イメージ
イメージ
キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
カラー
カラー
カラー
Every Monday 8:38 〜8:48
Every Monday 8:38 〜8:48
「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2024年度以降はこちら
2023 01.02
進化するオンライン自習室

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

この時期、受験勉強のラストスパートをかけている受験生の方も多いと思いますが、「オンライン自習室」という言葉、聞いたことありますか?

その言葉どおり、参加者がWEBカメラで自分の勉強している姿をオンラインで映し合うことで、数名で勉強することができるバーチャルな自習室のこと。このオンライン自習室が進化しているんです。

そこで今回は、子ども自ら机に向かうまでの習慣化の機能などを打ち出し、主に小学生をターゲットにしたオンライン自習室を運営している株式会社Herazika(ヘラズィカ)の代表取締役 森山大地さんにお話を伺いました。

null

オンライン自習室、一体どういった形で実施されているのでしょうか?

「自習室を提供したいというよりも、家庭学習の問題点を解決したいという考え方に立っているので、家庭学習の問題点を簡略化すると、着席の前後にハードルがあると思っています。
まず席に向かうまでダラダラしちゃうよねというところと、席についてから集中力を保つのが難しいよねというところに対して、それぞれ、やるっきゃない環境をウェブ上で提供するという形にしています。まず席に向かうまでのダラダラをどうやって、やるっきゃない環境に変えてあげるか、サポートしてあげるかというところでいうと、勉強開始時間が待ち合わせ時間になるように設計しています。

まず、ユーザーの使い方としては、勉強を習慣化したい時間帯を選択します。1番人気な時間帯で言うと、朝の7時から7時25分なんですけれど、その時間を設定すると、同じ時間を選択した他のユーザー5名と自動的にチームが組まれます。なので、勉強開始時間、図書館前で待ち合わせて一緒に勉強を開始するみたいな感覚をweb上で再現できます。要は1人でいつからやるか、何時からやるかと毎日判断しているから、コンスタントに続かないと思っていて、そこを固定してあげて、その固定した時間を自分との約束じゃなくて、誰かとの約束にしてあげて、1人でやるより、机に向かいやすいよねという状況を作ります。
これは、1月の中旬にリリースする機能なんですけれど、出席回数によって、ポイントを付与したり剥奪したりします。要は出席回数がちゃんと目標にたどり着いたら、1ポイント1円でお金に換算できるポイントを与えて、出席日数が足りなかったら、そのポイントを剥奪します。罰金まではいかないんですけれど、実際にもらえたはずのポイントが剥奪される、マイナスされるということです。頑張れば月に多分250円ぐらいは毎月稼げるような形になっています。」

さらに、集中力のサポートとして、こういったシステムを導入しているそうです。

「これはオンライン自習室の基本機能だと思うんですけれども、タブレットかスマホかPCのインカメラを使って、お互いの勉強の様子を映し合っています。そうすると、相互監視状態になるので、1人でやるより見られているからだらけづらいし、離席しづらいよね、というのがあると思いますが、これはあまり長続きしません。最初は結構周りの目線を意識したりするんですけれど、しばらくすると慣れてきます。なので、これだけだと絶対に成り立たないなと思って、最近導入した新しい機能が録画機能になります。要は、学習中の様子を録画して、1分3コマに圧縮してzip化して、自動的に親に送付します。
これは決して親が集中していない様子を怒るようなコミュニケーションを狙っていなくて、どちらかというと、ちゃんと子供の努力部分を可視化してあげるのが目的です。案外親というのは、見えているようで子供の頑張っている姿というのは見えていないので、それをちゃんとした映像で見せてあげることで、テストの結果以外でも褒めてあげるポイントを作るというところと、子供にもよくインタビューするんですけれども、結局、承認してほしい相手は、塾の先生でも友達でもなく親なんです。1番承認してほしい相手の目線があることで、より集中しようという気になる。ほら、私これだけ集中しているでしょ、と見せつけるみたいなことで録画を送付する機能を入れています」

森山さんも、このサービスを始めてわかったそうなんですが、大人だとサボっている姿を見られたくないから集中できたというような声が多かったのに対し、子どもは逆で、集中している姿を見て欲しい、なので頑張るというような声が多かったそうです。

さらに、利用者やその親御さんからは、こんな声が届いているそうです。

「親の方は、子供が自分から席に向かって、勝手に集中すると設計している以上、やっぱり怒ることが少なくなったという反応が1番多いです。録画機能に関しても、やっぱり子供が頑張っている姿をこんなにちゃんと見たことがなかったので涙が出ましたとか、ほっこりしましたとか。1番興味深かったのは、共働き家庭のお母さんの声で、いつも仕事で夜遅く帰ってきて、子供が日中やった宿題の丸つけをした際、バツが多いと、こいつやる気あるのかとイライラしていたのが、その手前で録画機能を見てからやると、頑張った結果のバツなんだねというのがわかるので、とても怒る気になれなかった、というのがあって、非常に良かったなと思っている次第です。
子供の反応としては、もちろんやっぱり勉強よりゲームとか漫画が好きというのはあるんですけれど、やんなきゃいけないという点も理解していて、そのやんなきゃいけない勉強に対して、1人でやるか親に言われてやるか、うちでやるかでいうと、圧倒的にうちでやる方が楽。そして楽しさすら感じるというところがあったので、親と子供両方に刺さってくれているのかなと思っている次第です」

森山さん、貴重なお話、ありがとうございました。

ツイッター Facebook
Top