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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.02.25

接触確認アプリ『COCOA』その後の課題
nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。


接触確認アプリ『COCOA』その後の課題

政府の接触確認アプリ「COCOA」で発生した不具合について、厚生労働省は18日にAndroidとiOS向けに修正版をリリースしましたが、依然として課題は残ったままとなっています。


鈴村:加藤さん、COCOAの不具合に関する一連の流れをお願いします。


加藤さん:改めてCOCOAの説明を少しだけしますね。「COCOA」は昨年の6月にリリースされまして、2020年に日本で最もダウンロードされたアプリとなっています。その仕様は、Bluetooth機能を用いて、アプリをインストールした他のスマホと1メートル以内で15分以上の接触があった場合にその情報を検知し、感染が判明した際はアプリの利用者が発症日や検査日などをアプリから登録すると、直近2日間で接触した人のスマホに感染者との接触の可能性を通知する、という仕組みになっています。
しかし今月3日に、Android版で「陽性者と接触があったのに通知が来ない」といった不具合が確認されました。その後、iOS版でも「初期化される」ように見える不具合が発覚しました。iOS版の不具合はまさに私も利用開始日をリセットされまして、利用規約などに同意する画面が再度表示される、という状態になったひとりでもあります…。これはちょっとビックリしましたね。


加藤さん:こういった不具合を受けて、厚生労働省は18日に内閣官房IT総合戦略室との「検証チーム」を立ち上げると発表しました。19日の会見によると、今後アプリの運用は引き続き厚生労働省が担当しますが、アプリの開発や改修、不具合への対応は、IT総合戦略室が主導するということです。また、今回の不具合発覚のきっかけが、ネット上の技術者コミュニティーからの指摘だったことから、外部の有識者や民間技術者との連携についても検討している、とのことでした。


鈴村:修正版はすでにリリースされていますが、どういった点に問題があるのでしょう?


加藤さん:18日からiOSとAndroid向けに配信されている修正版ですが、まず「Android版」のCOCOAの場合、正確に通知を受け取るためには、最新バージョンでもアプリを1日に1回程度「再起動」する必要があります。通常COCOAは、GoogleとAppleが提供するAPIと連携して、専用のサーバに登録された陽性者との接触に関する情報を1日1回ダウンロードして、接触の確認をしています。この処理が定期的に行えないと、各端末内の接触情報との照合ができずに通知を正常に行えない場合があるそうです。
今回通知が行われなかったケースでは、バックグラウンドで起動していたCOCOAが、OSによって強制終了されてしまっていた、という原因が見つかりました。また、たとえバックグラウンドで起動していても、ダウンロードの定期的な実行ができていないケースも見つかったということです。いずれのケースでも、アプリを「再起動」することで正常な処理を実行できたそうなので、1日に1回は再起動をした方が良い、ということになるようです。


鈴村:iOS版の方には、問題はないんですか?


加藤さん:iOS版のCOCOAについては、Androidを使っている人が陽性登録をした場合に、iOS 13.5では通知を受け取れない場合があるということで、厚労省は「iOS14にアップデートすることで対応してほしい。」と呼び掛けています。


鈴村:COCOAの運用がなかなかスムーズにいきませんね。


加藤さん:こういうことがあると、アプリを入れておくのもバカらしい…という気持ちになってしまいそうですが、アップルとGoogleが共同開発したAPI自体はちゃんとしたものなので、しっかりと運用されるのであれば、接触確認自体には有効性があります。
なので、きちんと検証をして、今後も継続的に運用することを見据えて普及率を増やす意味でも信頼回復に努めていただきたいと思いますね。


鈴村:普及率でいうと、現在はどのような感じなんですか?


加藤さん:COCOAは、感染を広げないようにするための方法として有効だと思います。ただ、COCOAの肝となるBluetooth機能が近距離無線通信技術なので、場所データのやりとりのために最適化されておらず、感染者の追跡をはじめ、公衆衛生分野の業務補助を想定して作られていないので、疑問視する声も多かったんです。また、ガラケーには対応しておらず、複数台保有している人もいますので、個人情報の漏洩リスクもある…ということから、きのう24日時点でダウンロード数が「2,565万件」、陽性登録件数が「1万917件」にとどまっています。


鈴村:IT総合戦略室のチーム体制は期待できそうですか?


加藤さん:検証チームのメンバーには、エンジニアの民間団体「コード・フォー・ジャパン」の代表など10数人が名を連ねていまして、会見で平井大臣もおっしゃっていたんですが「アプリのアップデート」という発注に国が不慣れだった点を指摘しているように、今後は「アップデートし続けなければならない」ということを前提に改修を進めていくのではないかと思います。



そして、今日の #スズコメ はこちら。






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