WELLNET presents 旅めし

日曜 12:00-12:25 TOKYO FM/JFN38局ネット

日曜日のランチタイム。北海道から沖縄まで、日本海から瀬戸内海まで、岩木山から阿蘇山まで……。日本各地の「食、地産地消、名産・特産品、民芸や工芸、伝統、人々の営み」を伝えていく、日本全国をたっぷり味わう旅番組です。 さぁ、今日も、その土地ならではの味わい、ローカルフードを求めて、一緒に、旅に出かけましょう!

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綿引さやか

オンエアレポート

熊本県corner

おなかが空いたら、いまきんへ。阿蘇内牧温泉で百余年。「いまきん食堂」の『あか牛丼』!

#阿蘇
九州熊本、阿蘇の眺望で有名な「大観峰」からもほど近い、内牧温泉が今回の旅めしの舞台。阿蘇の草原で草を食むのは、本日の主役、あか牛。
やって来ました、「いまきん食堂」。内牧温泉の一画にオープン前から長蛇の列!日本全国、海外からもお客さんがやってくるという「いまきん食堂」は、創業明治43年、100年以上続く老舗食堂です。
お店の前にある食品サンプル・・・あか牛ハンバーグに、あか牛すじポン、チャンポンも美味しそう~。でもほとんどのお客さんが注文しているのは、やっぱりこれ!!「あか牛丼」!
店内の厨房の壁にはこんな文字が!(笑)
店主の今村聡さんと奥様。「初代が今村金三なので略して『いまきん』になりました。キムタクの走りみたいなもんです。僕で四代目になります!」(笑)
きました、きましたあ~!本日の旅めし、阿蘇名物「いまきん食堂」の『あか牛丼』!温泉卵を中心に、まるで色鮮やかな肉の花が咲くような盛り付け!阿蘇山をイメージしているそうで、外輪山に囲まれたカルデラがあか牛で、中岳の火口が温泉卵、ちょこんと乗ってるワサビが米塚・・・いっただっきまーす!
かつては交通の要所でもあった内牧温泉。お店の前は馬車の停留所で、阿蘇山の上で牛を飼っていた人や、役所や農協で働く人たちに向けて商売していたそう。ですが、平成の町村合併の影響で町から役場などの機関がなくなりお客さんが半減。4代目の聡さん、温泉街の仲間たちとアイデアを出し合って生まれたのがこの「あか牛丼」だったんです。
創業当時からの看板メニュー、「ちゃんぽん」!これも美味しいぃぃ・・!あっさりしてるのにコクがあって、ごま油の香ばしさが効いてます!
人気サイドメニュー「あか牛のスジポン」!やわらかくて、ちょっぴり酸味のきいたスジポンも絶品です!
あか牛丼のあか牛の下に隠れているのが、この「あか牛味噌」。あか牛が細かく刻まれ味噌と合わせたいまきん自家製味噌。もちろん、お土産に買っていきます!この味噌だけでごはんが何杯もいけちゃうんです!
お店のカウンターには、「いまきんさんへ」と書かれたカタカナの「マイケルジャクソン」のサイン色紙が(笑)また「落としものです」と書かれた、マイケルジャクソンが付けてた風のスパンコール手袋が置いてあったり・・・
オリジナルの観光マップも味わい深いです(笑)
阿蘇の草原は毎年野焼きをして保たれています。野焼きの後に生い茂った草は放牧されたあか牛のえさとなり、秋には干し草になる。あか牛のフンは堆肥となり、阿蘇の田畑を潤す。しかし今、野焼きをする農家の方、後継者が減っているといいます。そこで『あか牛を食べる→農家の方が潤う→無理なく野焼きが行なわれる→また観光で阿蘇に来てもらう』という循環ができないかと考えられています。
お店を出ると、整理番号を手に内牧温泉を観光し終えたお客さんが戻ってきていました。こうして、待ち時間を利用して観光を楽しむこともできます。営業は11時~15時まで。この夏、阿蘇のあか牛を食べに「いまきん食堂」へ出かけてみてはいかがですか? サイコーに美味しい「旅めし!」、ごちそうさまでした~!
いまきん食堂 熊本県阿蘇市内牧290
営業時間:11:00~15:00(14時受付終了)
定休日:水曜日・第三木曜日
TEL:0967-32-0031