三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.05.24

恵まれた環境の再確認

株式会社ローンディール
代表取締役社長
原田未来さん
大企業からベンチャーへレンタル移籍



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。


今週のゲストは先週に引き続き、株式会社ローンディール 代表取締役社長の原田未来さんです。おはようございます。


原田未来さんは2001年、創業期のラクーンに入社、
営業部長や新規事業責任者を歴任、そして2014年カカクコムに転職し、事業開発担当。
2015年に株式会社ローンディールを設立されています。


先週ね、主な事業内容について伺ってきたんですが、
レンタル移籍は出向でもないし転職でもない、これレンタル移籍って言って半年から1年、大企業からベンチャー企業に移籍をする。
その後はとどまるっていうのは基本的にはルールとしてはなくて、必ず大企業に戻る
で、お互いにとってメリットがあるんですよね。大企業にとってもベンチャー企業にとっても、それぞれのノウハウを知れたりとか。

このレンタル移籍なんでこれ例えば興味を持った方っていうのは、それこそローンディールさんに聞いてみるっていうのが一番いいですよね。


ちなみに大学ではこんなこと勉強されてたとか、専門的なことあったんですか。


「学部で文学部だったんですけど、結構面白い学科で、映画を撮ったり写真撮ったりとか、
表現をしていくみたいなことをやってるようなコースにいたので、表現するのが好きでしたね。」
「写真が好きだったので。当時まだフィルムの時代ですけど、モノクロで写真撮っていました。」


写真家になろうとは思わなかったのですか?


「いや、写真家になると思ってました。」


今はやられてますか?


「1回10年ぐらい前に個展をやって、成仏した感じはあります。」
「結局、今やってる事業がある意味、表現のカメラでやってたことが変わって今事業っていう表現の仕方に変わってるっていう感覚があります。」


最初にラクーンという会社に就職されるじゃないですか、それはどういった経緯ですか?


「最初写真撮影のバイト、バイトの求人誌を見て、写真撮影の仕事だったらやってみようと思って入りました。それで1年後ぐらいに社員にならないって言われたので、確かにもういい年だしなと思って就職したっていうような経緯です。」


ラクーンでお仕事を経験されて、しばらくいらっしゃったんですね。


「13年間いました。」


その後カカクコムに転職されるという、ここの転職理由は何だったんですか。


「やっぱり同じ場所にずっといると愛着はすごいあったんですよ、その1社目の会社に。
でもやっぱり、このままずっとここにいるのかなとか、自分が人生かけてやりたいことってなんだっけみたいなことを結構迷って、
違う世界を見てみたいとか、隣の芝は青いのかなみたいな感じです。」


今のご自身の創業された会社にもちょっとずつ、ちょっと近くなってきた気がします。


「やっぱりそれで転職をしてみてすごい気づいたのが、
実は今までいた環境ってすごい当たり前じゃなかったというか、
すごい恵まれた場所に僕はいたんだなっていうことに、離れてみて気づいたんですよね。
ていうのがあったので、これって僕だけじゃなくて、他の人も感じるだろうなあと思って今の事業のアイディアを思いつきました。」


すごい僕も当てはまるところありましたね。多くの方ももしかすると中心にいるときって周りが見えなくて、なんかこのままでいいのかなってなることあるじゃないですか、それを仕事に限らず、友達関係とかもしかしたら家族関係でもそうかもしんないです。


いざちょっと俺ここじゃないんだなと思って抜け出してみると、
ちょっと待って、俺のいた場所ってめちゃ良かったじゃんって、これを転職にしてしまうと、もう戻れないんですよ。
レンタル移籍だったら戻ってこれますし、お互いのいいとこ見つけられるからすごい今いいなって思いました。


「ありがとうございます。本当にありがたさというか、特にその大企業ってすごく恵まれた環境なので、
こんなに自分の周りにはその可能性があるんだってことに気づいてもらえるっていうすごい良いことだなあと思いますね。」


