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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
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私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 08.14
スマートシティやスーパーシティの実現に欠かせない「都市OS」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

日本は今、少子高齢化や災害リスク、経済衰退などあらゆる課題を抱えています。こうした課題を解決し、持続可能な地域社会を実現するために注目されているのが、最近よく耳にするスマートシティやスーパーシティです。そのスマートシティやスーパーシティの実現に欠かせないと言われているのが「都市OS」です。初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
そこで今朝は、KDDIと一緒にスマートシティ「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発を進めているJR東日本のマーケティング本部 まちづくり部門 品川ユニットのマネージャー、松尾俊彦さんに、都市OSについてお話を伺いました。

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(画像提供・JR東日本)

都市OSとは、一体どういうものなのでしょうか?

「まさにリアルとバーチャルが連動するためのオペレーションシステムで、これを基盤にして様々な用途、商業だとかオフィスだとか文化創造施設だとか、それぞれの用途で様々なアプリケーションがあると思うんですけれども、そういったものが連動して踊ることができる、ユーザーからすると連携して使うことができるようになる舞台だというふうに思っていただければと思います。例えば、鉄道の運行の情報と商業の情報が連動することによって、お客様は今までそれぞれのサイトやアプリケーションを見に行かなければいけなかったのが、電車が遅れているみたいな情報があった時に、それと連動してダイナミックプライシングみたいな形で、商業施設でお買い得にお買い物いただけるだとか、あるいは、今動き出しました。みたいな情報がお買い物をしながらわかるだとか、今までそれぞれ個別に見に行かなくてはいけないものが連動して、ユーザーにとって快適にお使いいただけるようになる、というイメージを持っていただければと思います」

さらに、都市OSのメリット、目的についても松尾さんに伺いました。

「やはり目的はお客様(ユーザー)にとって、あるいは町を運営するにあたっては、例えば清掃や警備、いわゆる広報支援業務と呼ばれるものもありますので、そういうユーザーにとって今までかなり手間だったこと、あるいはこれから人手不足というのもますます課題になっていきますので、そういった課題を解決していくことが目的になっています。
また、いくつか具体的な事例も2つぐらいお話ししますと、1つは警備や清掃という業務。これも今まで結構裁量化されていて、それぞれがそれぞれの業務を行ってきましたが、これからの人手不足の背景を考えますと、できるだけ共通してできるようなところ、あるいは1つのカメラ情報でデータを共有できるところはしていくことによって、人手不足にもつなげていくことができます。もう1つ、この街ならではのオリジナリティーのある価値としては、実験場と街で謳っていますが、それも都市OSは具体的に貢献することができるかなと思います。町に様々なセンサーやデータというのが既にあるので、この舞台を使って実験したいというプレイヤーの方は、そういったセンサーやカメラのデータを使って、ユーザーの反応を検証することができ、自分たちのサービスの向上につなげていくというのも、1つの具体的な例として想定しております」

具体例として、これまでに、こんな実証実験も行っているそうです。

「今年のはじめに、実際にJR目黒MARCビルというところで実証実験を実施したものになりますが、 まさにこれから人手不足というところが社会課題にある中で、その一方でワーカーという人たちは、ますます働きやすさだったり、わざわざリアルに来る価値というのは、やはり自宅だとか、オンラインの時では味わえないリアルの価値というものが大事になってきます。そういった意味で、ビルや街の中にあるカメラのデータを活用してロボットが動けるようになれば、今まではそれぞれのロボットが動くことができても、その街の情報とはなかなか連携することができなかったのが、街のカメラ自体をロボットの目と活用することで、ユーザーにとっては、自分が欲しい時に欲しい食べ物が欲しい時間に届くみたいなサービスや、混雑ルートを回避してそのロボットが動くことが可能になる、ということが、JR目黒MARCビルの実証実験の時の目的であり、それを一定程度検証することができたと思います」

今後の展開について松尾さんに伺ったところ、このようにおっしゃっていました。

「今後はさらに、KDDIさんに限らず、社会課題を解決したいと考えている企業さんとのコラボレーションを進めていきたいと思います。例えば、遠隔地に住んでいたとしても、都心クラスのサービスを受けることができるというふうになってくれば、どこに住んだとしても豊かな暮らしができるということで、TAKANAWA GATEWAY CITYでも、新しい医療サービスを実装していくことも考えています」

松尾さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

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