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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.02.04

三菱鉛筆、6月末までに『硬質色鉛筆』を生産終了
nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。


三菱鉛筆、6月末までに『硬質色鉛筆』を生産終了

文房具製造会社・三菱鉛筆は2月1日、硬質色鉛筆「7700」シリーズのうち、「橙色」「黄緑色」「水色」の生産を6月末までに終了すると発表しました。これらの色鉛筆は、アニメ制作の現場で長年重宝されてきたものです。


鈴村:加藤さん、まずは「硬質色鉛筆」について教えてください。


加藤さん:硬質の色鉛筆はぬり絵などに使う軟質の色鉛筆に比べ、細いくっきりとした線が引きやすく、消しゴムで消しやすい、といった特徴があります。アニメ制作の現場においては、アニメーターの方が、彩色担当者に色分けの指示を出す時や下絵を描くときなどに用いています。


鈴村:硬質の色鉛筆は僕も昔、使った覚えがあるなぁ。アニメーターの作業には必須だった訳で、アニメの制作現場では大変なニュースになっているんですよね。


加藤さん:今回生産終了の発表があった、三菱鉛筆の硬質色鉛筆「7700」シリーズはもともと12色あって、実は「赤」以外の色は2015年に生産中止となるはずでした。しかし、アニメ関係者の強い要望もあり、「橙色」「黄緑色」「水色」の3色については、需要が見込めるとして業界団体などと協議の末、当面の販売継続を取り決めていたんですが、「赤」を除く3色は、ついに6月末までに生産終了が発表されました。
三菱鉛筆によると、通常こういった生産を終了する製品についてはプレスリリースを配信しないそうなんですが、「長らく特定の業種の方々にご愛顧いただいておりましたことを考慮して」ということで、今回は異例の生産終了のお知らせとなりました。


鈴村:これはアニメ関係者以外にも、困る方は出てきますよね?


加藤さん:製図を引くような、デザイン系の業種には影響があるようです。トンボ色鉛筆1500など、代用品も2015年時点から検討されているようですが、やはり固定ファンが多く、「残念だ」という意見が目立ちますね。


鈴村:製図を引いたり、アニメの制作現場で仕事をされている方は、手の“なじみ”というか、普通に僕らがメモをする様なレベルではなく、本当に繊細に物を描いていたりするので、これが変わることが大きいことになってくる訳ですよね、きっと。
これ、生産終了の理由は何なんでしょう?


加藤さん:こちら「原材料調達の問題から」ということです。色鉛筆の芯は、着色・体質顔料とワックスで出来ています。その芯を作るための原料の調達が難しくなったそうで、「橙色」「黄緑色」「水色」が作れなくなったと説明しています。一方「赤色」については、比較的原料が確保しやすいということで、継続して生産するとのことです。
三菱鉛筆では代替品の開発にも取り組んでいたそうなんですが、同じ品質の色鉛筆の製造は難しい…ということなんです。


加藤さん:ちなみに、日本アニメーター・演出協会では、2015年の時点でアニメ業界関係者向けに「他社製品などでの代用案」を公開しています。加えて、仕上分野で国内大手のアニメ会社「Wish」の協力のもと、アニメ制作会社・スタジオ向けに、代替製品を含む各社の色鉛筆などの“テストデータ”も提供しているそうです。


鈴村:はぁ…。それくらい影響が大きい、ということですよね。


加藤さん:先ほど鈴村さんがおっしゃられていたように、やはり手になじむものなので、「これじゃないとダメ!」という方が多いんじゃないですかね。


鈴村:そうですねぇ…。これ、アニメ業界的にはどんな反応なんですか。


加藤さん:日本動画協会などは「アニメ制作になくてはならない重要なツールでした。非常に残念ですが、制作現場のさらなる進化を目指してまいります」とコメントを発表しています。また、ツイッター上では生産終了を残念がる声や、利用者による代替品の候補について挙げているツイートも目立ちました。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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