ラクーンからカカクコムに転職されて、今度このカカクコムから現在のローンディールを創業するまで約1年ぐらい、創業に向けて思うところがあったんですか。


「アイディア自体は、実は転職する前になんとなくレンタル移籍って面白そうだなと思っていたので、なんか周りにずっと話してたんですよね。
実はこんなアイディアを考えてるんだけどって言ったらみんなそれ面白いねって言ってくれるんですよ。
でも無理じゃないって言われて、面白いのに無理ってなんだろうと思って、それで結局自分でやってみるしかないんだなっていうふうに覚悟を決めて、
貯金をしてましたね。頑張って。1年ぐらい稼げなくても、何とかなるぐらいお金を貯めなきゃと思って、飲み会とか我慢して貯金してました。」


1年頑張ろうと思って貯めたお金の後にまた2年苦労されたんですよね。そう考えると結構長い間、簡単にはいかなかったですね。


「簡単にはいかなかったですねただ、やっぱりずっと面白いねとかこういうことを本当にできたらいいねって言ってくる人はずっといたんですよね。
だから多分続けられたのかなとは思います。」


創業する際の家族だったり知人とか周りの皆さんの反応ってのは如何でした。


「妻は結構もう諦めていて、子供も小さかったので、保育園の送り迎えとかはちゃんと僕がやりました。だから料理のスキルとか上がったかもしれないですね。」


何かご自身の中で、ちょっとこれようやく軌道に乗ってきたかもって思ったのはいつ頃ですか?


「軌道に乗ったかもは未だに思わないんですけど、もう来年どうなるんだろうってずっと思ってるんですけど、
ただやっぱりきっかけは、本当に最初の頃にですねNTT西日本さんとかドコモさんとかが導入してくれたんですよね。
当時まだ会社の住所も自宅で怪しい会社だったんですけど、でもNTTさんがやってるんだったら何かちゃんとした会社かもっていうのがだんだん出てきました。」


会社として、今でも大切にしてることって何かありますか。


「僕らのビジョンっていうのを作らないようにしてるんですね。
何か会社ってこういう世界があってこういうことを目指しましょうって言いがちだと思うんですけど、
僕らはそれをこの会社のメンバーが1人ずつビジョンを持ってるっていうことがいいなあと思って、
それはこのレンタル移籍って仕組みを話したときに、みんな何か言うことバラバラなんですよ、
これはこういう理由で面白いとか大企業にとっていいよねとかベンチャーにとっていいよねとかいろんな言い方をされるので、
好きなように見てもらうっていうことが大事かなあって思ってます。」


これレンタル移籍ってことに先週に引き続き聞いていただいてる方は興味持たれた方も多いと思うんですね、
今週から聞いてる方も、僕もすごいレンタル移籍って言葉はかなり興味があるんですね。
これ例えば、聞いてらっしゃる方の中で、
ちょっとレンタル移籍興味あるけど、踏み出せるかな、ちょっと心配だなっていう人にもし何かアドバイスをするとしたらどんなアドバイスをしますか。


「レンタル移籍って仕組みは企業で導入する仕組みなので、そんなにすぐにはもしかしたらできないかもしれないんですけど、
結構周りにベンチャー企業やってるとか、NPOやってる人ってだいぶ増えてきてると思うので、ちょっと手伝ってみたらって思います。
なんか急になんかそれってドーンと行くんじゃなくても、
はみ出して、別に夜1時間2時間何か別の仕事をちょっとボランティアでもいいからやってみるっていうことをするだけでも全然見える世界って変わるんじゃないかなって思ってますね。」


ということでそろそろ時間になってしまいました最後になりますが、これからの夢を教えてください。


「このレンタル移籍をしてくれた人ってもうすぐ200人になるんですけど、
やっぱり彼らが本当に戻ってからいろんな挑戦をしてて、その報告を聞くのが楽しみですね。学校の先生みたいな感じです。」

株式会社ローンディールの原田未来さんでした。

ありがとうございました。
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