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23.12.22

井上尚弥選手にフォーカス

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金曜日の「トレンドネット」は、「スポーツ」をキーワードにお届けします。
今朝のテーマはこちら!


「井上尚弥選手にフォーカス」

吉田:来週、12月26日(火)に東京有明アリーナで開催されるプロボクシングの一大イベント、『WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパー・バンタム級王座統一戦 井上尚弥 対 マーロン・タパレス』。去年12月にバンタム級史上初の4団体統一王者となった井上尚弥選手がボクシング史上2人目となる、2階級4団体王座統一をかけて戦います!


ユージ:キャリア通算25勝無敗22KO。これまでに4階級でチャンピオンベルトを手にしてきた井上尚弥選手。その魅力について、スポーツジャーナリストの近藤隆夫さんに伺いました!


近藤さん:多くのファンが魅きつけられる魅力が2つあると思います。1つは常に強い相手を求めて戦ってきたことです。ランキングが下位で勝てそうな相手を選ぶのではなく、その時その時に最も強いと言われる選手と戦い、連勝を重ねてきたのです。もう1つは、軽量級でありながらKOで勝てるという事です。25勝のうち22勝がKO、KO率88%というのは驚異的な数字です。2019年11月のノニト・ドネア戦ではダウンを奪いましたが、判定勝利でした。ですが、それ以降の6勝もすべてKO勝ちです。圧倒的な強さの体現、これが井上尚弥選手の最大の魅力でしょう。


ユージ:「圧倒的な強さの体現」まさにそうですよね。プロボクシングには4つの主要団体があって、それぞれの団体に「世界チャンピオン」がいるのですが、いずれかの団体の世界チャンピオンになったとしても、それだけでは「世界最強」とは言い切れません。「世界最強」と名乗るためには、やはり4団体全てチャンピオンにならなければいけません。全て優勝した選手は、これまででたったの9人。その中の1人が、去年バンタム級で成し遂げた井上尚弥選手です!しかも、それだけではありません。井上尚弥選手が次の試合で挑むのは、史上2人目の快挙、「2階級4団体王座統一」です!対戦相手は、現在、WBAとIBFの世界スーパーバンタム級王者、マーロン・タパレス選手!


近藤さん:マーロン・タパレス選手は、井上尚弥選手の1つ年上の31歳です。サウスポーに構えるオールラウンドの選手ですね。今年の4月にアメリカのサンアントニオで、当時チャンピオンだったムラドジャン・アフマダリエフ選手に判定勝ち。これでWBAとIBFのスーパーバンタム級王座につきました。バンタム級に続いて彼は2階級を制覇したという事になります。これまで彼は日本のリングにも実は何回か上がっています。石川、大阪、京都といった場所で戦い、これまで日本では全勝です。ただ2019年にニューヨークで岩佐亮佑選手とIBF世界スーパーバンタム級暫定王座をかけて戦いました。この時は11ラウンドTKOで敗れています。ただ、これが最近の最後の敗戦で、その後は連勝。通算成績も37勝3敗、そのうち19のKO勝ちを誇っています。


ユージ:マーロン・タパレス選手は、今月19日に来日して20日に公開練習をした際に、今回の試合について「2000%オレが勝つ」と言い放っています。自信がかなりあるとみていますが、実際のところ周りの評価はどうなのでしょうか!


近藤さん:海外のスポーツブックのオッズは、マーロン・タパレス選手の勝利が7倍~8倍、井上尚弥選手が勝つ!が、なんと1.05倍になっています。もうこれは世界中のファンが井上尚弥圧倒的優位と見ている証です。私も井上優位は動かせません。スピード、パワー、テクニック、クレバーさ、メンタリティ、全てにおいて井上尚弥選手が上回ると見ています。注目点はマーロン・タパレス選手がどんな戦い方をしてくるか、この1点でしょう。おそらく試合は、早めにマーロン・タパレス選手が仕掛けると思います。マーロン・タパレス選手が積極的な戦い方で井上尚弥選手がペースをつかむ前に攻略したい、それが思惑でしょう。ただ、総合力で井上尚弥選手が明らかに上回るとみますから、3・4・5ラウンドあたりで、井上尚弥選手がKO勝ちを収めるのではないでしょうか。ただ、マーロン・タパレス選手も、右ジャブから左強打、これには一撃必倒の威力があります。もし大番狂わせが起こるとしたら、マーロン・タパレス選手の左、これがカウンターでヒットした時なのかもしれません。


ユージ:マーロン・タパレス選手の左カウンターには要注意ということですね!井上尚弥選手は、本当に世界での評価も成績含めて最強ですから。確かに、オッズが井上尚弥の勝利を予想しているのはよく分かります。今回の試合について、井上尚弥選手は「周囲の楽勝ムードが1番怖い。気を引き締めてしっかり勝ちに行く」と語っています。モンスターと呼ばれる井上尚弥選手に油断はなさそうですね。周りが「余裕だよ」「大丈夫だよ」というのが逆に怖いと。だから、どんな相手であっても僕は絶対に気を抜かない気持ち、さすがだと思います。もし今回の試合で、2階級4団体王座統一を達成したらこの次の目標はどうなるのでしょうかね。いけるところまでいって欲しいです!この先の未来も期待しています。


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