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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 05.09
中小企業のDXの現状と国の支援策

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

大きな社会課題である労働力不足。その解消のためには、あらゆる業種でデジタル化による改革が重要視されています。そのために国も様々な支援策を打ち出しています。
しかし、DXを実施していくにはコストがかかるなど課題も多く、DXの取り組みが進んでいない、滞っている企業も少なくないようです。
また、そこには国の補助金や助成金の制度がまだまだ知られていないという現状もあるようです。

そこで今回は、企業のDX化に対する動きや現状。さらに、DXに対する国の取り組みについてこの方にお話を伺いました。
助成金や補助金を分かりやすくまとめた総合情報サイト「補助金ポータル」を運営する株式会社補助金ポータルの代表取締役 福井彰次さんです。

福井さんによると、2020年から2021年にかけて、DXに取り組みはじめた企業の数は、全体的に見ると、およそ1.5倍に増えているものの、規模別の内訳を見てみると、大企業ではおよそ6割を占めているに対して、中小企業ではまだ3割弱にとどまっているそうです。
中小企業でDXが進まない理由、福井さんはこのようにお話されていました。
「大きな点じゃないかなと考えているのは、DX 推進を担当する人材がいないと言いますか、いわゆる社内の中で課題感があったとしても、どういうITツールだったりテクノロジーを活用して解決できるのかっていうところの選択肢がわからないと解決案が出てこないので、そういったところで社内でDXを推進できる担当の人材が不足しているのが中小企業の今の実態じゃないかと思います」

そんななか、国も数年前から生産性革命補助金といって中小企業のDXであったり、生産性向上を目的とする様々な補助施策を用意しているそうです。福井さんによると、この補助金や助成金の活用状況に、近年大きな変化が見られるんだそうです。
「実はこの2、3年の中でもですね、すごい大きな市場の変化が出てきていまして、実はコロナ以前でまずお話しますと、コロナ以前の公的支援に関しての補助金、助成金とかの活用率っていうのは20%前後と言われていたんですね。
で、昨年どうだったかと申し上げますと、昨年って活用率は60%超えているんですね、それだけ今市場の変化が変わってきていると。そのなかの一つのきっかけになったと言いますか、なかなか民間の企業の中で国から何か支援がもらえるっていうのを感じていなかった企業さんが多かったと思うのですが、
昨年おととしはですね、非常に身近なところで給付金だったりとか支援金であったりとか受け取れる機会が非常に多かったのではないかなと思っていまして、で一度活用したお客様はですね、その他何か活用できるものがあるんじゃないかっていうところで探される傾向が非常に強いというところもあり比較的上がってきていると」

活用が増えたのはいいことなんですが、福井さんによると、国の政策が浸透していくには、まだまだ課題もあるようです。
「今まで、どうしてそこまで再申請される割合が少なかったのかと申し上げますと、これは社内の認識ではあるんですけども大きく2点、壁があったのではないかと思っておりまして、一点ははですねそもそも情報が分からない。
我々も、ある国のメディアのサイトみたいなものを運営させていただいたりしているんですけども、実際にはその補助金・助成金って、省庁から出ているものもあれば自治体から出ているものもあるわけなんですね。それで自治体の補助金を自治体のページに見に行ったとしても国の補助金が載ってなかったりするわけですね。
で、省庁のページに見に行ったとしても今度は自治体の補助金が載っていなかったりするわけなんですね。そして、見るとですね、非常に見にくいんですね、何が書いてあるかわからないと、読み解くのも非常に大変だというところの壁があるので、それを我々の中では情報の壁と呼んでいるんですけども、情報が分からないというのが1点目です。
2点目は先ほども少しお話しましたけれども、申請ができない、申請を出し切ることができない、難しい。社内にそんなに専属で置ける人間がいないよとか、リソースが足りないっていうところが非常に多いので、出し切ることができないってところで我々の中では活用の壁として呼んでいるんですけども、大きくこの情報の壁と活用の壁、この2点が大きな壁になってしまって、国策が浸透していないというのが我々の中での原因分析かなと思っています」

福井さんによると、読み解くのも大変なうえに、対象になるかどうか、補助金によって違うそうです。つまり、補助金ごとに用件があるので、自分の会社がやりたい設備投資に
対してどの補助金が使えるかは読み解いても、わからないことが多く、結果、わからないところで断念してしまう企業も多いのではないかと、福井さんは、お話されていました。
では、どうすればいのか、ここで福井さんのところの総合情報サイト「補助金ポータル」サイトが活用できるということなんです。

「弊社で補助金ポータルというサイトを運営していますので、弊社のサイトで鑑定のお話をしますと、先ほど公募要領を読んでも分からないとか、公募要領も非常に分厚い資料になってるいので、どこを見たらいいのか分からないみたいなところもあると思うんですけども、
そこをですね、非常に簡潔にしてお客様の目線に立って補助金一つ一つを解説しているというのが弊社のサイトになっておりますので、まずはそれで、どれが使えるどれが使えそうだみたいなところの目星をつけて頂いて、
あとは具体的に申請したいとなれば、自治体であったりとか、いわゆる審査事務局と言われている所というのは、あくまで審査するだけの機能ではなくて円滑に一件でも多くのお客様に対して申請をしていただけるようなサポートもしていただけるようになっていますので、まずはそういったところにお問い合わせいただくのもひとつなのではないかと思います」

諦めないで自治体や審査事務局に問い合わせてみることも大切なんですね。今回は、知らない話ばかりでとても勉強になりました。 

福井さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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