20.04.03
延期が決まった東京オリンピック。その現状と課題
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します！！
4月は「新生活応援プレゼント企画」として、毎日、「リポビタンD 10本セット」をプレゼントします
リポビタンD 新生活応援プレゼントキャンペーン??
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年4月2日
4月中は毎日「リポビタンD 10本セット」を毎日1名様にプレゼントプレゼント??
参加方法は??
1??番組Twitterをフォロー
2??のツイートをリツイート&リプライ
当選者にDMにてご連絡致します?
〆切は4/3(金)23:59まで！#tokyofm #ワンモ #ワンモフ
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、スポーツライターの小林信也さんです。
小林さんに取り上げていただくのは…
【延期が決まった東京オリンピック。その現状と課題】
山崎：延期が決定した東京オリンピック・パラリンピック。大会組織委員会は今週月曜日の記者会見で、オリンピックは来年7月23日に開幕する17日間の日程に、パラリンピックは8月24日開幕の13日間の日程に決定したと発表しました。延期が決まってから一週間以内でのスピード決着ということで様々な意見が飛び交っています。現状、来年7月から開催する上での運営側における問題点はなんでしょうか？
小林さん：一番は、『会場が全部確保できるか？』ですよね。スポーツイベントに使っている会場は大丈夫だと思うんですが、スポーツ以外の展示会みたいなことに使っている施設も、プレスセンターとかいろんなことに使われるんですね。そこがね、確保できるかどうかで、組織委員会の入っているオフィスが9月には使えなくなるなんてニュースも出てきているんですよね。こういったことにも費用が掛かるし、展示会に使っている施設をオリンピックに明け渡すと、オリンピックの予算以上の経済損失があるなんていうニュースもあるんですよね。この辺の影響じゃないでしょうか。
山崎：なるほど。次に今回の延期によって考えられるこれからの課題について伺いたいと思います。まずは、各競技別にも様々な懸念されることがあると思います。すでに出場が内定している選手については、どんな状況になりそうでしょうか？
小林さん：競技によって違いがありますが、1年もあったらトップ選手って入れ替わりますよね。卓球とか、マラソンのようにいち早く、決まった選手は来年も出てもらいますよと発表した競技もあるんですけれども、まだ最終段階の競技だとか、柔道はやっぱり全階級で金メダルを獲りたいから、一度は決めたけど、来年の段階での最強選手を選びたいみたいな、この辺の混乱がちょっと大丈夫かな？という心配があります。
山崎：サッカーは年齢制限がありますよね、そのあたりの対応についてはどうなると思われますか？
小林さん：23歳以下なのか、1年延期だから24歳以下になるのかは、世界の連盟が決めると思うんですが、1年経つと、23歳以下だと出られなくなる選手も出てきますから、チームを全部作り直さなければならないんですよね。なので僕は、1年アップすると思います。
山崎：競技によっては、その時の世界ランキングで決めているものもあるじゃないですか、それはどうなるんですかね？
小林さん：そうなんですよね、そういう競技は日本だけでは決められないんですよね。例えばゴルフとかテニス、バドミントンなどは、“〇月の時点での世界ランキングの上位”という決め方をしていて、バドミントンだったら4月末、ゴルフだと6月というふうだったんですけれども、来年の夏となったらこの期間を先延ばしにするんじゃないかなと。
山崎：選考レースが続いていくと？
小林さん：そうですね。ただ、今は大会の予定が立たない状況ですから、選手にとっては非常に苛立ちも多いんじゃないでしょうかね。
山崎：最後に、今回の延期を受けて、小林さんが思うことがありましたら、是非教えて下さい。
小林さん：一番はね、延期とか日程を決めたのは全て総理大臣のリードなんですね。つまり、政治的な事情とか思惑で決まって、スポーツ界の意思がほとんど反映されていないっていうのが、スポーツ人として、僕はすごく残念です。また1年延期ということになれば、スポーツ関係者だけじゃなく、いろんな人の犠牲や協力も必要とするんですけども、1回も、1年延期していいですか？という問いかけもないんですよね…。この辺は、これでできるのかな？っていうところです。もう一つは、今、あらゆる人たちが、自分たちが毎日やっていたことを我慢して、活動を停止している方がほとんどじゃないですか。お店も休むとか、営業していてもお客さんが来ないとか。そういう中で、僕もスポーツで育ってきて、スポーツマンとして、どういう判断をすべきなのかって。来年オリンピックやるよってなったら、それに出る選手たちは、絶対に休んでられないですよね。今は、オリンピック選手といえども活動を少し休んで、ウイルス感染の拡大防止に協力するっていうのが、本当は正しいんじゃないかなって。それなのに、オリンピックの関係者は来年の日程を決めて、選手たちに動くように刺激しちゃってる…。本当は安心して休む環境を作ってくれることじゃなかったのかなって。そこがちょっと僕は毎日、自問自答している感じですね。
山崎：オリンピックの意義というのも問われますしね。
小林さん：今ね、ウイルスの前に、“スポーツは万能じゃない、スポーツなんかしてる場合じゃない”ってわかったわけじゃないですか、だから、今後、みんなの健康にどう役立つのかなとか、世界一を決めることも大事だけれども、一人ひとりがスポーツで健康なることも大事だというふうにシフトしていかなきゃいけないかなって思います。
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET”
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年4月3日
4/3金の #シゲコメ は、オリンピック延期、来年の開催日程決定の話題。各競技が乗り越えなくてはいけないことがありますが、オリンピックはそもそも平和の祭典、新記録やメダルの数ではない、オリンピックの意味を改めて考えるタイミングなのかもしれないですね。 #ワンモ
