般のお客さんからしてもタクシーに乗りやすい、呼んですぐ来るということが実現できているとのことでした。

また、無人レジについて以前とり上げたことがありましたが、配車アプリ「GO」でも、同じようなシステムが導入されているそうです。
「助手席の後ろについているタブレットの中で、QRコードかもしくは音波ビーコンみたいなものを使っていますが、
タクシーに乗り込まれたお客様が持っているスマートフォンのGOアプリ側とQR・音波ビーコンを連携させていただくことで、
GOアプリ内に登録してる決済手段、クレジットカードやd払いを使って、支払うことができるGO Payという機能があります。
乗車中の暇な時間帯に決済処理の手続きをできるという形になってまして、目的地に着いた時には、メーターの料金確認をしてクレジットカード出してといったような手間が全てなくなりますし、レシートに関しても、アプリの方にきますので、そのまま金額を確認いただいて、降りていただけるというようなサービスになります」

最後に、今後のタクシー業界について、江川さんにお話を伺いました。
「今後ですが、例えば「相乗り」というものがコロナ禍でなければ実は昨年の3月に解禁されている予定だったんですけども、収まるまで延期しましょうという形になっています。
解禁していくという方向性は決まっているので、相乗りが解禁になると、同じ方向性に向かっている方は、もともとお知り合いであれば一緒に乗られて割り勘してというのがあったかと思うんですが、
もともとお知り合いでない方どうしでも経路が一致していれば、一緒に乗り合わせて、半分だったり、3割くらい安くなって乗ることができる。
タクシーはバスや電車と比べるとかなりお金がかかるので、このことで、タクシーユーザーの間口が広がるというところは非常に期待ができるかなというのがあります」

コロナの影響もあってDXが進み、利用しやすくなったうえに 、相乗りで料金も安くなることで、今後、交通手段の中でのタクシーの位置付けも変わってきそうですね。
もっと手軽に利用される交通手段になるかもしれませんね。

江川さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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