イメージ
イメージ
キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
カラー
カラー
カラー
Every Monday 8:38 〜8:48
Every Monday 8:38 〜8:48
「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2022 02.07
ネットで完結する引越し予約システム「ラクニコス」

null

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

今朝は引越しシーズンを前に引越し業界のデジタル化、「引越しテック」について取り上げました。
引越しで大変なのが見積もりと予約ですが、今回は24時間365日いつでもどこでもスマホで引越しの予約ができて、
面倒な電話とか訪問見積もりが不要で、確定料金がすぐにわかる業界初のサービス「ラクニコス(楽に越す)」をご紹介しました。

お話を伺ったのは、「ラクニコス」を開発したアップル引越センターを展開する株式会社アップルの代表取締役、文字放想さんです。
まずはサービスの具体的な内容について伺いました。
「最初に入って頂くと、途中で保存ができるように今一度メールアドレスとかで登録をして頂きますが、
そこからは例えば現住所の町名まで入れて頂いて、何階に住んでいるとか目の前に車が停められるとか、このような情報を入れて頂いて、
後は荷物ですね、荷物も全てを入れるわけではなくて主だったものを何点か入れて頂いて、また進んで頂くと、カレンダーでお客様の引っ越しだったらいつ、
例えば午前便午後便だったらいくらですよっていうのがスクロールで現れるので、自分が希望してる日がいくらなのかっていう話もそうですし、じゃあ第2候補日、第3候補日ってはいくらなのかっていうのが画面で一目瞭然で見られるようになっています。
それでご納得頂ければ、そのまま進んで頂いて最後、個人情報を入れて頂いてボタンをクリックすれば予約みたいな感じで流れます」

実際に入力すると5分もかからずに料金カレンダーの画面までたどりつくそうです。また、不明な点があればチャットで質問もできるそうです。
引っ越し業界では、事前に荷物の量を確認するため、訪問見積もりや電話相談をするのが常識とされていますが、このラクニコスでは見積もりから契約、引っ越し当日までの連絡まですべてオンラインで完結します。

荷物の量は主だったものだけ入力で大丈夫とのことですが、想定していた量と違っていたり、追加料金が請求されたりすることはないのか?伺いました。
「お客様が正しい情報を入れて頂ければ、我々は荷物を例えば5点運ぶからいくらですというわけではなくて、
引っ越しって基本的に全部の荷物持って行かれると思うので大体お客様の間取りと引越し人数と距離とで、だいたいこれくらい時間かかるだろうと予測をして、それで料金を決めているので基本的にその当日追加がかかるとかそういうことはありません。
従来だと何を何点、どのくらいの量があるから、じゃあ聞いていないものは運べませんよと、だから細かい扇風機だとか小さいものも全部言わないといけないみたいなことが業界の慣習としてあるんですけど、
僕も現場やっていましたが現場の時に、正直、扇風機が1個増えたとか衣装ケースが5個増えたからといって料金を変えるわけでもないし、作業としても大差ないんですね。
なので、そういったものっていうのは、だいたい部屋の間取りってパターン化されていますし、かなりの確率で予測が出来るので多少の差異は全部飲み込んでやっているっていう感じですね」

文字さんによると、部屋の間取りは大体決まっていて、間取りから荷物の量はおおよそ分かるそうです。
間取りに居住者の人数と、例えば「港区に住む単身の20代男性」といった居住地域、性別、年代などのバックグラウンドを加味すれば、荷物の量の8割方は決まってくるそうです。家具についての質問や入力が必要なのは、このバックグランドなどで推測した家具量の答え合わせで、利用者に向けての安心感のためだそうで、実際にはシステムが裏で荷物量をほぼ自動で算出しているとのお話でした。

文字さんに、このラクニコス導入の経緯についても伺いました。
「従来は、引越しの見積もりっていうと単身であれば基本電話、家族であれば訪問見積もりが必須だったんですけど、電話でもお見積りするまでの間にだいたい1社20、30分かかります。
それを引っ越し会社の営業時間内にやらなければならないのと、訪問見積もりも1社1時間ぐらいはかかるんですね。何社か呼んでいたら貴重な休日は潰れますし、
また、見ず知らずの人を家の中に入れるって言う事をしなければならない。普通に考えたらとても嫌なことですよね。
これだけ世の中進んでいるなかで、電話でそれだけの時間話さないといけないとか家まで来てもらって見てもらわなければ見積もりが取れないなんていうのはおかしいと思うのが僕の思考でした。そういった理由からこのサービスを着想して始めました」

最後に、デジタル化が進むことで引越し業界はどう変わっていくのか、伺いました。
「良くなると思います。引越しは労働集約型で大変だとよく言われますが、実際にコストの内訳を見ていくと、もちろん現場のスタッフもそうですけど、
実は営業人員とか、無駄な事務作業とか、かなりそういった人が動いている。デジタル化が進むことによって僕はコスト効率という面ではすごく良くなると思います。
利益がちゃんと残るような業界になりますし、その残った利益をちゃんと業界で働く人とかお客様さまにちゃんと還元することで、より良いサービスとか、価格を抑えたり、従業員も働きやすくなる、そういう風に思っているので、必ず良くなると思います」

働く側がホスピタリティ豊かに良いサービスを提供すれば、お客さんも感謝してくれるし、その声を聞いた働く側もさらにポジティブに仕事に向き合える。とてもいい循環ですよね。理想的なデジタルの活用法だなと思いました。

文字さん、貴重なお話、ありがとうございました。

ツイッター Facebook
Top