三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2026.07.28

自然との共生をドライブする


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Nature 株式会社 代表

塩出 晴海さん


スマートリモコン『Nature Remo』シリーズの開発及び
エネルギーマネジメント事業を展開






ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、Nature株式会社 代表の塩出 晴海(しおで はるうみ)さんです。塩出晴海さんは、広島県のご出身。北海道大学を卒業後、スウェーデン王立工科大学でコンピュータサイエンスを学び、海の上での生活を経て、大手商社に入社。その後、ハーバード・ビジネス・スクールを経て、Natureを創業されています。
先週は主な事業内容をうかがいました。「自然との共生をドライブする」をミッションとして家電をスマホのアプリひとつで操作できるスマートリモコン、「Nature Remo(ネイチャーリモ)」などを開発・販売されています。改めてうかがいますが、「Nature」と言う社名に込めた思いを教えてください。

「僕、元々小さい頃から自分で起業したいと思っていて、日本やアメリカ、スウェーデンでコンピュータサイエンスを勉強して、その後、ビジネスを勉強するために三井物産に入ったんですけども、自分にとってのテーマって何なんだろうっていうことを考えた時に、僕がたどり着いたのが「Nature」っていうキーワードだったんですね。先週の会話の中でも少しお話しさせていただいたと思うんですけど、僕がヨットに三ヶ月乗っていた時の、「そこに行きたい」と感じた瞬間があるんですよ。 沖縄の宜野湾マリーナから奄美大島の加計呂麻っていう島まで夜通し父親と二人だけでヨットでセーリングしていた時に、夕方だったんですが、僕だけ外に出てセイルを調整していて、父親が中で寝ていたんですね。 太陽が沈みかけていて、空も海も真っ赤に染まっていて、太平洋のど真ん中360度海しか見えないんですよ。 その時に風がふわっと吹いて、それに呼応するようにヨットがぎゅんと進むんですけど、その時にめちゃくちゃ幸せな気持ちになったんですよね。 たった一人ぼっちで、太平洋のど真ん中で自然にさらされていることがとてつもなく幸せっていうのが、なにかすごく僕の中では深い気づきがありました。やはり人間って、人類の歴史を見ると、ずっと自然の中にさらされて生きていたわけなので、人間って自然の中にありたいっていうのが、遺伝子とか本能のレベルであるんだろうなっていうのがありまして、ど真ん中の名前がネイチャーだったということです。」

スマートリモコンの「Nature Remo」を作ったのも、そういった経験も大きかったんですか?

「そうですね。自然との共生というテーマで、自分に何ができるか、何が一番大きなインパクトを残せるかってことを考える時に、やっぱりエネルギーの問題解決だと思ったんですよね。 そこから発電所のことを勉強して、調整する力が必要だってことが分かってきて、だったらその家電をどんどんネットに接続して調整できるようにしていくことが一つの解になるんじゃないかというところで、リモコンから始まりました。」

先週の話もそうですが、お話がかなりテクノロジーに寄ったお話だったんで、もっとテック系の思考がベースにあるのかなと思ったのですが、真逆のネイチャーがベースにあって、結局テクノロジーに行きつき、テクノロジーに集約することによって、使うエネルギーを減らせるんじゃないかという、一周回って結局ネイチャーのことを考えているっていうのがよくわかりました。
お父様も起業家ということで、ご自身で会社を立ち上げた背景は、やはりお父様の影響が大きいんですか?

「大きいですね。僕が一番多感だった10歳の時に、目の前で父が自分の会社でプレステのゲームを3人ぐらいでタコ部屋にこもって開発していたんです。広島県の尾道市向島町っていう田舎だったんですが、会社にこもって、最初は真っ暗闇の中で車が3Dで動くみたいなものから動かし始めていって、それがちょっとずつゲームになっていく過程を見ていました。僕が一番記憶に残っているのは、小学校から帰った時に父親がトイレにこもって「レディーゴー!」っていうのをひたすら録音していたんですよ。」

すごいですね!声もお父さんの声だったんですね!

「人を雇うお金もないので、自分の声を少し編集して、恐らくそれを使ったんだと思います。」

多分一番その他の音を拾いにくい小さい個室がトイレだったんでしょうね。

「そうですね、当時DATウォークマンというものがあって、デジタルが録音できるカセットみたいなもので録っていました。」

起業家であるお父さんが実は外に見えるような華やかではない部分、地道で家の中でたくさん見られていて、そこで自分でも起業したいと思ったのは何故だったんですか?

「なにより楽しそうだったんですよ。」

それで自分もいつかお父さんみたいに会社立ち上げてやってみたいとなったんですね。
お父さんは起業家であり、エンジニアであったということですが、塩出さんも自然とそちらの方面に進まれたんですか?

「そうですね。僕も小さい頃に父が昔使っていた古いパソコンを使って初めて作ったのがインベーダーゲームのようなゲームで、それがきっかけでプログラミング面白いなって思ったんですよね。」

今でもお父様とご関係がいいことがうかがえますね!

「父は最近音楽に彼はハマっています。」

人生を謳歌されてますね!
塩出さんのお話に戻りますが新しい事業の計画はあるんですか?

「今まさに僕の家に開発初号機を入れて注力しているのが蓄電池ですね。蓄電池って今って電気料金がどんどん上がっているじゃないですか。 大体1kWh 35円とかなんですけど、売るのがもう14円とかまで下がっています。値段の差が 21円もあるので自分の太陽光で作った電気は自分の家で使うのがベストなんですよ。蓄電池はこれを効率よくするという価値と、先週も少しお話したバーチャル発電所の話ですが、蓄電池の電気を調整する力を市場で売ったり、電力会社のデマンドレスポンスって言われているプログラムに参加して供給するみたいなことで、お金が稼げるような時代になっているんですよね。」

そういうのがあるんですね!それの開発初号機が今家にあるということなんですね。
最後にこれからの夢を教えてください。

「世界を自分のヨットで一周して、その体験をベースに完全自動でベイサイドマリーナからピッとボタンを押したら、サンフランシスコやロサンゼルスに到着するみたいな、そういうヨットを開発したいです。」

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