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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 07.11
宿特化型のSNS「YADOLINK」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。
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特定のジャンルに特化したSNS、バーティカルSNS(特化型SNS)が今、注目されています。
例えば、映画好きの集まった「Filmarks」や、車好きの人たちが集まった「みんカラ」など、様々なジャンルの特化型のサービスが出てきています。
一般的なSNSだと、誹謗中傷や攻撃的な言葉などストレスを感じる人も多いかもしれませんが、こちらは同じ趣味嗜好のユーザーが集まるため、心理的安全性が保たれやすいということで人気だそうです。

そこで今回は、この「バーティカルSNS」とは、どんなものなのか。この春、SNS市場に参入、宿に特化したSNS「YADOLINK」を立ち上げた、宿泊予約サイト「一休.com」を運営する株式会社一休の新規事業本部 YADOLINK事業部 事業部長の佐藤亮介さんにお話を伺いました。

このYADOLINKを立ち上げた経緯なんですが、宿好きが集まり、心置きなく宿愛を語れて、さらにそれが誰かの役に立つ幸せな場所となることを目指して立ち上げられたそうなんですが、なぜバーティカルにこだわったのでしょうか?
「一つは心理的ハードルの低さ。もう一つが情報の深さだと思っています。一つ目のハードルの低さに関していいますと、普段使いの一般的なSNSで感じる何かいい宿に泊まってきましたよとか高級なホテルに泊まってきましたよっていうのが少し自慢ぽく捉えられないかなといった不安が、宿好きな人たちだけが集まっているという安心感から、そうした不安が生まれにくい。あとは、特化型っていうのは好きな人たちが集まるコミュニティーなので、比較的批判であったり炎上が少ないっていうところもメリットだと考えています。もう一つ、情報の深さというのは一般的なSNSだと、写真映えしそうな宿とかを探すっていうのは容易なんですけど、例えば子連れでおすすめの宿、夏休みに行くべき宿みたいな少しふわっとした利用に関しては総合SNSで探すのが難しかったりします。特化型SNSでそこの領域に熟知した人たちが集まる情報だからこそ、その情報の深さがあって、しかも整理整頓されたアクセスしやすさっていうのも最適化されています。しかも、いろいろな角度で熟知したユーザーさんがいるので、旅の道しるべとなるような、いわゆる師匠みたいなものが1人1人見つかるはずじゃないかなと考えています」

では、この宿特化型SNS「YADOLINK」では、われわれユーザーには、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
「YADOLINKはですね一言で言うと、上質な宿泊体験が写真で見つかる宿特化型SNSと言っています。一休のユーザーさんは結構特徴的なんですけど、宿を軸にした旅を愛する人たちが多くいらっしゃって、普通先に観光地が決まって、寝る場所として近くのホテルを探そうという方も多くいらっしゃると思うんですが、近くにあるからじゃなくて先に、沖縄でも北海道でもいいから、ここの宿に泊まりたいから、そこの目的地に行くというような方々が一休のユーザーさんに多くいらっしゃいます。で、YADOLINKの特徴なんですけど、大きく投稿者さんと閲覧者さんとふたパターンの方達がいます。実際に行った体験を投稿する投稿者の方にとっては、訪れた宿が整理できたりとか、さらに自分の投稿によってそれを見て実際の次の旅行の役に立ちましたとかっていう、人の役に立つ喜びっていうのが得られるのが投稿者さんのメリット。一方で見る方、閲覧者さんにとっては旅上級者っていうか宿上級者の方達の宿選びのポイントであったりとか、実際に行ってからどう過ごすのかみたいなところを参考にできて、しかもコメント機能などで気軽に質問できるところが閲覧者さんにとってのメリットであり特徴であるかなと考えています」

開発の際には、こんなことにもこだわったそうです。YADOLINKを正式にローンチする前に、一部の一休.comのユーザーさんや旅好きが本当にたくさんいる一休の社員の方に投稿してもらって、ローンチの時点ではある程度、世界観が出来上がっている状態でお披露目したそうです。そうすることで、説明しなくてもサービスを見るだけで自分はこういった投稿したらいいんだっていうことをユーザーさんに伝えられるよう、意識しましたと
佐藤さんはお話されていました。

今後の展開ですが、一番大きなところでは、スマートフォンのアプリ化だとお話されていました。アプリ化によって、心理的物理的距離を縮めて、よりコミュニケーションの活性化を図りたいとのことでした。最後に、デジタル化が進むことで、これからの宿探しはどう変わっていくのか佐藤さんに伺いました。
「実はですね宿泊ウェブ予約というのは20年以上前からありまして、検索を通して少しでもスムーズに予約できることへ注力して開発してきました。弊社一休. comも同じで、今後も引き続き行きたいエリアで検索して素早く自分に合った宿を予約するっていう体験は研ぎ澄まされていくと思いますし、必要であると感じています。一方で昨今、SNSが広まったりとかコロナ禍で海外に行けなくて、いろんな絶景に会いたいとか旅行に行きたい欲求っていうのもあいまって、オンラインで見つけた一目惚れしたような宿に、全国どこでも行きますみたいな宿を軸にした旅が増えてきたと感じています。そういった検索という能動的な宿探しではなくて、例えば、それこそラジオやテレビのように偶然、興味のある情報が自然と入ってくるような、YADOLINKを開いた瞬間から旅が始まって、行きたい宿に出会う、その過程自体が楽しめてしかもその宿泊体験自体が贅沢なそういった価値を作っていきたいなと考えています」

SNSを情報収集の目的で使われている方も多いと思います。そういった方には、今回のYADOLINKもそうですが、「バーティカルSNS」は、とても魅力的なサービスですよね。今後、いろんなジャンルに広がっていきそうな気がしますね。

佐藤さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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