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このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 05.16
マイボトルのさらなる普及に向けての実証実験

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

4月1日に「プラスチック新法」が施行されました。国連環境計画の推計によると、日本では1人が使い捨てるプラスチックの量は年間約32キロ。
アメリカに次いで世界で2番目に多く、1年間で出荷されるペットボトルの数は227億本とも言われています。
そんななか、様々なプラスチックを減らす取り組みが行われています。最近では、マイバックをだけでなくマイボトルを持ち歩いている方も増えています。

そこで今朝は、そのマイボトルのさらなる普及に向けて実施されている実証実験「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK」をご紹介します。
お話を伺ったのは、象印マホービン株式会社 新事業開発室の四方知洋さんです。

「ZOJIRUSHI MY BOTTLE CLOAK」とはどんなサービスかというと、利用者はマイボトルを店舗に預け、店舗はそれを洗浄保管します。
そして、注文時にマイボトルに飲み物が入った状態で受け取るというサービスなんです。注文はスマホで行い、専用のロッカーを介して受け取ることも可能です。
具体的には、スマホから好きなドリンクやフード、受取日時と受取方法(ロッカーもしくは店頭受け取りが可能)を選んで注文します。
すると、スマホにロッカー用QRコードが届きます。ロッカーの場合はこのQRコードを読み取り画面にかざして開けるようになっていて、非接触で受け取ることができます。使い終わったマイボトルはロッカーか店舗に預ければ、次回利用時まで店舗で保管してくれます。注文は最短で30分前まで受け付け可能だそうです。

四方さんによると、このサービスの開発に至った経緯にはこんな事情もあったそうです。
「ペットボトルなどの容器ゴミを少しでも減らそうという考え方が今世の中に広まっているかと思うんですけども、その中でマイボトルの普及も進んできていると感じております。
象印の調べでは、約7割の方がマイボトルを所有されているんですけども、そのうち半分の方は日常的に利用されてないことが分かっています。
さらに詳しい調査を行っていくなかでマイボトルには三つの面倒があることがわかりました。それはマイボトルの持ち運びの面倒と洗浄の面倒、飲み物を準備する面倒というこの三つの面倒に集約されます。この面倒を解決するために今回のサービスを発案、導入に至っております」

四方さんによると、今回のサービスはマイボトルの利用のストレスを軽減するという目的もあり、その他のことで、ストレスが発生しないようにこだわったそうです。
たとえば、注文や受け取りもスムーズに行えるようにスマホで事前決済ができたり、キャッシュレス決済ができたり、さらにレジで待たなくていいように受け渡し用のロッカーを配置したこともそのためだそうです。

今回の実証実験には、神戸市の萩原珈琲と大阪市のシアトルズベストコーヒーの2店舗が参加していますが、飲食店側のメリットについて四方さんはこのように話されていました。
「ご利用頂いている2店舗は以前から容器ゴミを減らすという取り組みをされておりますので、このサービスを導入いただければ、さらにその取り組みが推進できると考えております。そのサービスによって、より新しいお客様の獲得に繋がるのではないかなと思います。今実証実験中でございますので、いただいていないんですけれども本格的にサービスを実施することになれば手数料をいただくことも検討しております」
     
利用者からは、こんな声があがっているそうです。
「下の細かい部分などの洗浄が大変だったので楽になった、カバンの中がいつもいっぱいいっぱいだったので預かってもらって荷物を減らせたなどの声を頂いております。
今、テレワークのせいなのかパソコンを持っていたり、あとお弁当を持参されている方も多いので、カバンが小さい方だと結構いっぱいいっぱいになっているのかなと思います。
利用者の中には毎日ご注文いただいている方もいらっしゃいまして、当初想定していた通りの方がご利用いただけるという手応えを感じております。
課題については、現在調査している段階でございますので、これからという形になるんですけれども、すでに近くに店舗があったら利用してみたいという声も上がっておりますので、サービスご利用店舗を増やしていくことも大事なんじゃないかと思っております」

最後に今後の展開として考えていることについて伺いました。
「マイボトル利用の促進が目的でございますので、それによって結果的に容器ゴミの削減に繋がればと考えております。
マイボトルを使いましょう使いましょうだけでは、なかなかご利用いただけないという現状もございまして、利用しやすい環境をお先に整えることで利用促進に繋がればと考えております」

個人個人がしっかり意識すること、意識して行動することも大切ですが、その環境を整えることも大切ですね。マイバックのようにマイボトルの市場が拡大していくといいですね。
四方さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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