20.10.26
航空大手の巨額赤字
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
航空大手の巨額赤字
このニュースのあらましは…
世界の主要航空会社の業績悪化が止まりません。
ANAホールディングスは、2021年3月期の通期に過去最大の最終赤字となる見通しです。
また、アメリカ・デルタ航空やユナイテッド航空が発表した2020年7月から9月期の最終赤字も数千億円規模となりました。
鈴村:米重さん、こちらネットの反応はいかがでしたか。
米重さん:はい。やはり経済、特に雇用への影響を心配する声が多いです。あとは、利用者の目線に立ったときに、コロナの収束後再び海外旅行が出来るようになっても、飛行機は今までと同じように飛べるのか?といった声が非常に多かったですね。
鈴村:そうですね。“withコロナ”と言われている中、今後どのように復活するのかという先行きは、飛行機を利用する僕らも全く想像ができないですよね。
各航空会社は現在、どのように対応しているのでしょうか?
米重さん:基本的には「機材」と「人手」この2つを減らす、という方法を取っていますね。この2つが航空会社の固定費としては非常に重いからなんですけれど、例えばANAホールディングスは、大型機を中心に30機ほど削減するという報道が出ています。
あとは、新たに発注している大型機をメーカーから受け取るのを延期しているなど、ありとあらゆる方法で手元の機材を減らそうという状況ですね。
大型機の場合は座席数が多いので、好需要の路線でないと飛ばしにくいところがあるんですが、小さい機材だと割と融通が利くので、そういうところが削減のターゲットになるということと、あとは航空会社が航空機をリースで借りている、というケースもありますので、その場合は収入がないのに賃料が発生するような状態ですし、自社で機材を購入している場合でも整備はしないといけないので、どちらにしても減らさないといけない、ということですね。
鈴村:でも機材を手放してしまうと、もしコロナが落ち着いて以前のような状態に戻ったときに、もう一度機材を買い直したり、ということになるわけですよね。それってすぐには出来なさそうな気もしますが…。
米重さん:出来ないですね。航空会社の機材計画は5年、10年単位での計画なので、ものすごく時間はかかりまよね。同じように人手も、一度人数を減らしてしまうと、なかなか元に戻すのは大変です。今後新たに人を採用するとなると、また一から研修をしなければならないので、営業など運航業務以外に配置換えをするとか、ほかの会社に出向させるなどの動きもあります。
鈴村:「Go to Travel」の効果はどうなんでしょう?
米重さん:多少は影響がありそうです。全日空の国内線の場合ですと、8月は前年同月比の26%だったんですけれど、それが9月は34%になり、10月は40~50%まで回復する見通しのようです。Go to に東京が追加されたことによって、回復しやすくなっている、というのは言えそうですよね。
鈴村:航空業界への政府からの支援は?
米重さん:海外では直接支援する動きもあるんですが、日本では間接的なものにとどまっています。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 26, 2020
今朝は【航空大手の巨額赤字】について。
本当に飛行機に纏わる職業というのは、山程ありますよね。機体を提供している会社があって部品を作る人手の必要もなくなってしまうくらい物を作れない状況だと思います。そういうものを大きく扱っている町…
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 26, 2020
経済というものをどうやって動かしていくかことをしっかり向き合っていかないといけないんじゃないかなと、こういうニュースが入ってくる度に改めて感じます。