三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2026.08.11

ツクリオを「食のユニクロへ」


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株式会社Antway CEO

前島 恵さん


家庭料理の宅食サブスクサービス「ツクリオ」を展開





ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、株式会社Antway(アントウェイ)CEOの前島 恵(まえじま けい)さんです。前島恵さんは研究者を目指して大学院に進学しますが、社会問題を解決できるビジネスの力に魅了され、2015年にリクルートホールディングスに入社。様々な分野を経験して、リクルートを退社、2018年にAntwayを創業されています。
先週は主な事業内容をうかがいました。「あらゆる家庭から義務をなくす」というミッションのもと、「週1回、冷蔵で、週替わりメニューを宅配するサブスク」という手料理サブスクの「ツクリオ」を展開されています。
試食もさせていただいて、「鶏肉のごまだれ焼き」と「いかとブロッコリーの塩昆布和え」をいただいたんですがとても美味しかったです!前回は2種類頼ませていただいたんですが、「牛肉とポテトの甘辛炒め」や「九州の家庭料理!がめ煮」など、他にもいろいろ本当においしそうな気になるメニューがありました。
前島さんはもともと研究者を目指されていたということですが、これは何の研究だったんですか?

「社会情報学というコンピューターサイエンスで社会の仕組みを明らかにするという、社会学とコンピューターサイエンスの融合みたいな分野です。」

しかし、ビジネスの力に魅了されて、リクルートホールディングスに入社されたんですね。

「そうですね。大学院の時にシリコンバレーにしばらく行っていて、FacebookやGoogle などの起業が、良い悪いは置いておいても、すごいスピードで社会を変えていて、インパクトとスピードが半端じゃないなと思いました。これは学術をずっとやっているよりは、僕はこっちをやりたいなと思い、いずれ人生としては研究とビジネスの両輪でやりたいとは思っているんですが、一旦ビジネスの方に行こうということで就職しました。」

リクルートに入社されたのも、そもそもいつかは独立し、起業する予定だったんですね。

「そうですね。ソフトウェアの開発技術と組織マネジメント、あとはいわゆる新規事業を作るBizDevと呼ばれるスキル、この3つをスキルとして身につけたいなと思ってリクルート入りました。実は採用面接の時から「3、4年で辞めますよ」と言っていたんですが、リクルートさんは本当に懐が広く採用していただきました。」

辞めるとわかっている人を普通取らないですよね。でも、このコーナーで今までリクルート出身の方は何人も出演されているのですごい企業さんですよね。
そして、Antwayを創業されるわけですが、先週も伺ったミッション、「あらゆる家庭から義務をなくす」。この発想はどこから生まれたんですか?

「義務がなくなった結果、人はある種自由になるじゃないですか。それによって機会が生まれると、その人が本来やりたかったことをできるようになる、そこに時間を割けるようになるという意味です。発想の背景としては、僕の原体験によるところがあって、小学校時代、小2から4年間学校行ってないんですよ。熊本の地方都市出身なんですが、かなり校則が厳しく全然合わず、親の転勤でたまたま埼玉に引っ越して、そこから「自由の森学園」という中高一貫校に入りました。そこで、僕は小学校は4年間欠席したんですが、中高は皆勤賞だったんです。」

自由の森学園ってその名前の通り自由の学校で生徒のやりたいことを尊重してくれるんですよね。
熊本の小学校とは真逆の学校、そこのほうが合っていたんですね。

「そうなんです。でもそれってある種のガチャじゃないですか。たまたま僕は熊本という場所に生まれたことで、すごく抑圧されてかなり苦しい少年期でしたが、引っ越しただけで僕は全然変わってないんです。埼玉に住む場所が変わった瞬間に人生が開けた。これってやはり不平等だなと。僕の場合は地域だったんですけど、それが人種の場合、性別の場合、年齢、文化圏、その他いろいろなものによって、その人の本来の可能性が抑制されている可能性ってあるじゃないですか。そういったものをどんどん剥がしていって、機会の平等を実現したいな、ということでこのミッションを掲げています。」

その機会の平等のミッションから家庭の中に注目したのは何故だったんですか?

