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このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2021 09.27
医師の処方も始まる治療用アプリ デジタル治療の現状

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。
今日は、医療現場におけるデジタルトランスフォーメーション、デジタル治療で活用される「治療用アプリ」についてご紹介します。

治療用アプリ、デジタル治療とは、スマートフォンのアプリなどを使って患者の心に働きかけ、心身の症状改善につなげる治療法で、
医療費の高騰、高齢化による慢性疾患の蔓延、さらに、医療従事者の疲弊、これらの課題解決策として注目されている治療法です。
アメリカでは、数年前に糖尿病の治療用アプリが、国から承認、保険適用されていて、臨床現場での医師の処方も始まっています。
ヨーロッパでも同様に様々な疾患でこの治療用アプリの認可開発が進んでいます。
また、日本でも去年初めて禁煙治療アプリが、医療機器として薬事承認され、保険適用にもなり、禁煙外来においてアプリの処方が始まっています。

そこで今回は、この禁煙治療アプリを開発した株式会社CureAppの代表取締役社長で医師の佐竹晃太さんにお話を伺いました。
治療用アプリは通常の健康アプリとの違い、医療の現場で医師が薬ではなくアプリを処方するという形で使用されるアプリで、
医薬品と同じように臨床試験を行い、国から認可され保険適用を受けているアプリのことを言うそうです。

そんな治療アプリは、こんなメリットがあるそうです。
「患者様は普段、生活習慣病などでお薬を飲まてる方が多くいらっしゃいます。
一定の患者様の中には、一度飲むとなかなかやめることができないというところが少し悩みと言うか、課題として声がよく出てきております。
ただ、この治療用アプリを活用することによって、例えばそのお薬を飲まなくてよくなるようにですね、生活習慣指導をアプリが改善するというふうなメリットが得られますので、
患者さんにとってみたら、これまでの医薬品による治療だけではなくてアプリによる治療を組み合わせることで、根本的な生活習慣から見直せるという観点でメリットがあるかなと思っております」

スマホやタブレットで治療に取り組めるので通院時間や通院費用の負担が減るし、通院に抵抗がある人や時間が取れない患者さんでも治療に取り組みやすいですよね。
今回、日本で初めて薬事承認され保険適用になった禁煙治療アプリの具体的な内容について佐竹さんに伺いました。
「禁煙に挑戦される方々、また生活習慣を改善されたいと思っている方々は、そういった日々の生活習慣を改善したいというふうに思っても、
やはり自分の意志だけではなかなか難しいというのを皆さんはご経験されているのではないでしょうか。
そういった生活習慣を直したい、またのタバコをやめたいっていう気持ちがある一方で、どのようにそれを達成したらいいのかという具体的な方法論、
また、それを達成するまでの日々の生活習慣をサポートしてくれる存在、そういったようなものの位置づけとして、この治療用アプリがあるという風にご認識頂ければと思っております。
もう少し具体的に言うと、例えば禁煙治療において禁煙チャレンジされる方がですね、朝起きてから夜寝るまでの間、どういうタイミングで吸いたいっていう喫煙衝動になるタイミングは、たくさんあると思いますが、このアプリを活用することによって、この吸いたいという気持ちが起こらなくするような生活習慣をアプリが教えてくれたり、
また、吸いたいと思ったタイミングにですね、その吸いたい気持ちを和らげるための様々な細かいテクニックをアプリがその場で教えてくれるといったような機能がついています」

さらに、佐竹さんに処方しているお医者さんの反応についても伺いました。
「医師の方からですね、普段禁煙指導をなかなかちょっとしきれなかったんだけど、このアプリにすることによって、患者さんに十分な禁煙指導できるというふうな声ですとか、
また実際に患者さんが日々どういう生活をしているのかがアプリを通じて病院のパソコンから見られるようになっているので、医師からしてみると患者さんの状態がより分かるようになったというふうな声を頂いています。
また、禁煙というのは孤独な戦いというふうに言われていますなので、普段アプリで自分が頑張っている姿を日記に入力すると、それが医師が見守ってくれるというか誰かに見守られながら頑張っていること意識できますので、そういった意味では患者さんにとってみても喜んでいただいていると思います」

実は、佐竹さんのところでは、高血圧治療用アプリにも着手していて、臨床試験でアプリの効果も確認され、現在、国の認可を受けるべく、薬事上の手続きを行なっていて、順調に行けば来年、承認を受けて臨床の現場でアプリの処方が始まるかもしれないそうです。

最後に、デジタル治療の可能性について伺いました。
「今の社会においてよく言われている医療課題でいうと、高騰する医療費の問題、そして医療格差の問題、二つあるというふうに思っております。
この治療用アプリは通常の医薬品よりもはるかに安価な研究開発コストで開発することができるとともに、その治療効果もお薬と遜色ないぐらいの効果が出てくるのが研究でわかってきていますので、医療の財政の中で、よりサステイナブルな医療を提供するという観点でこの治療アプリは有意義だというふうに考えています。
もう一つ、医療格差の課題に関してもなんですけども、近年新しい色々な抗がん剤の治療、また、手術ロボットのような最新の技術の詰まった医療機器が出てきていますけども、
こういった最新の医療というのは一部の大学病院とか地方の基幹病院とか、一部の病院でしか受けることができず、医療技術が発展すればするほど、格差が広まっているというふうな現状があります。
ただ、この治療用アプリに関しては、医師が処方すると処方された先の患者さんのスマートフォンアプリから一定の品質を保たれた禁煙指導、生活習慣指導のアドバイスが受けられますので、都内の大学病院でこのアプリを処方されたとしても、また片田舎のクリニックでこのアプリが処方されたとしても、患者様からしてみると、同質の均一のバランスの取れた治療の指導が受けられるという観点で医療格差の改善にも貢献するのではないかと考えています」

医療費増大のニュースをよく耳にするので、こういった取り組みはどんどん進みそうな気がしますよね。病院でアプリが普通に処方される時代が、もうそこまでやって来ているんですかね。とても興味深いお話でした。

佐竹さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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