2026.09.08
日本のAIを、世界水準へ
ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、株式会社デジライズ 代表の茶圓 将裕(ちゃえん・まさひろ)さんです。茶圓 将裕さんは1996年生まれ、大学在学中にオーストラリア・アメリカへ留学後、上海の日系人事コンサル会社にて法人営業を担当し、100社以上の人事評価制度構築に携わります。帰国後、SNSマーケティング事業の会社などを起業。そして2023年、株式会社デジライズを設立されています。
先週は主な事業内容を伺いました。AIを導入したい企業のAIリスキリングやサポートなどを最初から最後まで、AIのプロが付き合ってくれるという、AIを導入したい企業にはありがたいサービスでした。既にAIを導入している企業でも、さらに効率化できたり、それまで気づかなかったことに気づいたり、AIが得意じゃない人たちにとっては得意になるチャンスにもなりますよね。
今週は会社を設立するまでの話と、これからのAI社会について伺います。いきなりですが、子どもの頃は豪邸に住んでいたとお聞きしたんですがこれは本当ですか?
「そうですね。僕は鹿児島のおじいちゃんが社長をやっていて、お父さんが継いだんですが、4歳の頃に自己破産がしてしまったので、それまでは豪邸に住んでいたんですが、そこからかなり狭い家に引っ越し、貧乏暮らしが始まりました。」
お金持ちスタートから貧乏生活って結構きつくなかったですか?
「意外とそんなこともなく、物心ついていなかったので「人生そんなもんかな」と思っていました。一人一部屋から5人家族で二部屋にぎゅうぎゅう詰めで、自己破産したことは高二ぐらいまで知りませんでした。高二の時に父親から「うち実は自己破産してました」と言われ、「マジですか」と思ったと同時に、僕は「よっしゃ!」と思いました。起業して失敗してもゼロになるだけでマイナスにならない、と思い起業しようと考えるようになりました。」
そこでミスすることに対する恐怖が減り、逆にチャレンジ精神がついたんですね。
大学時代、留学されているということで、お金はどこから出たんですか?
「大学も奨学金で行ったので、お金はあまりありませんでした。国際系の学部だったので、留学は絶対する、追加でお金かかりますって言われ、生活費込みで300万ぐらい年間で必要だったので、バイトをめちゃくちゃ頑張りました。空いている時間を全部バイトに突っ込み、夏休みはそれで一日4つ掛け持ちを27連勤くらいして、がむしゃらに働いていましたね。」
それで最終的に300万用意できたんですか?
「実際に150万ぐらい稼いで、残りは給付型の奨学金をもらって300万をなんとかやりくりしました。」
本当に偉いですね!
「ど根性魂というか、働いている時はあまり苦でもなかったので楽しくやっていましたね。」
会社もいくつか立ち上げていますが、最初に起業したのはいつだったんですか?
「最初は恐らく21ぐらいの時、当時起業したくて中国に行って、中国でインターンしてた先が撤退になったんですが、中国がかなり好きで残りたかったので、上海で起業しました。」
海外で起業されるってすごいですね。
「意外となんとかなります。上海の人は皆さんは意外と日本語喋れるので。」
言語の問題はあまりなかったんですか?
「そうですね。 僕、英語は少し喋れるんですが、中国語を話せないので、大体身振り手振りで伝えていたのと、上海の日系企業向けに人材紹介していたので、一応向こうの人事担当者の方は日本語話せるんですよね。そんなこともあり、なんとかなりましたね。」
お話聞いていてなんとかなる精神がすごいですね!
そこからAIに注目したのは何かきっかけがあったんですか?
「そこから事業を2、3個変えて、共同創業したことや失敗したこともあったんですけど、僕はずっとITテクノロジーが一貫して好きでして、それ関連でAIも見ていました。 2022年末にChatGPTが公開されて、実際に触ってみて「これはすごい、世界変わるな」と確信を持ちました。そこからのめり込んでたくさん情報発信していました。 調べようと思っても情報がなかったので、僕が海外から情報を取って SNSで発信していたら、 SNSのフォロワーも業界で一番伸び、いろいろな問い合わせが来たり、登壇やメディアの取材も来たりして、今に至るという感じですね。」
しっかりそれをビジネスにしようということで、AIの使い方を教えているんですね。
AIに関して日本は遅れているなんて言われていますが、実際に遅れていると感じますか?
「そうですね、やっぱりアメリカや中国もよく仕事で行くんですけども、比べるとちょっと遅れてはいるかなと思います。それはマインド的なところもあると思いますね。安全策というか、石橋叩いて渡るみたいなマインドがあって、それはそれで一長一短あるんですが、それもあって遅れている感じはあります。」
今の日本企業のAI導入の進み具合はいかがですか?
「3年経って一旦ツール自体は導入されました。3年前は「ChatGPT、 Gemini?何それ怖い…」という感じだったんですが、今は導入されてはいるものの、あまり使ってない人が多い印象ですね。」
まだそうなんですか。
AI は便利ってイメージもあるんですが、そのうち人間の手から離れて暴走してしまうってことはないんですか?
「ないとも言いづらいのがちょっと怖いところですよね。」
AI を利用するにはどんな仕事に便利なんでしょうか。
「基本的に僕は全部と言っていまして、まず今パソコンを使う仕事の人はほぼ全部使えると思います。メール返信も打ち合わせが終わって議事録を作ったり、資料を作ったり、簡単なアプリを自分で作ったり、パソコンを使っている人はほぼ全部というぐらいの認識でいいと思います。」
会社として目指していることがあれば教えてください。
「中長期2年後の上場を目指しています。弊社は3年前に作ったんですが、5、6年で上場出来たら業界最速最短なので、それを目指しつつ、目標は AIというすごいものをみんなに届けたいって思いがあるので、届け続けようと思っています。ただAIもどんどん進化するので終わりはなさそうですね。」
AIが進化した先の未来は怖さもありますが、我々にとってプラスになる面もきっとたくさんあるのかなと思うので、どういう未来が待っているか楽しみですよね。
よく「AIが仕事を奪う」、「この仕事がなくなる」といった予測が度々出ると思うんですがタレント業などはどうなると思いますか?
「今有名な人はファンがついているので多分大丈夫です。将来的には朝起きなくても、AIが勝手にほぼ同じ声で喋ってくれて、寝ながらポッドキャストを配信してくれて、もはや家から出ずにお金ゲット!みたいな可能性もなくはないんじゃないかと思います。逆に新規でアナウンサーやパーソナリティを目指す方は、今の方々の音声を永遠に使えますことを考えると難しいかなと思っています。」
最後に、茶圓さんのこれからの夢について教えてください。
「打倒イーロン・マスクを掲げています。彼の好きなところは、やっぱり人類規模で考えていることです。もう地球がいっぱいになるから火星に人を移そうというような、人類を一歩進める仕事をしたいと思って最初起業したんですが、いきなりそこを目指すのは無理なので、まずできる範囲で一歩一歩行こうというところで、打倒イーロンが僕の目標です。」






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、