「一番機会が恵まれてない環境って日本だとどこにあるだろうと考えた時に、ありがたいことに日本は平和で紛争もないじゃないですか。一方で、隠されたその不平等として家庭の中があるなと思いました。特に女性は、男性もやってはいますが、年に30日分家事をやっているというデータもあるということで、これを少しでも取り除けたら、どんどん機会が開けていくんじゃないかということで、家庭に着目しました。」

確かに、食事の準備に関しては、朝昼晩一日三回作っている方も多くいらっしゃいますし、どうしても時間かかりますもんね。ヒアリングでもいろいろな声が集まったとうかがいました。

「そうですね。家庭内労働に着目してサービスをやろうと思った時に、 50人ぐらいの方にいろいろお話を聞いていて、「どういうことが大変ですか?」と聞いた時に、買い物や、精神的負荷、「冷蔵庫に何あるだろう」とか、「栄養どうしよう」、「飽きないでいられるかな」といったことを考えるのにものすごく負荷がかかっていて、それによって本来やりたい勉強や仕事、休息、子どもやパートナーとの時間といったものが失われています、というような声があり、これはやはりある種課題があるとともに、ビジネス的にはチャンスでもあるなと思いました。」

実際、「ツクリオ」を使っている方のご意見は届くことはあるんですか?

「本当にありがたいことに、例えば「神サービス!」や「救世主!」みたい表現を使っていただける方が多いです。」

本当にそうだと思います。

「ここはこのサービスの自慢でもあるんですが、従来のサービスと比較して、すごく便利、冷蔵なので長く使える、飽きづらい、罪悪感が生まれづらいといったところにすごくご共感をいただいます。その利便性と上質さ、両面揃っているので、今までなかった、神サービス!と呼んでいただくことが多いのかなというふうに思っています。」

この食べ物を宅配するサービス、とてもいいサービスだと思って自分でも使わせてもらっているんですが、今後伸びていくと思いますか?

「めちゃくちゃ伸びると思っています。いろいろ理由はあるんですが、一つは家事を自分でしなきゃと思う人がどんどん減っています。自分自身でやらなきゃみたいな社会的な規範も変わっていっている。なので大変な時は外に頼もうっていう人が増えていますよね。」

お子さんのことも、ベビーシッターさんを積極的に活用する人も増えていますよね。

「僕もかなり使っています。あとは、日本の家族構成として、いわゆる三、四人世帯が急激に減っているんですよ。今、世帯数としては一人や二人の世帯が増えて、これまででいうと、例えばパートナーと一緒に家事を分担していた人ができなくなってくる。一人で全部背負わなきゃいけないとなると、それは無理じゃないですか。なので、僕も一人暮らしの時が結構そうしたんですけど、外注したり、外食したりという機会がどんどん増えてくる、というのは当面変わらない傾向だと思っています。」

それこそ一人世帯で利用したいって方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、そういった方向けのサービスは予定されていないんですか?

「これから考えたいと思います。なので一旦、今年から二人前を始めて、どんどんいろいろな方に使っていただけるようにサービス展開していきたいと思っています。」

既にプランとしてはあるんですね。
ちなみに、年商っていくらぐらいなんでしょうか?

「今月で100億いきました。」

それはすごいですね!
私が利用した時は四人前しかなくて、子どもが小さかったので量が多すぎた、食べきれなかったところもあったので、二人前ができたらまた利用始めたいなと思います。
このツクリオって容器のままレンジでチンできるんですか?

「そうですね。冷蔵も冷凍もチンも全部この容器できるので、結構優れものなんです。」

最高ですね!これでお皿洗いも省けちゃいますもんね。
最後にこれからの夢を教えてください。

「引き続き、機会の平等のために、あらゆる家庭から義務なくやっていきたいとともに、規模としては「食のユニクロ」と呼ばれるぐらい世界的なブランドにしていきたいなと思っているので、日本全国はもちろん世界にも展開していきたいなと思っております。」

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