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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
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このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 01.16
ゲームセンターの人気ゲームを活用した町おこし支援

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

近年、ゲームやアニメなどのIP(知的財産)を活用して、それを社会課題の解決に役立てようという動きが広がっています。そこで今朝は、ゲームセンターで人気の魚釣り体験ゲーム「釣りスピリッツ」を活用した町おこし支援についてご紹介しました。

お話を伺ったのは、株式会社バンダイナムコアミューズメントのゲームプロデューサー、清水亮平さんと静岡県西伊豆町で行われている釣った魚を地域通貨に交換する取り組み「ツッテ西伊豆」の企画PRを担当している株式会社ウオーの代表取締役、中川めぐみさんのお二人です。

「釣りスピリッツ」は、大きなテーブル型の大型モニターがあり、そこに竿型コントローラーのサオコンが付属していて、それを使って魚を釣り上げる体験型のゲーム。そこには深海魚も含む200種類以上の魚が泳いでいて、大物を釣れば釣るほど大量のメダルが獲得できるようになっています。
そして、この「釣りスピリッツ」の開発メンバーのひとりがラジオで、釣った魚を地域通貨に交換できる西伊豆の取り組みを聞いて、「これはリアル釣りスピリッツだ」と、企画PR担当をしている中川さんに連絡をとったのが、このプロジェクトのきっかけだったそうです。

「釣りスピリッツ」を活用した町おこし支援、具体的には、どういった形で行われているのか、釣った魚を地域通貨に交換する「ツッテ西伊豆」の企画PRを担当している中川さんに伺いました。

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「ツッテ西伊豆自体が元々新しい観光客の方に来て欲しいというところと、漁師さんが不足しているところに対して、魚が足りなくなってしまっている、町で食べる魚が足りないところを観光客の方にぜひ獲っていただきたいという流れで作ったものなのですが、釣りスピリッツさんとコラボレーションさせていただくことで、今まで私たちだけでは行えなかったようないろんな人に対してのPRなどが可能になりましたので、そこを通して様々な方に来ていただいて、実際に体感してもらって、たくさんのお魚を釣っていただくということ自体がものすごく期待しているところになります。

釣りスピリッツさんとやらせていただいている新しいものとしましては、まずは釣りスピリッツさんとコラボレーションした横断幕などを作っておりまして、遊びに来てくださったお子さんたちのテンションが最初から上がるような華やかな仕組みのほかに、釣り上げた魚に対して、釣りスピリッツさんとのコラボレーションの横断幕を掲げた状態で写真が撮れる。それによって、いろんな人たちにSNSを通じて拡散していただくですとか、遊んでいただいたお子さんには、コラボレーションのスペシャルステッカーをお渡ししておりまして、そのステッカーには、いろんな海とかお魚に対する不思議だったりとか、いろんな歴史文化へのヒントにつながる文言が書いてあるので、それを通して、お子さんたちが自分たちで面白がって、お魚とか海について調べて、より興味を深めていただく、といった取り組みを行っております」

もちろん、釣った魚は、地域共通通貨「サンセットコイン」に交換ができて町にある約130箇所の飲食店や宿泊所で使うことができるそうです。
さらに、このプロジェクトの目的について中川さんに伺ったところ、こんな社会課題を抱えていることもわかりました。

「社会課題としては、西伊豆町で抱えているものと全国で抱えているものがありまして、まず西伊豆町としては、コロナの影響もあって観光客が激減してしまったというものがあります。元々が旅行業ですとか、漁業で栄えていた町なのですが、コロナをきっかけに、観光客がいなくなってしまった。さらに、それよりも昔から漁業者の数がものすごく減ってしまって、町の中で食べる魚を外からわざわざ買っているという状況がありました。これらを解決するために「ツッテ西伊豆」ですとか、釣りスピリッツさんとのコラボレーションである親子釣りプランというものを通して、観光客の人にどんどん来ていただくとか、その漁業者の人が足りない中でも、まずは短期的にお魚を獲得して、町の中で町の資源である美味しい魚を食べていただくといったことが、狙いになっています。
あとは全国としては、西伊豆とも被るところではあるのですが、漁業者さんの数がものすごい勢いで減ってしまっていて、大体この40年間で、3分の1ぐらいに実は減ってしまっているんですが、そうした課題を解決するために、まず私たちとしては、その課題とか魅力を知っていただくというところに力を入れております。知っていただくというのも、真面目に伝えるというのももちろん大事だと思うんですけれど、楽しく体験しながら、いつの間にかその課題とか魅力を知ってもらう、それによって、楽しいからその課題について何かしていきたいというふうに、より関心を深めていただくというところをぜひやっていきたいと思っておりまして、こういった企画をご一緒させていただいております」

さらに、「釣りスピリッツ」のプロデューサーの清水さんも、こんなお話をされていました。

「漁獲量の低下だったりマイクロプラスチックの海洋問題だったりって、身近ではないんですよね。なので、なかなか興味を持つ機会がないっていうのがすごく言われているところかなと思っています。「釣りスピリッツ」で遊んでもらって、子供達ってやっぱり生き物や魚が好きな子供達が多いので、我々としては子供たちに楽しんでもらうゲームを作っているので、そこを入り口として、魚に興味を持ってもらったり今回のツッテ西伊豆さんとのコラボであれば実際に海から魚を釣り上げる体験をしてもらうことで魚だったり海だったり興味を持ってもらうところから、こういう社会課題に対しての関心につながっていくというところが目指すところかなと思っています」

清水さん、中川さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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