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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.05.22

幻冬舎 見城社長「実売数晒し」で謝罪

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


「幻冬舎 見城社長『実売数晒し』で謝罪、作家ら一斉反発。「本来書くべきではなかったと反省」」

このニュースのあらましは…


幻冬舎 社長の見城徹さんがある作家の実売数をツイートし炎上。その後、ツイートを削除し謝罪しましたが。多くの作家が一斉反発する事態に…。


鈴村:幻冬舎の見城徹社長のツイートが炎上したということなんですが、これはどのようなツイートなんですか?


城戸さん:そもそも騒動のきっかけとしては、作家の津原泰水さんが、幻冬舎から出ている百田尚樹さんの「日本国紀」という本について批判したところ、津原さんの文庫本の出版が取りやめになったと主張したところから始まりました。その後、幻冬舎側とのやりとりが平行線で続いたんですが、その中で幻冬舎 社長の見城徹さんが、「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版を躊躇いましたが担当者の熱い想いに負けてOKを出しました。」とし、続けて実売数、つまり、何部売れたのかという実際の数字をツイートしてしまい、大きな話題になりました。


鈴村:数字を晒したということですよね?このツイートに多くの作家の方々が反発したとうことなんですが…。


城戸さん:作家の高橋源一郎さんは、このようにツイートしました。




他にも、いろいろな有名な作家の方が反応してらっしゃいますね。それで、最終的に見城さんはツイートを削除したうえでツイッターをやめるというような発表をしております。


鈴村:確かに炎上しそうなツイートではありますけど、ここまで炎上したのはなぜだと思われますか?


城戸さん::一つは表に出ないデータを出してしまったというのは大きいですね。あとは、幻冬舎という会社ではなく、社長個人が発言したというのも一つの要因なのかなと思いますね。


鈴村:この騒動に関して、さらに別のツイートが話題になっているんですよね?


城戸さん:この騒動について、東京大学の佐倉統教授がこのようにツイートしています。








鈴村:数字至上主義…まあそうですよね、売らなければいけないとかね。やっぱり、ものをつくるときに数字が見えないと、つくることすらも出来なくなっているというところもありますよね。


城戸さん:ありますね。我々のネットニュースの世界も、どれだけ読まれたかというのがわかりやすくて、つい頼ってしまう部分もあるんですけれども、そこだけでは測れない、中身の部分でも…ってところで多少の葛藤はあったりはしますね。


鈴村:そうですよね。でも、とは言え、売れることが悪いことでもないわけじゃないですか。ものが届くということは一つの指針になるので。ただ、なんとなく個人的に思うのは、数字って、僕が子供の時にはあんまり発表されないことだったんですよね、業界の中だけで見えてたことで。でも、ツイッターだったりで数字が詳細に出せるようになり、一般の人も調べられるようになって、それを自分がつぶやくこともできるようになって、みんなに浸透したというのがあって、だから、受ける側も数字を気にするようになったというのも一つの原因なのかなという気はします。


城戸さん:接することが簡単になったからというのはありますね。


鈴村:そうですよね。そこじゃないところで、自分が好きなものは好きって思っていたいし、そういう部分を大事にしたいなと思います。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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