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ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2021 09.20
プロスポーツチームで導入が広がる「ファントークン」

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。
今日は、日本のプロスポーツチームでも導入が広がっているブロックチェーン技術を使った「ファントークン」についてご紹介しました。

東京オリンピック・パラリンピックもそうでしたが、コロナの感染拡大で、なかなかスポーツ観戦が楽しめない日々が続いています。
一方、プロスポーツ業界も、入場料収入が減るなど、とても厳しい状況にあります。
そんな中、海外の有名サッカーチームが相次いで導入、日本でもJリーグの「湘南ベルマーレ」が今年、
国内プロスポーツチームで初めて導入し話題になっているのが「ファントークン」というシステムなんです。

ファントークンは、データの破壊や改ざんが極めて困難なブロックチェーンという技術を使った資金調達方法で、
資金面だけでなく新たなファンとの交流やファン作りにもつながるのではないかと、プロスポーツ業界で注目されているシステムなんです。

今回は、この「ファントークン」について、株式会社 湘南ベルマーレ 第3営業部の加藤謙次郎さんにお話を伺いました。

まずは、湘南ベルマーレやプロスポーツチームが今置かれている厳しい状況について伺いました。
「現在、満員にお客様をお迎えすることはできなくて、5000名以下というルールでやらさせて頂いております。
ベルマーレのスタジアムは、満員で1万5000名ほどのお客様にお越しいただけますが、通常の1/3でやらさせて頂いていますので、
経営面に関してもそれなりのインパクトがあるかなと思っております。
スタジアムにお客様が来られていれば、いろんなものを食べて頂いたりだとかグッズを購入頂いたりだとか、
また、そこに看板を露出、掲出して頂くスポンサー様っていうのが、今までの座組だったんですけども、
それが来場者に制限がかかることで、一気にビジネスモデルが崩れてしまっているというのが現状なんです。
それは、ベルマーレだけではなく、いろんな競技のプロスポーツチームが今大きな困難に直面しているという状況だと感じています」

コロナ収束後についても加藤さんに伺ったところ、「我々自体の働き方も、リモート会議が進んでいたりするので、ファンの方々のライフスタイルも全て元に戻るとは思っていない。
プロスポーツビジネスのビジネスモデルも完全とまではいかず、何か変化は絶対に残るだろうなっていうふうに思っています。
試合があって、お客様にスタジアムに来て頂くのが前提で成り立っていたモデルというのをやはり、少しずつでも変えていかなくちゃいけないかなというふうには思っている」と、お話されていました。

そんな中、導入されたのが、「ファントークン」なんです。導入の経緯について加藤さんに伺いました。
「非常に厳しい状況に直面した中で、今までとは違う何か新しいことを始めなくちゃいけないなっていうのを課題としては持っておりました。
その中で、ヨーロッパでスペインのバルセロナとかイタリアのユベントスといったチームがトークンというものを発行して、
莫大な資金を調達したというニュースを3年前ぐらいに私個人が目にしていて、アンテナを張っていました。
そうしたら、フィナンシェさんという新しいブロックチェーンの技術を持った会社さんからお声掛け頂きまして、
それで国内のプロスポーツクラブとしては初めてトークンというものを発行してみようということになりました」

そういった経緯から導入されたファントークン、一体どんなシステムなのか伺いました。
「イメージは株に近いと思って頂ければいいと思うんですけども、まずはトークン自体に価格の変動があります。
価格が上下していくんですけども、購入頂いてトークンを持ち続けることで、クラブから何か特典だとか、
クラブと一緒に何か決めていこうだとか、そういったサービスが付与されるというような座組みになっています。
これまでの例だと、クラブと一緒に何かを決めていきましょうというようなことを何回かやらさせて頂いています。
例えば、5月の試合で、キャプテンマークというのをサッカー選手が巻くんですけども、そのキャプテンマークにメッセージを入れましょうと、
そのメッセージをトークンをお持ちの方から募集して、トークンの保有数に応じた投票によってメッセージの内容を決めて、
それで実際にキャプテンマークを巻いてもらったということだとか。今、声を出して応援ができないので、なかなか応援を形にすることができないんですけども、
それを掲出できる場所をスタンド内にクラブが提供して、そこのメッセージを投票で決めていくみたいなこともやっています」

さらに、選手のサイン入りボールなど、トークンの保有者に定期的なプレゼントみたいなことも行っているそうです。
ファントークンを購入することで、クラブやプロジェクト運営を支援することができて、
サポーター(トークン保有者)の売買に応じて価格が上下するので、ほんと株に近いですよね。
そのため、仮想通貨などの使われているデータの破壊や改ざんが極めて困難なブロックチェーンという技術が使われているんです。

最後に、ファントークンの可能性について加藤さんに伺いました。
「今回、ベルマーレを応援して頂いている方とかスポーツ好きな方以外にも、ブロックチェーン等に興味を持っている方々がフィナンシェさんを通して、
ベルマーレのトークンを買って頂くような流れが起きました。そこまでスポーツとかベルマーレに興味なかったけど、
実際に自分でトークンを持っていることで、ちょっと勝敗が気になるとか、どんな選手がいるんだろうみたいな、気にして頂いている方も増えてきています。
トークンを使って、まず新しく興味を持って頂く層にリーチできるっていうのが一つの可能性かなと思っています。
また、サービスとしては、年をまたいでも継続するようなものは、なかなかなかったりするので、サポーターの方とも新しい関係値が築けるんじゃないかなって思っています。
今後も、この仕組みをうまく使って、サポーターに楽しんで頂けるようなサービスをどんどん出していければなと思っております」

プロスポーツチームとファンの関係って、これからどんどん変わってきそうな気がしますね。
コロナの影響で失われたものもたくさんありますが、そこから生まれる新しいシステムや文化もたくさん出てきているんだなぁと、加藤さんのお話を伺って改めて感じました。

加藤さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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