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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 07.18
岩谷産業が展開するIoTプラットフォーム「イワタニ ゲートウェイ」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。
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最近「フレイル」という言葉、よく耳にするようになってきました。フレイルとは身体的機能や認知機能の低下が見られ、介護が必要となる前段階の虚弱状態のことを言います。     
一度要介護になってしまうと、健康状態に戻ることはなかなか難しいといわれていますが、フレイルであれば食事の改善や運動不足の解消などで健康状態を維持したり、改善することが可能とされています。
そのことから、今後、少子高齢化による要介護者の増加という社会課題を解決する方法の一つとして、このフレイルの予防や改善が注目されています。

そうしたなか、LPガス事業を全国展開する総合エネルギー企業の岩谷産業は、今年度中にもLPガスを使う家庭向けに、ガス漏れ警報機を活用したフレイルを予防するサービス「イワタニゲートウェイ」を始めます。
そこで今朝は、そのサービスについて岩谷産業株式会社のグループ会社イワタニゲートウェイ株式会社の酒井北斗さんにお話を伺いました。

イワタニゲートウェイ、簡単にご説明するとガスや電気メーターなどを情報ネットワーク機能付きのガス警報器でつなぎ、安心で便利なサービスを提供するIoTプラットフォームなんですが、なぜ総合エネルギー企業の岩谷産業がこのサービスの開発に取り組もうと思ったのか、そこには岩谷産業ならではの理由がありました。
「当社は消費者の方々にはカセットコンロやカセットボンベ、それから最近だと水素の岩谷として知っていただいている会社だと思いますが、ガス産業エネルギーを主要事業とした会社です。LP ガスの販売では国内トップシェアなのですが全国にそれこそ北は北海道、南は沖縄まで LP ガスの供給ネットワークを持っておりまして、有事の際には30分以内に駆けつけることができる体制を全国で構築しています。その事業基盤とデジタル技術を融合することで、お客様に新しい価値を提供できないかと考えまして、イワタニゲートウェイのサービス開発をスタートしました。イワタニゲートウェイを軸としたサービスを強化することでお客様や地域の困りごとを解決しお客様に選ばれる企業になりたい、そんな想いを込めています」

そういった目的で開発された「イワタニゲートウェイ」、具体的にはこんな機能があるそうです。
「昨年よりスタートした具体的な機能はですね、ガスの見守りそれからガスや電気の使用量の見える化、温湿度のお知らせ、それから暮らし相談という四つのサービスになっています。お客様のガスの安全を24時間365日見守るという基本機能だけではなくて電気ガス水道などのデータの収集、それから温度や湿度センサーやバイタルセンサを用いた生活やバイタルデータの収集などができます。またスピーカー機能を持っており音声発行をすることができますので、災害の情報であったり生活の情報などを音声で届けることも可能になっております。さらに、子供の見守り、フレイルリスクの検知買い物代行など様々なサービス開発に向けた取り組みを行っています」

AIを活用したフレイルリスクの検知についても伺いました。
「ガスコンロでは食事を取ったか取っていないかですとか、ガス給湯器ではお風呂に入ったか入っていないか、こういったことが分かるようになってきますので、例えばお風呂に入る回数がどんどん減ってきてるという形になりますと、あまり外に出てない、ということは運動もしていないし人にも会ってない、社会的参画もしてないという状態がだんだん分かるようになってきますので、一時点ではなく時系列で見た時にフレイルリスクが進行しているということが判断できるというような理屈でございます」

また、このサービスは自宅内の行動の変化を読み取るだけではありません。見守り端末を持つ子供や高齢者が、街中の飲食店など公共施設に設置されているイワタニゲートウェイの見守りスポットと呼ばれるような検知スポット、さらに、受信端末を整備した見守り人とすれ違うと、保護者がスマホなどで位置情報を把握できるそうです。また、街中を走るLP ガスの営業車や配送車も見守り人となることもできるそうで、こういったことから、地域の安全で安心な暮らしの実現をサポートしていきたいとお話されていました。

今後の展開についても伺ったところ、まだまだ実証レベルなのでお客さまにご満足いただけるようなサービスを一刻も早く提供できるようにしていきたい。また今後は、一部のエリアで実証を行なっている買い物代行などお客様のライフステージや地域の事情に合わせたサービスの展開を全国各地で展開してく予定とのことでした。

フレイル対策や見守りには人手が必要、そこをデジタルや自社で持っているネットワークを活用することで解決していこうということなんですね。少子高齢化は今後ますます深刻化していきそうな問題だけに、期待したいなと思いました。

酒井さん、貴重なお話、ありがとうございました。




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