三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.12.31

犯罪の防止につながる生体認証技術

株式会社Liquid 代表取締役
久田康弘
生体認証で自分とお金を直接紐づける


今週のゲストは、独自の生体認証技術を軸にサービスを展開されている
株式会社Liquid代表取締役の久田康弘さんです。
久田康弘さんは、高校生の頃から経済システム・オタクで、
大学は法学部に進学しますが、独学で金融工学を勉強。
卒業後は証券会社に入社しますが、3年で退社。
いくつかのベンチャー企業の技術顧問などを行ったのち、
2013年に「株式会社Liquid」を設立しています。

まず生体認証というのは、顔や指紋などで、本人確認を行う技術ですよね?
リキッド独自のサービスを教えて下さい。

「世界で初めてクラウド上で生体認証をすることを実現しまして
 例えばご利用のスマートフォンを機種変更した時に顔や指紋の再登録が必要ですよね。
 我々のサービスは、クラウドに繋がっていれば機種変更しても
 クラウド上にデータがあるので再変更や再登録が不要になります。」

具体的にはどのように使われるのでしょうか?

「例えば、外国人の方がホテルにチェックインする時に
 パスポートの提示が必要だったのですが
 我々のサービスは3年ほど前から一度パスポートと指紋や顔を生体認証していると、
 パスポートの提示と同じような形で自分でチェックインが出来るようになりました。
 あとは、去年法律が変わって銀行口座の開設もオンラインの生体認証のみで
 出来るようになりました。
 今までは店頭に行かれたり、本人受け取り郵便という形で色んな書類を
 持ってきたりしていたのですが
 それが無くなって、スマホだけで銀行口座が開設出来ます。」

書類にたくさん印鑑を押す手間も、
どの印鑑か分からなくなることもないということですね。
この技術は海外に行く際に顔認証で通過出来るゲートの実証にもリンクしています。
なりすましや偽造カードなどの対策にもなりそうですね。

「ATMでも使っていただいていまして
 高齢者の方が多いので、銀行のカードの裏に暗証番号を書いて
 しまっている方がたくさんいらっしゃるんです。
 なぜ財布が盗まれただけで銀行預金が盗まれているのか疑問だったのですが、
 ATMを導入する時に高齢者の方にインタビューをしたら
 複数カードを持っていて忘れてしまうのでカードの裏に番号を書きます。と。
 そうしてしまうと、そのまま預金が盗まれてしまう事象が発生していて
 そういった所を我々のサービスで少しずつ少しずつ防いでいっています。」
  
実際に導入している企業もあるのですか?

「そうですね。三菱地所の大手のデベロッパーさんの本社ビルで
 システムを使っていただいていまして
 そちらは色々なサービスをご利用いただいています。
 オフィスの鍵から、レストランでの決済シーンでもご利用いただいていまして
 地所の本社ビルの方々はカードなどを持っておらず
 指紋や顔でオフィスゲートを開けていってお買い物も指紋や顔でしていくと。」

ライブチケットの転売問題も深刻です。
そういった場面でも本人しか入れないシステムを作れますね。

「おっしゃる通りです。昨年アラバキロックフェスという
 仙台で行われている10万人規模のロックフェスがあるのですけれど
 そこでは駐車場券が高額転売の対象になっていまして
 そこで我々のシステムを導入し、不正転売はほぼゼロに
 近かったという状況ですね。」

その生体認証のリキッドを創業するきっかけは何だったんですか?

「学生の時に国連の国際的な犯罪を防止するための研究施設で
 インターンをしていました。その時に9割の犯罪が経済的な犯罪というもので、
 何で経済犯罪が起こるのかというと究極的にお金と自分が紐づいていないんですね。
 例えば1万円札を拾ったら自分のものだと証明するはなかなか難しく
 拾った人のものになってしまいます。
 それが進んだものが経済犯罪でそれを奪ったり、そういったものが進んでしまうと。
 そういったものを無くしていくためには
 自分とお金を直接紐づけてしまえばいいのではないかと。
 であれば、経済認証と決済を紐づけてしまえば 自分にお金が紐づいた状態。
 なので自分が心を奪われない限りはお金が使われない。
 そういう世界を作ることで犯罪者が奪うより何かを作るといったことに
 切り替えていけるんじゃないかなと思いました。」

中国で現金を使わずQRコード決済が発達していることにも同じことが言えますね。

「元々は人民元の不正が横行したり、経済犯罪がすごく増えていたんです。
 そうしたところに対して、スマートフォンと自分とお金を
 紐づけることで、そういった犯罪を防ぐことが実現されています。」

最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「我々の創業当時はまだまだベンチャー企業が決済や認証を扱うことに
 社会的な風当たりが強く”大手がやるもの、何でベンチャーから
 そういった技術を買わなきゃいけないのか”と
 いう声がすごく多くそこが一番最初のハードルでした。」

日本ではまだまだクレジットの浸透率も低い状況。
セキュリティには敏感ですが生体認証はその逆をいくものですよね。

「おっしゃる通りです。僕らが初めてメディアに取り上げられた時は
 フィンテックという言葉が生まれて
 初めてベンチャー企業がそういった決済や認証を提供するという
 言葉が使われ始めた時期でした。
 それから5年ほど経ち、今やQR決済を筆頭に色々なIT企業が決済や認証を
 提供するようになりました。
 一番のきっかけはApple、Googleなどの企業が生体認証を
 スマートフォンに導入しはじめたので
 生体認証を取り入れないといけないのはという社会的な動きが生まれ、
 我々がたまたま出資を頂いたりという支援も合わさって
 このハードルを越えられました。」

久田さんには来週もお話を伺います!
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