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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2022 05.23
薬局のDX LINEミニアプリ「クオールおくすり便」

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

先月4月の診療報酬改定でリフィル処方箋の導入が正式に決まりました。リフィル処方箋とは簡単にいうと、繰り返し使用できる処方箋のことで医師が判断した一定期間であれば、患者は医師の診察を受けることなく処方薬を受け取ることができるというシステムです。
このことで、これまで以上に薬局、薬剤師さんが患者さんの健康状態を把握する義務が重くなります。
また、国も病気の予防や健康サポートを担う「かかりつけ薬局」としての機能を薬局に求めていて、製剤薬局大手は多くの患者の「かかりつけ薬局」になろうとオンラインの利便性や独自のサービスを提供するなど、自社薬局のファンの獲得に乗り出しています。

そこで今回は、LINEミニアプリ“クオールおくすり便”を開発、処方箋事前予約や健康情報をLINEで提供するサービスを開始したクオールホールディングス株式会社の広報部 部長 白国宏基さんにお話を伺いました。
クオールおくすり便とは、どんなサービスなんでしょうか?
「こちらのアプリなんですけど、LINEの中のミニアプリになりましてLINEのお友達登録をしていただければ使えるアプリになります。
メインの機能としては病院で受診をして、お薬をもらう時に処方箋というものがあって、その処方箋を薬局に持っていくことでお薬をいただくと思うんですが、その処方箋をスマホのカメラで撮っていただいて、それを送信してもらい、事前にその情報をもとに我々薬局がお薬を作り始める、それによってお薬の予約ができ待ち時間がなくなる、そういったメリットが一つの大きな機能となっております。
また、おくすり手帳を今、紙でお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、それを電子おくすり手帳という形で記録ができる。あと最近、コロナの抗原検査をされる方いらっしゃるかと思いますが、その抗原検査の証明を登録できる機能もありまして、そこがまず大きな機能になっているのかなと思っています」

以前からアプリはあったそうなんですが、より気軽に使ってもらおう、利用者の接点を増やそうということで、先日、アクティブユーザーが8000万人を超えたLINEのミニアプリに切り替えたんだそうです。
白国さんによると、来年(2023年)には、電子処方箋も解禁になるそうです。
「電子処方箋は今、紙で病院から処方箋をもらいそれを薬局に持っていく、そういった仕組みになっていますが、2023年になりますと電子でですね、いわゆるメールみたいな形でお薬の処方箋を病院から薬局に送れるような形になります。
こちらは、マイナンバーカードなどを使って本人確認をします。病院でマイナンバーカードを出していただいて、そこに処方箋の記録を入れて、それを患者さんが薬局で持ってきて、そのマイナンバーカードを薬局で確認をして、その中で処方箋の内容を読み取るというような形で紙の処方箋の提出が必要なくなるような制度になっております」

白国さんによると、これまで処方瀬を偽造して不正に薬をもらうケースが多くあったそうで、その解決にもなるそうです。さらに、白国さんに今後の展開について伺ったところ、
「現在、LINEアプリでは我々の方から発信ということで、飲み忘れは無いですか?とか、副作用などの情報はありませんか?とか、そういった発信をさせていただいていますが、今後は薬を渡した後でも、何か困ったことがあればLINEで連絡をしてもらい、それに対して薬剤師が返答するような機能も進めていきたい」とのことでした。

最後に、今後デジタル化が進むことで薬局や薬剤師の存在はどう変わっていくのか、白国さんに伺いました。
「コロナ禍で、オンラインでお薬を説明させてもらって、そこから郵送でお薬をお渡してするっていうような動きも増えてきております。このデジタル化が進むことによって、やはり対面でお話をしなくてもお薬がもらえる、そういったところも今後は増えてくるのかなと思いますので、
今まで我々クオールがやっていた事前の処方箋の送信っていうものも、今度は送って頂いてオンラインでお薬の説明をさせてもらって、その後、郵送というのが普通の世界に今後なり得るのかなという風に思っております。
ただ、病院・医療となりますと対面で会話をすることで、その人の症状が分かったりだとか、あとは例えば薬局の場合は薬の色であったり形であったり、どうしてもテレビ電話だと分かりづらいというものもあり、やはり対面の方が良いというところも一方ではありますので、そこのギャップを今後、薬剤師としては埋めていけるような役割を担っていかないといけないのかなっていうふうに思っております」

これからDX、デジタル化が進むことで、薬局の役割だけでなく。薬剤師さんの役割も変わってきそうですね。
白国さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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