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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2021 12.20
ペットテックの最新事情 飼い猫の行動や健康状態を管理できる「Catlog」

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

コロナ禍で在宅時間が増加したことなどから、ペットを飼う人が増えているという話をよく聞きますよね。ペットの値段が高騰しているという話もありました。
そんななか、一般社団法人ペットフード協会が実施した「2020年の全国犬猫飼育実態調査」によると、2020年のペットの平均寿命は、猫が15.45歳、犬が14.48歳。
約30年間で、犬は2倍、猫は3倍にまで延びています。
寿命が伸びて、家族の一員としてより長い時間を一緒に過ごす大切な存在になっているペットですが、一方で、家族の課題となっているのが、言葉が通じないペットの健康管理の問題なんです。その問題を解決するため、AIなどを用いてペットの健康管理をするサービス(ペットテック)が進化しています。

そこで今朝は、首輪型デバイスやトイレで飼い猫の行動や健康状態を管理できる「Catlog」(キャトログ)シリーズを展開する
株式会社RABO(ラボ)の代表取締役社長 伊豫愉芸子さんに詳しくお話を伺いました。

まずは、キャトログシリーズを開発するようになった経緯について伺いました。
「コロナ禍ということもあって、外出自体が世の中でなくなっていたこともありましたが
基本的には多忙な方も飼いやすいペットということで通常時はお留守番をされる猫様が非常に多くて、
一方で留守番をしている時に様子を見たいといってペットカメラとかを付ける方も多いですけども、
動き回る猫様はベッドの下とかに入ってしまうと映らない、カメラを付けていたとしても何か異変があった時にお知らせをしてくれるわけではないということで、
見守れていないとか、生活の記録が残っていないというところが一番大きな課題になっています。
これは飼い主さんとして猫様というものを把握しづらいというところもあるんですが、
これは病気になった時とかに頼りにしている動物病院の獣医師さんも同じような課題を持っていまして、猫様は通常外出をあまりしないので病院に行くこと自体を嫌がる子が多く、
また、体調も隠しがちな生き物とも言われていて、病院連れて行った時にはもうすでに症状が進んでいたり何か健康に異変が起きているというようなところがありまして、
そういう普段の状態が見れない、その記録がないということが医療の観点でも課題であると言われています。

株式会社RABOで展開しいているキャトログシリーズとは、いったいどんなものなのか、伺いました。
「キャトログは首輪型のデバイスになります。首に装着をして24時間365日そして猫様の一生の行動記録をして、
その記録したデータを基に我々の方で機械学習 AI やバイオロギングという知見を使い、
例えばご飯を食べているとか水を飲んでいるとか走ってる歩いているとか毛づくろいをしているといったような、1日何をしていたかとか、今何をしているかというような事を一つのアプリで見ることができるというようなプロダクトになります。
キャトログボードの方は、いつも猫様がお使いのトイレです。トイレをしない猫様はいないので、いつも使っている馴染みのトイレの下に敷くだけで体重と排泄物、うんちとおしっこの量と回数、トイレの滞在時間というようなより健康管理に特化した情報を取得して、同じ一つのアプリで見ることができるそういったサービスになります」

キャトログは、猫様の負担にならないということを一番高大事にしていて、軽さや小型化にこだわり、重さはおよそ9グラム。
一番軽い素材で6グラムくらい。手のひらに10円玉2個乗っけたぐらいの重さになっているそうです。また、首輪でオシャレを楽しんで頂きたいというところで、50色を超える色の展開をしているそうです。

キャトログを使っている方からの反応について伺いました。
「毎日Twitter をはじめとしたSNSにキャトログを使ってキャトログのある生活っていう風なことで写真をアップして頂いたりとか、非常に猫様への愛情がさらに高まったとか、
よりキャトログを通じて猫様が身近になったとか、外出する時とか、旅行にもなかなか連れて行きづらい生き物なので、
外にいる時でもキャトログを通じて今ご飯食べてるんだとか寝ているんだっていうことが見えて、さらに愛おしくなった、猫ストーキングが進んだみたいなことを仰って頂いている方もいらっしゃいます。
また、長い目で見ると、このキャトログとキャトログボードの中に、猫様の一生の記録があるということで、
悲しいことですけれども、別れのタイミングがあった時にも、このキャトログの中には大事な猫様が生き続けているっていうところでの声なんかも上がってきています」

最後に、ペットテック、デジタル化が進むことで、ペットを取り巻く環境はどう変化していくと思うか、伺いました。
「より家族化が進むといいますか、まだ人間の世界でもなかなか取得できないデータというのが、このキャトログによって取得できているので、
ゆくゆくは症状の見地であったり、予防医療というところにも活かしていけるかなというに思っています。
これが進むと、より猫様の健康寿命が延びたり、私たちのミッションにしている一秒でも長く世界中の猫様と飼い主さんが一緒にいられるようにというところが少しずつ可能になっていくんじゃないかなというふうに考えています。
今、猫様と一緒に暮らす方も増えてきている一方で、やはり初めて飼う方にとっては、どのように飼ったらいいかとか他の猫様はどのように暮らしているんだろうっていうことがなかなか見えづらく、
猫様はワンちゃんと違ってお散歩に行かないので飼い主さん同士の交流もなかったりすることが直近の課題というか皆さんが感じられていることなんじゃないかなと思います。
一方で、より猫様のことを知るきっかけになったりとか、より深く知れるようになるということで、さらに家族っていうことに対しての意識が高まって、この健康管理もそうですし、猫様と飼い主さんのさらなるハッピーな生活っていうところに、いかに我々が寄与しているかということを考えています。

ペットテックって想像していた以上に進んでいるんですね。
また、このペットテックの技術や情報が、人間の健康管理のテクノロジーにも貢献してくれそうですよね。とても興味深いお話でした。

伊豫さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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