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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

26.01.08

塚越さん注目の2026年の最新テクノロジー

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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師の塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!


『塚越さん注目の2026年の最新テクノロジー』


吉田:先週、『塚越さんが注目した2025年・AIニュース』ということで、“生成AI”、“雇用の危機”、“人手不足問題と人型ロボット”についてお話しいただきましたが、今週は、“2026年注目のテクノロジー”を教えていただきます。


ユージ:では早速、今年注目のテクノロジーについて教えてください。


塚越さん:まずは、やっぱり今年も『AI』ですよね。みなさんも『ChatGPT』やGoogleの『Gemini』など、いろいろと使い始めたかなというところではあるんですけれども、去年2025年のAIは、『AIエージェント』という、おおまかな指示、例えば「洗剤を買って」と指示を出すと、いろいろと調べてくれて、“肌荒れしてるから肌に優しいのを…”と考えて、買い物をしてくれるというAIが注目を集めまして、まだちょっと課題がありますが、今年も開発が進むかなというところです。今年の注目のAIで言うと、AIエージェントがさらに進んだ、『Agentic OS』という考え方が出ています。OSというのはオペレーティング・システムのことで、パソコンなどに入っているOSのことを指します。簡単に言うと、AIが自分で計画を立てて、実行して、改善までおこなうといった感じです。いろんな作業が必要なので、ブラウザだけではなく、コンピューターのいろいろな機能と連携させて動かしましょうということで、AIがOSのように振る舞うということなんですよね。今後は、AIが勝手に別のAIに指示するなどといったことも含めた構想が進んでいきます。こちらも一般的に使えるのは、まだ先かなというところですが、今年の注目のテクノロジーのひとつですね。


ユージ:本当にAIって、我々でも一般的に普通に使うようになってきてますよね。企業がすごいことをするだけではないですよね。


塚越さん:そうですね、どんどん一般的になってきてますよね。そこで、気になるのが、AIが“簡単に使えすぎちゃう”という問題です。今年に入ってから、Xで使える『Grok』というAIを利用して、有名人や一般人の写真を改変させることが問題になっています。もともと画像編集はGrok以外でもできるのですが、Xでは簡単にGrokにリプライを送るだけで、他人の写真を水着姿などにできてしまうんですよね。実際に被害を訴えている方も結構いて、ネットでは非常に大きな問題になっています。Grokに性的な改変をできないようにするといった対応をXができると思うんですよね、でも、なかなかしないということで批判が集中しています。Xは一昨日、ユーザーに対して、“違法な画像改変などは取り締まる”と注意喚起しましたが、ユーザーに責任を負わせるだけでなく、自分たちでAIの運用をしっかりやっていくべきだと思いますね。


吉田:ほかに気になる最新テクノロジーはなんでしょうか?


塚越さん:去年も紹介しましたが、メガネ型デバイス、いわゆる『スマートグラス』ですね。METAがレイバンとコラボしたものなど、いろんな製品があるんですが、今年はついにGoogleがAIスマートグラスを発売すると発表しています。これにはもちろんGoogleのAIが搭載されていて、マイクやスピーカーにカメラだけでなく、レンズ内のディスプレイ表示、つまり、スカウターのようにレンズに文字や画像が表示されるものもあるということです。メガネに話しかけて道案内してくれるのはもちろん、PCと接続してPCの画面をメガネに大画面で映すこともできます。本家Googleが発売するということで、今後、どんな機能が搭載されるのか?とか日本でも販売するのか?など注目が高まると思います。


ユージ:日本で販売してほしいですよね!使ってみたい気持ちもあります!注目の最新テクノロジー、日本での普及はどうなると思いますか?


塚越さん:そうですね…、いろいろなものが普及してくるなと思うんですけれども、実はもうひとつトレンドがあって、それが『フィジカルAI』というんですよね。体のあるAIで、先週も話したんですけど、『人型ロボット』のことです。人型ロボットはAIが搭載されているので、『フィジカルAI』なんていうふうに言われるんですけれども、実はこれ、高市総理も今週月曜の年頭記者会見で、「フィジカルAIで日本が世界に打って出ます」とおっしゃっているんですね。つまり、AIとか半導体だけではなく、フィジカルAIの分野も、官民でいろんな投資をして経済波及効果を狙うという話もありますし、国としても政府としてもいろんなAIの計画があるんですよね。ここを頑張っていただけると、日本もおもしろいんじゃないかなと思いますし、日本は『デジタル赤字』が叫ばれていて、動画配信やクラウドサービスといったいわゆるデジタル関連は輸入が多いということで、年間6兆円以上の赤字が出てしまっていると言われていますので、これを解消するために、またお金をかけて開発したり、それはそれでコストはかかるんですけれども、なんとかしようと、日本で日本産の様々なデジタルサービスを頑張っていこうということで注目したいですよね!

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